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地図

全てを破り捨ててゴミ箱に捨て、なかったものと思おう。


でもまた一つ一つ取り出して、つぎはぎをテープで留めた。


くしゃくしゃになったシワを丁寧に伸ばし、それを壁に貼り付けた。

そしてそこに新たに「ありがとう」と書き足してみる。


その紙を遠くから見てみると、つぎはぎが道になり、何かの地図になっている。


何かの地図になっていた。

あぁ、そこにあったのか。


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