見出し画像

エッセイを書くときに、どんなことを意識している?

先日、エッセイを寄稿する機会があった。

その際に「私がエッセイを書くときに意識していることはなんだろう」と改めて考え、学生さんへのアドバイスとしてのヒント記事も書かせていただいた。(詳しくは下記の記事をご覧ください)

エッセイとは、自分の体験や思考を自由な形式で書いたもの。文章に正解はないので、自分の心の赴くままに自由に書いていい。

ただ、人に読んでもらう文章だからこそ、ノートに書くような日記とは違い、読者に言いたいことが伝わり、共感や発見、理解などの楽しさを感じてもらう工夫が必要だよね、という話をしている。

ライターになって約5年、田中青紗として本格的に創作活動を始めて1年ちょっと。試行錯誤の連続を経て少しずつ「こうすればより印象に残るかも……?」と感じた工夫を書かせてもらっている。

あくまで学生さん向けで、最初の一歩に悩んでいる方への内容にはなっているのだけれど、noteで書くときにも意識していることなので、少しでも誰かの参考になれば嬉しいな。



さて、私は常々文章を書くのが上手くなりたいと思っている。もうこれはたくさん書いて、たくさん読んで修行するしかない。もっともっと上手くなりたいぜ……と今日も思っている。

創作活動をしていく中で、「納得できる表現を探すだけではなく『きっかけとなるエピソード』『自分が何をどう感じたのか』『何を伝えたいのか』が非常に重要だよな」としみじみ思うようになった。

ヒント記事にも書いているように、私は「エピソード」「何をどう感じたのか」「伝えたいこと」を、書く上で特に意識している。

もちろん、文章には好みがあるので、選んだテーマや書き方や表現で「これがいいエッセイだ」と感じる場合もあると思う。(本当に正解なんてないんだよね)

ただ、私はこれまでの読書・文章経験から、伝えたいことが分かり、エピソードがあり、作者の心情が上手に書かれているエッセイに惹かれやすい。このあたりの要素が上手く合わさっている文章に猛烈に憧れるし、目指すべきはここだと思っている。

「エピソード(体験)」「何をどう感じたのか」「伝えたいこと」を、しぶとく追求していきたいのだ。

残念ながら日常生活の中であっと驚くような体験はほぼないし、毎日は平凡にすぎていく。しかしそんな中でも、世の中には素敵なエッセイが生まれ続けている。日常にはたくさんのヒントが転がっているはずだから、私も見落とさずに毎日を大切に観察していきたい。

「今日はどんなことがあった?」
「そのときどう思った?」
「最近気になることは?」
「それはなぜ?」

自分との対話を続けて、エッセイのピースを育てていく。いくつも散らばったピースたちが、ある日突然「これとこれ、くっつくよ!」「このテーマで書けるんじゃない?」とピタッと形になってくれる。その瞬間を逃さないように、日々をちゃんと生きていきたいと思う。



エッセイって難しい。文章を書くって本当に難しい。

何度も壁に当たってしまうけれど、書けるようになりたいから、今日も机に向かってみる。ちゃんと生きようと意識をしてみる。

最後まで読んでいただきありがとうございます!短編小説、エッセイを主に書いています。また遊びにきてください♪