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書けない合間のnote

今月、記名記事が公開になったことで、肩書を「フリーランスという名の無職」から「無職っぽいフリーランス」に変えた。どっちもどっちの肩書だけど。

クラウドソーシングにある仕事は、コンペ・プロジェクト・タスクなど、いくつか種類がある。
コンペはネーミングやコピーなど、募集に合わせて作成し応募。当選するとお金が支払われる。はず。応募したことないからわからないけど、たぶん。
プロジェクトは、詳細を読んで応募できそうと思ったら自己紹介や実績を提案文として渡し、当選するとその仕事がもらえる。サイト制作やライティング、パワポ資料作成等、案件は多種多様。
同じように多種多様で、かつ金額が低いものがタスク。金額が低い分、募集数が多く、かつ文字数が少ないとか、誰でも気軽に応募できるものだ。「好きなアイドルについて100字でおしえて」とか「お宅の水回りの写真を送って」とか。

フリーランス初心者、クラウドソーシング初心者は、基本プロジェクトを狙う。
ライティングなら1文字0.8~1円くらいの案件に、まずは提案する。
悲しいかな、足元見られて1文字0.16円なんていうのもざら。そういう安いのは「初心者・主婦歓迎」と書かれていることが多い。主婦って、安く見積もられるのだなぁ。いろんな人がいると思うのに。

私が提案(応募)するのは、1文字1円以上のライティング案件。
これまでに書いたものは、全然統一感がない。
・海外旅行で使用するレンタルWi-Fi
・レーザー脱毛の体験談
・外国人との結婚相談所のコラム
・インバウンド集客(B2B)
・恋愛系男性心理  など

身近にいるライターは、地方移住やローカルに関するものを専門としているとか、車・バイクを専門としているとか、恋愛系は任せとけとか、軸となる分野を持っている。
私も軸は欲しい。けど、軸としたいものに関する募集がない。

たとえば、以前新聞社にいたときに担当していた「美術・工芸・展覧会」とか、趣味歴40年の「料理」とか、以前趣味程度に触っていた「カメラ」とか。
いや、たまにある。あることはある。
だけど、大抵は単価が高く、応募してもなかなか実績のない私は選ばれない。そこは渾身のラブレターが書けてないからかもしれないけど。他の人はもっと提案文を作り込んでるから選ばれるのかもしれないけど。

そんな中、こだわりの逸品を紹介するメディアで漆椀に関する記事を書かせてもらった。

こういう記事を書きたいのだ。
ネットで調べた情報ではなく、自分で体験したことを書きたい。
だから引き出しを増やす。釣りとか釣りとか釣りとか。謎の釣り記事書きたい願望。
でも釣りは、体験したことを書くにはいい素材だと思うのだ。しかも自分が知りたい、やりたいと思うことだから、熱量を持って書けるはず。

今日聞いた、私のライティングの先生(いなフリの講師)の一言が耳に残っている。
「取材一本にしぼろうと、他の仕事全部断った」

それはもちろん、そうできるだけの実績があるから。これまで数え切れないほどの記事を書いてきて、記名記事も多く書いて、取材もやってきて、その上での「取材記事を書きたい」なのだとわかっている。
彼女がどれだけ身を削って削って書いてきたことか。あれほどの努力を私はしたことがない。夜中3時4時まで書き続け、朝9時10時に起きると、また書き出す。ずっとずっと書き続けている。

それだけの努力をしないと、書きたいものは書けない。
やりたい仕事をするには、やりたいと思えない仕事の山を越えないとたどり着けない。

やっと「フリーランスという名の無職」から「無職っぽいフリーランス」まできた私。
はたして「取材記事とインタビュー記事のライター」なんて宣言できる日は来るのだろうか。来てもらわないと困るんだけど。ライター続けるからにはそうなりたいもの。

さて、では仕事に戻りましょうかね。
書けない記事を書かなくては。
書けなくても書かなくては。
だって私は無職っぽいけどライターなのだから。


ネコ4匹のQOL向上に使用しますので、よろしくお願いしまーす