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馬に蹴られちまえ

人の好意(特に恋愛的好意)を利用する人が嫌いだ。

相手が自分に好意を抱いていることに気づいて、自分のさびしさや味方が欲しい、ひとりでいたくないという気持ちを満たすために、相手に自分も好意があるようなふりをする人。
相手の望む仕草や言動をしてみせた上で、さびしげな顔をしてみせたり、身を寄せたり。かと思うと、噛み付いてみたり、怒ってみせたり。
そうして相手の反応を見て、より効果がありそうな手段に出る。体に触れると喜ぶと気づいたら手を握ってみたり、足を撫でたり。弱さを出すと心的距離が縮まると思えば、激しい言動の後に弱気な言葉を吐いてみたり。

相手をコントロールして、自分がいないとこの人はダメなんだと思わせる。
この人のために自分はなにができるだろうか。この人のためになにかしたい。してあげたい。
そんな罠にはまる人は人で、相手に必要とされていることに自分の存在価値や人生の目的を見出す。
この人が幸せになれば、自分が満足する。この人が喜べば、自分が幸せになる。
だから、この人のためにできることをしたい。

どっちもどっちでWin-Winなのだから、どうでもいいちゃどうでもいい。

でも中には、自分が利用されていることを自覚していて、それでもこの人のためになにかしたいと利用されたままを選ぶ人もいる。
この人のさびしさを取り除きたい。ひとりでいられるようになる手伝いをしたい。
いつか強くなって自立して、本当に好きな人を見つけて自分から離れていってしまうとしても。

それもまた相手が自分に依存している状態をよしとして、依存されていることに満足しているのだから、放っておけばいいんだけど。

でも。

見ていると吐き気がする。
これが愛なら、私は愛なんていらない。くそくらえ。

ちなみにこれ、恋愛だけでなく親子間にも存在する。
私は捨てた。
愛も親もいらない。

さびしくたって死んでないなら生きるしかない。
味方なんていなくても怖くない。
誰と一緒にいようがいまいが、人間はひとり。いつだってひとり。

次から次へ利用できる人を乗り替えればいい。
でも私の目の前から消えて。

馬に蹴られてどっかへ消えちまえ。

ネコ4匹のQOL向上に使用しますので、よろしくお願いしまーす