息子が1歳になった時に始めようと思ったけど今3歳。

記憶の墓場、あるいは宝箱。
そんな場所にしようと、登録してからだいぶ経って急に思い立った。
ところが、久しぶりにログインするとすでに下書きがひとつある。
開いてみるとこんな内容だった。

*****

2019年8月9日、男の子を出産した。
39歳にして初めての出産。
できる限り楽に生まれるように、妊娠中からヨガをやったり
なんか安産のお茶と言われる飲み物を飲んだりしたわけだが、
それは一応やっていただけで、私には安産であろうという自信があった。
なんたって、昔から家族をはじめ周りのみんなに言われてきたのだ。

「安産型」と。

もちろん、そう言われることが嬉しかったわけではない。
どちらかというとムッとしていた。
なんの根拠があって私にそう言ったのかは知らないが、
みんなの言いたかったことはつまり、
「下半身がしっかりしている」ということなのだ。
そんな私の「ちょっとムッ」がようやく報われる時が来たのだと、
そう思っていた。
これで本当に安産なら、「いや〜安産型でよかったわ〜」と
笑って言える余裕も生まれるってもんでしょう。
赤ちゃんと一緒に、つるっと。

それが、だ。
結論から言うとけっこう難産だった。
あれだけみんなに安産型だと揶揄されてきたにも関わらず、
息子の頭は私の骨盤を通り抜けられなかった。
骨盤底筋を鍛えるヨガ、あんなにやったのに。
陣痛促進剤マシマシ、軽く気絶しながら何時間も陣痛の波に耐えた
(正確には耐えてはいない、めっちゃ叫んだので)挙句の緊急帝王切開、
俗に言う”フルコース”で息子は無事生まれた。

今ここで、私に安産型と言った皆さんに言わせてください。

は!!!?????
違いましたけど!!!???!?!?!!??!??!?


マジで安産じゃなかったならもうそれはただただ下半身がしっかりしている
だけやん。腹たつな。誰も悪くないけど。


そんなふうにして生まれた息子が、先日とうとう1歳になった。

2〜3ヶ月の頃は毎日が永遠のようで、
子供はあっという間に大きくなると聞いてたけど、
え、どこが…?と思っていた。
でも6ヶ月ごろからは本当に光のような速さで過ぎていった。
まあ、それも今思えば、だけども。

最近は、
ごはんを早く食べたい時、
おやつが足りない時、
お風呂で顔を洗う時、
その後の着替え、
遊んでる時のおむつ替え、
以外はだいたい機嫌よく過ごしている(書き出してみたら意外と多いな)。

黙々と車を転がしたり、絵本のページをひたすらめくったり、
テーブルやソファにのぼってはしゃいだり(ひたすらハラハラするやつ)、
ダメ!と言われるのをわかってて、ニコニコしながら
スピーカーを台から落とそうとしたりティッシュを口に入れたりしている。

まだ1人で立つことはできないけど、伝い歩きは支えなくても安定感あるし、なんとここにきてハイハイができるようになった。
なぜ今。もう歩くぞ、君。

少し前に突発性発疹にかかったものの、1年間大きな病気も怪我もせず
すくすく育ってくれたことにホッとしている。

今でもたまに「うわ〜子どもいる!スゲー!」となることがある。
写真を遡って見返しても、
「え…これがうちの子…?嘘でしょ…?かわいい…」
と毎回なるんだけどこれってみんななるの?

*****

ここまで。
これは間違いなく宝箱のほうだな。
それは良いのだけど、ところで息子は今3歳である。
つまり私は2年ほどこれを下書きのまま置いていたらしい。
始めようと思った矢先、早くも継続が危ぶまれる。

ちなみに3歳になった今でも時々「わ〜子どもおる〜」となるし、
「これがうちの子…?可愛すぎるんですが…?」ともなる。
ええ、私が産みました。
わりと難産で。

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