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アジとニンゲン

最近、釣りをしている。
先日、アジのサビキ釣りをしながら、ふと思った。

アジのサビキ釣りは、釣り糸に複数の小さな針と小さなカゴがついた仕掛けを結ぶ。カゴにオキアミ(アミエビ)を入れ、ぽとんと釣り糸を垂らす。
カゴが沈みながらエサをまき散らし、それにアジが群がり、仕掛けの針を飲んだり、身を引っ掛けたりする。
特にテクニックもなにもなく、アジの群れがいる場所でいる時間に仕掛けを落とすだけ。

ただただ機会的にカゴにエサを入れ、糸を入れ、引き上げるの繰り返し。
あまりの単純作業に、頭は別なことを考え始める。

釣り上がったアジは、水面を割った瞬間に「自分は食われる」と観念するんだろうか。それとも最後の最後まで食われることは思いもしないのだろうか。
サバンナでは、インパラは「逃げ切らないと食われる」と思いながら走るのだろうか。カエルは「ああ、食われてしまう」と動けないまま飲み込まれるのだろうか。

ニンゲンはどうして自分たちが捕食されると思ってないのだろう。
クマやライオン、ワニに襲われることがあってもそれは突発的で、食物連鎖の最上位の座は安泰と思っている。自分たちは食う側で、食われることはまったく想像していない。
だから、宇宙人と出会ったら友好関係を結べると思ってるんじゃないだろうか。

ニンゲンがしていることを考えてごらん。
自らの利益を増やすために他国を侵略したり、動物のテリトリーに入って殺したり、食べたりしてるじゃないか。
ってことは、地球にやってきた宇宙人の目的も同じでしょうよ。

ニンゲンを食糧にするため、地球を植民地化もしくは資源を奪うための方が理屈にあう。友だちになりたいからと、こんなところまでやってくると思うのかい?
そもそも、ニンゲンは宇宙に出てどうしようと思ってるの?
地球のようなニンゲンにとって有益な場所を見つけて、ニンゲンのために利用しようと思ってるんじゃないの?

ってことは、宇宙人に出会ったならば、戦争が始まるってこと。
勝つか負けるか、向こうがやって来たなら負ける可能性100%。

地球上の食物連鎖の頂上はニンゲン。
でも宇宙の食物連鎖の頂上はニンゲンとは限らない。
案外、アジ型宇宙人がやってきて、空から釣り糸垂れてニンゲンを釣り上げたりするんじゃないか。

そうしてニンゲンはアジフライのようにニンゲンフライにされて、タルタルソースやレモン汁かけられてぱくぱく食べられちゃうのでした。


ネコ4匹のQOL向上に使用しますので、よろしくお願いしまーす