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北陸新幹線と再開発について思うこと

 現在、福井県の有名所を模したらしいビルを福井駅の前に建設中。3月14日開業の北陸新幹線延伸に向けた再開発の一環。が、オープンはおそらく間に合わないと言われている。上階のホテルとその宴会場は、5月に予約が入っているからそれまでにできる、らしい。
 以上の情報は、私自身はまったく興味がなくて何も知らず、巷で拾ってきた噂話だ。
 話には続きがあって、そのビルの表玄関を入るのを見られるのは恐ろしくダサくて恥ずかしいらしい。近くのコンビニへ行ったときなどに見かけるけれど、まあ美しくないものが大きな面して立ってやがるとは思う。ダサいかどうかは知らんけど。つか、どうでもいい。勝手にしてくれ。
 以前は、再開発自体が気にくわなくて、その象徴であるこのビルを見るたび「げーっ」となって中指立てていた。ビルに向かって、ビルを建てた人たちに向かって、ビルを良きとする人たちに向かって。
 だが、どんどん変わっていき、ゴーストタウン化していく駅前の様子に慣れていった。結局、どこにでもある都市化を望む地方都市の結末を見ているだけ。どこも似たようなもの。
 それに福井にはアオッサがある。駅チカにかっこいいっぽいビルを建てたけれど人が集まらず、次々テナントがなくなっていくのなんて、もうすでに見てきた。そうそう、私が子どもの頃もトイレだけ豪華だから見に行く、という商業ビルが駅のそばにあったよな。今度のビルがダメでも「やっぱりね」としか思わない。

 だとしても、とにかくたくさん人が来て、来続けてもらわなくては。ビルにも再開発にも反対な人たち(私を含む)があきれるくらい、観光客も地元民も訪れて欲しい。反対派を黙らせるくらい、「やっぱ建ってよかった」と言わせるくらい、たくさん人が来て、売上を出して欲しい。
 じゃなきゃ、そこにいる人たちの暮らしを破壊してつくっておいて「ダメでした」なんて困る。「地方では難しいよね」では済まされない。
 つくっただけでで満足するなよ。つくることの意義なんてあるわけない。人を苦しめて、困らせて、悲しませてつくったからには、ちゃんと結果を出せ。

 しかし、新幹線なんてもん、いえらねーよな。



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