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クルマが安くならない理由【(3)なぜみんなクルマを買ってしまうのか?】

こんにちは!
どーも!ゆ〜せ〜です!

今回も、前回に引き続きやっていきます。

以前の記事を前提に話していくので、まだ見てない方はこちらからご覧下さい。

5. クルマが安くならない理由


バッグも財布も数あるハイステータスブランドの共通点はその金額の高さにあります。
これは家もクルマも同様です。

では、なぜここまでイノベーションが起きて、様々なモノの価格が下がっているこの世界でクルマはいつまでも高いのでしょうか?

それはアメリカの自動車メーカーであるフォード社の歴史を見ると分かります。
1906年から1918年までに、自動車の同じ性能にかかる費用は2年ごとに半分に落ちていて、1918年の価格は10年前の5分の1になっていました。

ヘンリー・フォードは手作業の工程を、電気を動力とした作業工程に変えて、人的労働コストを下げることに成功しました。
それから、注文に合わせてつくっていた部品を標準化された部品に変えることで、さらに労働コストを下げることを可能にして、大量生産した車を数百万台も売ったのです。

しかしながら、フォードの革新的な流れ作業の開発によって実現した目を見張るコスト減少曲線は、いつまでも続きませんでした。
自動車のコストパフォーマンスの改善はゆっくりとなって、今日では1年に数パーセントにすぎませんでした。
自動車は安くなり、もちろん性能も上がりましたが、テクノロジーのペースにはとうてい及びません。

だから今日でもクルマは高級品なんです。

環境の観点から見ると、クルマが高級品なのは悪いことではありません。
仮に物理的商品の価格がマイクロチップと同じように下がったとしても、それによって起こる過剰生産がもたらす外部不経済がすぐに明白になるからです。
無料なものの扱いは雑になるのと近いです。

つまり、クルマが安くなっていくのは本当にゆっくりな曲線にあり、いまだに高いままというのが現実です。
これから安くなる可能性もありますが、クルマに先進装備をつけるとなると金額は高くなります。
なので、私たちが死ぬまで少なくともクルマは高級品であると予想しています。

もちろん、先進装備を全て捨てて、エアコンなどをオプションにすればかなり安くクルマは売ることができます。
しかし、今どきエアバッグがついてないクルマは安全性が低いとバカにされますし、そんなクルマは誰も買わないでしょう。
ちなみに90年代はエアバックがオプション装備でしたので、当時の中古車を買うならかなり安く買うことができます。

6. クルマの金額が高い恩恵


クルマに限らず、なんでも高いものはそれだけの価値があると私たちは感じてしまいます。

それは、心理学で言うところの希少性というものです。
例えば、人生でおにぎり何個食べたかは分からないのにクルマを買う回数なんてたかが知れてる場合です。
この例のように、機会が少ないことは価値が高いと私たちは感じてしまうわけです。

モノではなく経験で考えた方が分かりやすいかもしれません。
仮にあなたが野球をしているとして、春夏の甲子園をかけた試合をやる日はものすごく緊張するでしょう。
逆に、2日に1回甲子園を決める試合があるならば、そこまで価値を感じないかもしれません。
それは、ミスっても次があると思えるからです。
今年はこれで終わりと感じている大事な試合が価値の高いものというのは言うまでもありません。

つまり、クルマの金額が高いおかげでそれだけ価値の高いモノとして私たちは扱えるのです。
これは資本主義の世の中では、金持ち=勝ち組と量られる傾向がありますが、これはこの高いもの=価値が高いと考えるのと同義であると考えられるでしょう。

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目次
なぜみんなクルマを買ってしまうのか?
1.日本人の多くはクルマを保有している
2.バンドワゴン効果によりクルマを買う
3.マイカーの夢
4.クルマを持つというステータス
5.クルマが安くならない理由
6.クルマの金額が高い恩恵

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