アリ考察

アリにとってはあんなもん地獄以外のなんでもないよなー。
で、お馴染みの「蟻地獄」。
アリは普通に歩いてただけなのに急に足元がズブズブの底なし沼みたいになって身体が沈んでいって、
あっ!と思ったらその底にいるヤツに食われてしまう。
そりゃあ地獄だ。

地獄だが、「食べられてしまう」という視点で名前をつけていいのならば、こんなのだってアリなんじゃないの(シャレではない)と思ってしまう。
シマウマにとってはあんなもん地獄以外のなんでもないよなー。
ってことでライオン改め「シマウマ地獄」。

まあそれはいいとして。
気になることは、「蟻地獄」みたいなネーミングパターンって実は珍しいんでは?ということだ。
「◯◯地獄」って、思いつくもので言えば「血の池地獄」とか「借金地獄」とか「生き地獄」とか。
これらはそのまんま、「血の池の地獄」であり、「借金の地獄」であり、「生きながらにして地獄」なわけだ。
しかし「蟻地獄」はどういう構造になっているかと言えば、「蟻(にとっては)地獄」。
主体と客体が逆になっちゃってるという、ねじれ構造なのだ。
アリは捕食される側の弱い立場のはずなのに名前の上では主役になってしまっているという、ヘンテコな逆転現象が起こってしまっているのだ。
そして立場的には上のはずの彼。彼のことを呼ぼうと思っても一度「蟻」を召喚して「蟻地獄くん」って呼ばなきゃならない。
アリなくしては彼は存在できないのだ。

それで言うと、アリクイも同じパターンだな。
てか、またアリかよ!!!

アリは食われることでその名を個体のネーミングにまで影響を及ぼしている。
恐るべし!!!!

さらに気づいてしまった…!!!
有名なアントニオ猪木の「アリキック」。
あれも、「アリ(に対する)キック)」じゃないか…!!!
恐るべし!!!!

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