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読書チャレンジノート[サーチ・インサイド・ユアセルフ]

どうもです、たなかです。

みなさん瞑想ってしていますか?
まだ一般的でないかもしれませんが、
僕はだいたい2~3年くらい前から、ゆる~っと継続しています。
…寝ているわけじゃないです。ちょっと瞑想しているだけ笑

「瞑想」というキーワードを聞いたとき、宗教観念の強い行為、
という感覚で捉えられることが多い気がします。
本書では、この「瞑想(=マインドフルネス)」について、科学的な裏付けと
ともに、論理的かつ実践的に取り組む方法論が紹介されています。

いまだに市民権を得ていない「マインドフルネス」について、
より多くの人(極端な言い方かもしれないけど、すべての人)が
実践し、習慣にできることが理想だと思います。
本書で書かれている通り、世界を平和に導くためにも、
ぜひ「マインドフルネス」に関する効能と実践方法を
知って欲しいと思いました。

■内容

○1.この本を読んだ目的、ねらい

・「マインドフルネス」の知識を深めたい

(自分にとっては)最近目にする機会が多くなった、マインドフルネス。
やっぱり大きいのは、Googleで多くのエンジニアが実践しているということ。
優秀なエンジニアがマインドフルネスを実践していることから、
その手法を一般人でも実践できるように裾野を広げることができれば
多くの人が成果を上げることができるのではないか。
誤解されている部分や間違った解釈をしている人に、
マインドフルネスに対する正しい理解を促したいと思う。
もちろん、マインドフルネスとは何ぞや、という方へも、正しい知識を
伝え、一般化、大衆化できればと思う。

・実践方法や、どんな手法があるのかを知りたい

一口にマインドフルネスといっても、色々あるはず。
スタンダードなのは、座禅スタイルか。
他にも歩行瞑想、食事瞑想、その他いろんな瞑想。
どれもマインドフルネスと言えるだけに、何を軸として理解し、
実践していくべきかを把握したい。

・多くの人に実践してもらう方法を学びたい

自分の読書の目的の一番はこれかもしれない。
「マインドフルネス、いいよ~」といったところで、じゃあどうやってやるの?
といわれると、どうやって説明して実践してもらうべきかがわからない。
やってみせる、というより、実際にやってもらうのが早いが、
これを習慣に、かつ何の助力もなしで実践できるレベルまで
フォローできる術をしっかりと理解できればと思う。


○2.読んでよかったこと、感じたこと

・EQ(心の知能指数)とマインドフルネスは親和性が高い

まずは科学的根拠(エビデンス)から。
マインドフルネスって、なんか意味あるの?成果でるの?といわれれば
これだけ知っておけば良いんじゃないかな、というレベル。
IQ=知能指数、に対して、EQ=心の知能指数、というもの。
ざっくり言うと、自制心、自分を奮い立たせる力、見たいなもん。
いくら頭が良くても、やる気がなかったり、臆病だったりすると、
なかなか評価されづらいもの。
ざっくりとした例にはなるが、頭のいい営業より、熱意のある営業の方が
営業成績よかったりする、そんな部分。

EQは、情動(感情)をコントロールし、自分を動機付けていく力。
そして、EQはいくつになっても鍛えることができる。
そのEQに必要な要素が「マインドフルネス」に含まれている。
つまり、マインドフルネスを習得すれば、EQも成長できるということ。
EQの高さは、仕事や生活のうえで役に立つメンタルスキルと言える。

てことで、マインドフルネスを習得すると
心を落ち着かせる力がつくので、仕事や生活が安定し、
日常の品質が向上する、ということにつながる。

・運動との類似点

わかりやすい例がたくさん紹介されていた。
毎日やることで徐々に力がつく
心身の健康によい
仲間がいると続けやすい
習慣化すると、やることが当たり前に
生活が向上し、見た目が変わる

また、運動もそうだが「伸び悩み」はある。
でも、続けられれば確実に負荷をかけ続けているので「筋力」が備わってきている。
自己嫌悪やスランプに陥ることはあるが、それでもなお続けることの
大切さも知っておくと良いと思う。

なお、面白いフレーズが
「運動と違って、ジムに行く必要もなく、そして汗をかくこともない!」
という点。
つまりは、誰でも、やろうと思えばいつでもやれて、そしてノーコスト。
誰でもどこでもその気さえあれば、できちゃう。
運動よりも手軽。そこは知っておくポイントと思う。

・まずは「やさしい方法」と「もっとやさしい方法」から

マインドフルネス瞑想の基本は
「自分の内面に意識を集中させるため、「呼吸」に意識を向けよう」。
とはいえ、いきなりぱっと言われても、という感じはある。
(もともと興味がある人ならさておき、いきなりやれ!といわれても、ね。)

てことで、本書では、子どもとともに毎日やっている方法として
「毎日2分間、ただただ座って、ありのままにいる」という時間を過ごす
というやり方を提案している。
この方法に2種類のパターンが用意されていて面白い紹介だなぁ、と思った。

「やさしい方法」
2分間、ただただ座って、呼吸に意識を向ける
「もっとやさしい方法」
2分間、ただただ座っているだけでいい。何もしない。
呼吸に意識を向けたければ、向ければいい。
ただ、何もしない。ありのままでいるだけでいい。

これなら、2分間、誰でもできそうな気がする。
ただし、子どもには「何もしちゃだめ」というと逆にはしゃぐから要注意。
(↑これは個人的な経験による一意見です。)

・命を懸けるかのように、呼吸をする

内面に目を向ける手法を一言で言うならば、ということで紹介されている1フレーズ。
章のタイトルにもなっている。
色々解説し、説明をされていたが、
「色々と覚えきれない人は、この一文だけ覚えておけばよい」ということで
しっかりと理解できた一文。

つまり、呼吸に全意識を集中できるように(すべての意識をフルに)使うことが
できれば、マインドフルネスと言える状態になる。

本質は、1つに集中すること。その集中を、呼吸に焦点を当てること。
これが、マインドフルネスの基本であり、基盤になる部分といえる。


・日常に取込む -静から動へ、内から外へ -

上までの章では、マインドフルネスの「基本」として、
まずは内面に向けた「静」の瞑想を学んだ。

当然この静の瞑想は、基本中の基本になるので、日々実践していく
重要な要素であることは間違いない。

でも、これを日常生活のあらゆる場面で意識できるようになれば・・・
すごいよね!

ということで、静の瞑想を理解した上で、動きを伴う瞑想、
そして、自己(呼吸)に意識を集中した瞑想を、
外(相手)に意識を向ける瞑想にするための手法が紹介されていた。

これは、自分の中で新たなフィールドだったので、ものすごく勉強になった。

言葉だけでいうと、以下のような手法が紹介されていた。

歩行瞑想
マインドフルネス・リスニング
リスニング、ルーピング、ディッピング

歩行瞑想は、がんばればやれそう。日々意識することで、実践していくしかない。
相手に意識を向けるリスニング(傾聴)については、1on1で必要になる
傾聴スキルと全く同じと言える。
傾聴スキルを身につけたいと思っていた自分にとって、「事前の姿勢」を
意識すること、そして、相手に伝える言葉を大事にして実践してみたい。

相手に自分の意識をプレゼントする、と言う行為が、相手との友好関係を築く。
この「プレゼントする」という意識が足りてなかったのかと思う。
傾聴し、相手の意図を100%理解できているか復唱(ルーピング)し、その上で
こう捉えたよというフィードバック(ディッピング)が正しくできれば、
自分と、相手が同じ視点で会話ができるように思えた。

この「内から外へ」の意識の向け方は、まじめに練習し、取り組みたい。


・「相手の幸せを願う」気持ち

この辺になると、もう「応用編」としか思えない部分ではある。
が、そもそもマインドフルネス自体がそんなに難しいことではないので
その意識さえ持てれば、この部分もどんどん実践できるかなと思う。

どんな相手であっても、相手に寄り添う気持ち。
いや、それ以上に、「相手が幸せであることを心から願う」という気持ち。
この意識が、マインドフルネスを習得する上で最大の効能かもしれない。

「相手は自分と同じで、落ち込んだりするもの。」
「相手は自分と同じで、怒ったりするもの。」
そうやって、相手との共通点を意識し、理解できることで、
どんなにヤなやつでも、どんな人種、年代、個性でも、
「結局、同じ人間じゃん!仲良くできるよ!」という気持ちが沸いてくる。

さすがに本書で描かれたような、まさに聖人、菩薩のような広い心は
まだ持つことはできないが、上のような気持ちを常に持てるようになれば、
「世界平和のお膳立て」ということはあながち間違いではないなと感じた。

まずは近い世界から。
相手を理解し、相手が自分と同じであることに気づき、相手の幸せを願おう。
それが、相手に意識を向けるマインドフルネスを実践できている部分だろう。

この考え方は、すごい発見だった。


本書にて、序盤は科学的な根拠に関する説明
序盤でマインドフルネスの基本
中盤以降は応用編(一般化)

といった感じの内容でした。
理解できている(実践できている)部分はまだ前半くらいだけど、
少しずつ実践に移すことで、後半の内容も理解できてくるのかも知れない。

身につけることで、幸せを感じ、幸せを分け与えられる人になれる。
そんな本だと思う。

マインドフルネスをもっと身につけたいと思う人は、ぜひ読んでみて欲しい。


○3.この本を読んで、自分は何をするか

・毎日「静める」時間を取る

日々実践している行為ではあるが、改めて。
短い時間でもいいので、日に1回。できるなら数回。
内面に意識し「スノードーム」の濁りが澄んだ状態になるように
自分のための時間を取っていきたい。

基本に忠実に。


・相手への感謝と幸せを願う気持ちをもつ

日常の当たり前が奇跡の連続であることを再認識できれば、
相手の存在に感謝の気持ちが生まれ、そして相手の幸せを心から
願うことができるようになれると思う。

まだ、感謝や幸せへの願いを心の底から持てるわけじゃないが、
その気持ちを「持とうとすること」、
日常の再認識を「意識すること」をまずは意識的に行うことで
少しずつ歩み寄りたい。


・マインドフルネスについて伝え、実践し、仲間を増やしたい

まずは、自分の身近にいる社内の人(後輩メンバー)が、実際に
一緒に実践できる仲間になってくれるように働きかけていきたいところ。

そして、この読書アウトプットを通して、マインドフルネスに対して
歩み寄ってもらえる人が一人でも多くなればうれしいところ。

言葉で、文章で、そして実際に体現して実践し、一人でも多く
「僕も(私も)やってみたい」と思ってくれるようになれば幸いです。


○4.3ヵ月後には何をするか、どうなっていたいか

・マインドフルネスに関する情報を、誰かに伝え、一緒に行う

この3ヶ月のうちに、誰かに言葉で伝え、仲間を増やしたいと思います。
まずは実践。そして習慣に。
何とか最初の一歩を踏み出せられるよう、働きかけたい。


・本書で知ったマインドフルネスのやり方を整理し、1つずつ実践

自分が体現し、日々の実践に取り入れたい。
マインドフルなリスニング、(ルーピング、ディッピング)を実践し
できるようになれば、相手との友好関係が築き上げることが
できるはずなので、その足掛かりとしても体得したいところ。


・相手の幸せを願う精神を養う

これは気のもちようかもしれない。でも
常に幸せを願う精神を持ち続けられれば、それが当たり前になり
人々に「幸せのお膳立て」をすることが自身の生きがいに
できるかもしれない。

まずは、意識して幸せを願い、それを常態化できることを目指す。


○おわりに

若い頃から興味のあった「瞑想」という行為。
数年前にSchooで受講して以来、習慣化するために自己流で取り組んでいたけど
本書を通して、改めて「マインドフルネス」の手法を理解することができたと思う。

運動と同じで、習慣化し、継続していくことで成長していくもの。
そして、一度手に入れたものは、しっかりと土台に根付くものと考え
今後も「楽な気持ちで」実践していきたいと思う。


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