変!

夫と遊んでいた3歳の息子が突然言った。
「おとうさん、へん!!!」

夫は子供と遊ぶのが大変上手で、公園で息子と遊んでいると高確率でよその子供が寄ってくる。
楽しそうだな〜一緒に遊びたいな〜という感じでそばをウロウロしつつ見ているだけのこともあれば、「ねえねえこれも見て!」などと声をかけられたり、普通に遊びに混ざってくることもある。
あの好感度が高すぎてもはや好感度でできてるみたいな大泉洋さんもそうらしい。夫、天パだし北国出身(青森)だしほぼ大泉洋と言っても過言ではないかもしれないと思ったけど、うちの夫は糸ようじだけであんなに笑い取れないのでやっぱり過言でした。

それでも2人に共通しているのはたぶん「リアクションの大きさ」。

夫は大げさなリアクション、変な動き、変な声、変な顔、変な擬音などが得意である。それらを駆使して、夫は息子の前で存分に道化となり、笑わせ、楽しませる。
ところで、これらのたくさんの「変」が得意だということは、それなりに(オブラート)個性的(オブラート)な人物であることはおわかりかと思う。私も出会った時から思っていた。「なんか(オブラート)コミカル(オブラート)な人だなあ」と。
まあ実際はわりと繊細な人だったのだけど、それはまた別の話。

そんな夫が家で息子といつものように遊んでいる時だった。いつものように変な動きと声と顔で息子に迫る夫。息子はキャハハと笑いながら夫からの攻撃を押しのけ、言った。

「おとうさん、へん!!!」

その瞬間、私も夫も爆笑した。
夫はどうかわからないけど、私が咄嗟に思ったことは「ついにバレたか!」だった。
ついにバレたか。

息子よ、君のお父さんは確かにちょっと変なところがあるとお母さんも思う。でも、お母さんはお父さんのそういうところが愛おしくて結婚したんだよ。
だから、君がこの先もし誰かに「変!」と言われたとしても、全然気にしなくていい。そこを好きになってくれる人が必ずいるから。それを他の人が持っていないのなら、むしろすごく特別になれるから。

まあ、「変な人であれ!」とは、言わないけども。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?