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合理的な意思決定をしたいビジネスマン必須知識「囚人のジレンマ」について解説!

こんにちは!
どーも!ゆ〜せ〜です!

今回は、合理的な意思決定をしたいビジネスマン必須知識「囚人のジレンマ」について解説したいと思います。

皆さんは囚人のジレンマについてご存知でしょうか?

ジレンマは聞いたことがあるけれど、「囚人の」っての意味がわからんという人もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はそんな囚人のジレンマについて、できるだけ分かりやすく理解しやすいようにお伝えしますので、最後までご覧頂ければなと思います。

囚人のジレンマって何?


囚人のジレンマというのは実はそのままなんです笑

これはある出来事から呼ばれるようになった言葉なんです。

その出来事とは、分かりやすくお話しますと、ある囚人伊藤さんと鈴木さんがいました。

看守は伊藤さんこう言いました。
看守「伊藤!よく聞け!
もしも、お前が黙秘して、鈴木も黙秘したら懲役は5年になる。
だが、お前が黙秘したにもかかわらず、鈴木が自白をした場合は、鈴木は無罪放免になり、お前の懲役は20年になる。
逆に、お前が自白して、鈴木が黙秘すれば、お前は無罪放免になり、鈴木が懲役20年になる。
しかし、両方が自白をした場合は、懲役10年になる。」

看守の言葉をまとめるとこうです。

2人とも黙秘した場合
→2人とも懲役5年

伊藤さんが黙秘し、鈴木さんは自白した場合
→伊藤さんは懲役20年、鈴木さんは無罪放免

伊藤さんが自白し、鈴木さんは黙秘した場合
→伊藤さんは無罪放免、鈴木さんは懲役20年

2人とも自白した場合
→2人とも懲役10年


看守にこのように言われた伊藤さんはこう考えました。

伊藤さん「互いに黙秘したら懲役5年。
しかし、オレが自白したら無罪放免になるかもしれない。
いや待てよ。鈴木も同じこと考えていたら懲役は10年になる。
待て待て。鈴木だけが自白したらオレの懲役は20年になってまう!?
とりあえず自分も自白しといた方がいいかな?
どうしようか・・・」

この出来事から何が言えるのかというと、囚人のジレンマとは、個々が好ましいと思って合理的な選択をした結果、全体としては望ましくない結果になってしまうことです。

先ほどの話で言うと、伊藤さんと鈴木さんの2人ともが無罪放免という利益を求めて自白した場合、互いが黙秘したときの懲役5年の2倍の懲役10年になり、2人とも不利益を被るということです。

よくあるニュースでの囚人のジレンマ


よくニュースでミサイルなどの核兵器を持つ持たないで国の間で論争になることがあります。

ここでは、現代の歴史的な出来事である冷戦を例にお話したいと思います。

冷戦とは、アメリカとソ連(現在はロシア)とで起きた、戦争ってまではいかないけど、今にも戦争が起こりそうなくらい緊張関係であることを言います。

分かりやすくするためにアメリカ目線で考えていきます。

アメリカ「私たちの国が核兵器を持つことを禁止して、ソ連も持つことを禁止してくれたら協調的な関係になれそうだな。
でも、私たちの国だけ禁止して、ソ連だけ核兵器を持つことになってしまったら、ソ連は圧倒的に優位になり、私たちには脅威的な存在になってしまう。
それだと、国民に対して大きな危険が生じる。
逆に、私たちだけ核兵器を持つことになれば、優位にはたてるが、ソ連も核兵器を持つこととなれば、より緊張が高い関係になってしまう。
核兵器を持てばいいのか、持たない方がいいのか。
どちらが正解なんだろうか・・・」

これも囚人のジレンマに陥っている状態で、アメリカもロシアも目先の利益を取って核兵器を持つと緊張が高い関係となってしまい、いつ世界的な戦争が起きてもおかしくはない状態になってしまいます。

では、不利益を被らないためには、どうすればいいのでしょうか??

相手の状況や心理を読んだり、互いに話し合ったりすることで不利益な状況に陥ってしまう可能性を大きく減らすことができます。

他にも、裏切ったら罰則があるようにルールを作ることで、安易な裏切りの可能性はかなり下げることができます。

では、アメリカとソ連の冷戦の話に戻って、どのように不利益な状況を防いでいるか見てみましょう。

これは一つの例ですが、不利益な状況を防ぐ方法として中距離核戦略(IMF)全廃条約があります。
ちなみに名前は覚えなくていいですよ!

これは、1987年にアメリカとソ連の間で制定された、距離500km~5500kmの間で使われる核兵器を互いに廃止・禁止する条約です。

要は、核兵器使うのやめようぜ条約です。

このように互いの状況を知って、話し合い、お互いに条約というルールを作ることで、裏切られる可能性を下げ、さらには、互いに協調的な関係になれる可能性が上がりました!

これは日常でもよくあることですので、何かそのような出来事が起きたときは、不利益を被らないように慎重に意思決定をするようにして下さい!

囚人のジレンマを上手く解決するためには


囚人のジレンマの意思決定をするときは、1回で終わるケースと話し合いなどを通じて何回も行われるケースと2パターンあります。

1つ目の場合は小さい出来事としてよく起こりうると思います。

2つ目の何回も行われるケースは、複雑かつ長期になればなるほど、互いに協力し合おうという協調性を持とうという心理が働きます。
これはビジネスの現場においては非常に多いですので、互いに信頼できる関係を作り、互いにとってWin-Winの関係になる選択ができるように努めましょう。

ちなみにどちらのケースも無条件に相手を信用、つまり利他的に考えると痛い目に合う可能性が高いので、気をつけるようにして下さい。

これは絶対にしてはいけないことですが、目先の利益を優先しようというバカにはならないようにして下さい。

基本的に社会は目先の利益に飛びつく人は不利益を被る構造になっています。
例えば、セールだからと言ってどんどん買い物をすると、セールでないときよりも結局消費してしまうといった感じです。
これは、安いという目先の利益に飛びついて、結局は多くのお金を失ってしまうという不利益を被っていると言えます。

何度も言いますが、信頼があれば、相手もお互いの利益を考慮してくれるはずですので、長期的に信頼関係を築けるように努めましょうね!!

今回は、合理的な意思決定をしたいビジネスマン必須知識「囚人のジレンマ」について解説してきました。
ちょっと難しかったかもです・・・すいません。

これからもサクッと学べて、今すぐ使えるビジネススキル、情報、ノウハウを発信しますので、フォローやスキよろしくお願いします。

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