「新型コロナウイルス」時代にどう暮らすか
なんと私にワクチン呼びかけの申込書が届いた。要は年寄りになって、「リスクが高まったので摂取しますか」というものだが、もちろん打たないつもりだ。
ワクチン接種後の死者数がすべてのワクチンで、かつ13年以上の期間で3001人だったのに対し、新型コロナワクチンではわずか4か月ほどなのに3005人となりそれを上回ったそうだ。
でも人々の中には我先にと摂取したがる人がいて、メディアではまるで流行りごとのようにワクチン接種を取り上げている。不法に我先に摂取した人が取り上げられ、さらに流行を盛り上げている。
分からないことだらけのワクチン
そもそもぼくは、不自然な対策はとらずに、自然の流れに沿って暮らしたいと思っている。それだけでなく、いろいろ読んで調べた結果でもある。
ワクチンというが、今回のワクチンには不自然な点がある。
今までのワクチンであれば「治験」といって、化学合成や、植物、土壌中の菌、海洋生物などから発見された物質の中から、試験管の中での実験や動物実験により、病気に効果があり、人に使用しても安全と予測されるものが「くすりの候補」として選ばれるというのだが、今回日本人が摂取しているファイザー社のワクチンは、その「治験」が終わっていない。治験が完了するのは来年の1月末で、アメリカ上院委員会によると「(実験)動物が死に始めたので実験を中止した」とある。
「なんで死んだのか」が気にかかるが、フランスのノーベル賞受賞者のウイルス学者リュック・モンタニエ氏は、接種が変異株を生み出していることに言及。研究所で感染者を見ている。「抗体依存性感染増強(ADE)は、疫学者なら誰もが知っているのに、沈黙しているのがおかしい」と。確かに調べると初めの方に出てくる用語だ。このADEは良かれと思って打ったワクチンが、感染をより増強してしまうという事態だ。「抗体ができてもそれが感染防御にならず、逆にウイルス感染を増強してしまう」という状況なのだ。
また、アストラゼネカ社のワクチンは、血栓を作って接種者を重篤な状態に陥れている。これでは摂取する方がリスクが高くなると、若年層への接種を中止した国もある。しかもこれはファイザー社の「mRNA」と呼ばれるメッセンジャーRNA(DNAの元となるがそれ自体は遺伝子ではない)ではなく、設計図そのものであるDNA型のワクチンだ。自分の遺伝子の中にそんなわけのわからないものを入れたいと思うだろうか。まるで人工人間みたいになりかねないのだ。
それだけではない。かつて「狂牛病」というものが流行った。あれは遺伝子とかウイルスとかの話ではなく、ただの「たんぱく質」の立体構造が変化したもので、脳がスポンジ状になり、やがて死に至る。人間の場合には「クロイツフェルト・ヤコブ病」と呼ばれ、異常なタンパク質(「ブリオン」という)を食べたことからも伝染している。それと同様にワクチン由来のタンパク質から感染して新たな病気を生み出すこともないとは言えない。
なんだか若年者や既往症のない人にとっては新型コロナウイルスを防ぐために被る被害の方が著しく大きいのではないか。
だからワクチンは打たないし周りの人たちにも打ってほしくない。それより自然な形での感染防止法を考えてほしいのだ。
菌は追い出すのでなく、共生するもの
今の「殺菌・除菌」ブームみたいに本来の人間に必要な生物バリアを殺戮するのは、全く好ましくない方向だ。そうではなく、体内にいる微生物たちと免疫システムとのスクラムで追い出したい。相手はウイルスだ。大きさも怖いとされる「細菌類」の100分の一、1000分の一の大きさなのだから、完全に体内に入れないなどできるはずがない。これを体内に入れないという方向ではなく、体の組織と共生する仕組みが必要だ。というのも、ウイルスは私たち人間が生まれるはるか以前から存在するからだ。
人間が生まれたのはごく最近だ。誕生したのはアフリカ大陸で、そこから全世界に広がり始めたのは180万年前頃と推定されている。一方のウイルスは人間になるはるか以前の段階で地球に存在していた。おおよそ35億年前と推定されている。
ということは地球上に人類が誕生するはるか前からウイルスは存在し、それは海中の生物だった時代まで遡るのだ。植物と微生物が陸に上ったのが約5億年前だから、海の中で30億年も生物と共存していたのだ。「人類」の歴史の中ではウイルスはいるのが当然で、いない環境を作ろうとする方が不自然なのだ。
そう考えると、ウイルスの絶滅を目指すような方向は全く現実的ではない。そもそもワクチンによって不妊化するというような副反応が見られたりするが、ヒトの胎盤自体がウイルスから得た組織なのだから、無理にウイルスを殲滅しようとすれば胎盤を含め胎児の発生に影響を及ぼすことは想像に難くないことだろう。
では人間は手をこまねいて待つしかないだろうか。そこに面白いものがいくつかある。
イベルメクチンと5-ALA、そしてセドロール
一つ目が有名な「イベルメクチン」だ。
イベルメクチンは、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授と米メルク社の共同研究で創製された抗寄生虫薬だ。家畜動物の寄生虫駆除に用いられる他、ヒトに対しては熱帯地域などで問題となる河川盲目症(オンコセルカ症)の治療などに長年用いられてきたものだ。
これまでの研究で、イベルメクチンは複数のウイルスに対する抗ウイルス作用を示すことが分かっている。また2020年4月には、海外の試験管レベルの研究で、同薬のSARS-CoV-2に対する増殖抑制効果が確認された、という薬だ。
これは人への副作用もなく問題はないのだが、メルク社にとっての実入りが少ない。大村先生は特許権を放棄しており、薬はアフリカの人たちのためのものだったから値段も安い。ワクチンで有名になったファイザー社はワクチンで増収し、今年の総売上額として2兆8千億円を見込み、純利益も5,000億円を超えると見通している。
それと比べるとイベルメクチンの収益がいかに小さいかがわかる。そのためメルク社は効くとしても進めたがらず、やや悪意ある実験結果のデータも否定しようとしないのだ。
こうしてただの飲み薬で効果があるのに、利益が少ないからと顧みられない事態となってしまっている。
もう一つ面白いのは「5-ALA」と呼ばれる生物が普遍的に作り出している「アミノ酸」の一種だが、長崎大学との研究で「培養細胞の感染実験」において、5-ALAが新型コロナウイルスの増殖を100%抑制したと発表したものだ。この「5-ALA」は赤ワインや日本酒、納豆といった発酵食品や緑黄色野菜に多く含まれるが、実験で効果のあったとされる量を食べるのは量が多すぎて困難だ。しかし、これは以前からサプリメントとして販売されており、購入すれば簡単に入手できる。
https://www.5-ala.jp/shop/default.aspx
これを購入してみた。ただし普段は人に会うことも、人混みに出ることもないので、出かけるときにだけ服用しようか(と言っても1日1錠だが)と思っている。
もう一つ、奇妙な現象に関わっているのが「セドロール」だ。スギやマツ、ヒバやコウヤマキ、ヒマラヤスギなどに良く含まれる香り成分だが、これが人の生活に不思議な効果を及ぼす。これが体内時計を整えるホルモン「メラトニン」や、安定と鎮静をもたらす脳内物質「セロトニン」の分泌を促すのだ。
また、「免疫グロブリンA」を増加させ、喉や鼻などの粘膜を細菌やウイルスから守る免疫を強化するのだ。このおかげでスギを使った室内のウイルスに対する中和力が高まったり、風邪やインフルエンザの予防にも役立っているのではないかと考えられている。この効果は天然住宅で使う無垢のスギと大きく関わるので、次の段落で詳述しよう。
セロトニンとメラトニンってなに?
それもあるのだが、さらに根本的な効果があると考えられるのが、「体内時計を整えるホルモン「メラトニン」や、安定と鎮静をもたらす脳内物質「セロトニン」の分泌を促す」という点なのだ。
夜になると分泌される「メラトニン」がリラックスした気分と眠気を誘い、「セロトニン」は逆に昼に脳や体の活動を活性化させる。名称も似ているが、その組成も必須アミノ酸の「トリプトファン」から生まれており、この二つの関係は「自律神経系の働き」と合致している。
昼間に「交感神経系」が優位に働いているときは「セロトニン」が、夜に「副交感神経系」が優位になると、「メラトニン」の分泌が活性化される。私たちが、朝目覚めると活動的になり、夜になり眠くなると同時に気持ちが静かになるというリズムで暮らせるのは、この「セロトニン」と「メラトニン」の分泌のおかげなのだ。
免疫もまた「セロトニン」で活性化され、「メラトニン」で調整される。新型コロナの被害の一つは「サイトカインストーム」と呼ばれる免疫の過度の活性化だ。それに対しても「メラトニン」は沈める効果がある。この昼夜で正反対になる「交感神経」と「副交感神経」の働きに、スギなどの持つ「セドロール」は、大きな効果を及ぼすのだ。
だから天然住宅に住み始めて「よく眠れるようになった」とか、「アトピーやアレルギーが改善した」と言われることが多いのだと思う。
スギと言ってもホームセンターで売っている普通のスギでは効果はないか、もしくは乏しいと感じている。
天然住宅で使っているスギは低温乾燥させたもので木材の持つリグニンを壊さず、色も自然のままで香りもそのまま残っている。逆に他の住宅展示場に入ると、木材の匂いがしないばかりか接着剤や化学物質の臭いを強く感じる。その木材は高温で短期に乾燥させたもので、木材の持つリグニンなどの成分も壊されてしまっている。だからその違いは「匂い」でわかるのだ。
そしてこの匂いこそが「セドロール」だ。スギが発する物質を分析すると、天然住宅で使っているスギにもシックハウスの原因物質「ホルムアルデヒド」も検出されるのに、その不快な臭いはしない。ここが不思議だが、物質名が同じでも自然由来のホルムアルデヒドと、人工のホルムアルデヒドでは、構造が違うか、濃度の違いが出るのかもしれない。一度、化学物質過敏症を発症してしまうと、自然由来も人工も関わらず反応をしてしまうが、天然住宅に住んで発症するということは未だ例はない。
天然住宅は新型コロナウィルスになりにくい家なのか
天然住宅では、「この住宅なら化学物質過敏症の人でも大丈夫」とは言わないようにしている。「化学物質過敏症にならないための住宅なのだ」と言う。過敏になってしまった人の嗅覚には対応できる自信はないのだ。
同じように「新型コロナウイルス」に感染しない家だとは言わないが、「なりにくい家だ」という自負はある。抗ウイルス効果が認められている木材を使い、空気が木材内部の隙間を通り抜けるのだから、取り立てて換気せずともウイルスは中和されていると思うからだ。
そう信じられる根拠は、人間の180万年の歴史ではなく、生物の35億年の対処があるからだ。たかが数年もないワクチンの効果をアテにするより、ずっと信頼できると思うのだ。ウイルスと生物は共生してきた。それを壊すのではなく、自然な形で共生することができた方が良い。それには過去の歴史から学んだ方が良いと思うのだ。
*****
▼自然素材の家・施設の企画から設計、施工を行なっている天然住宅。断熱材も羊毛を使い、合板ではなくすべて無垢の木材を使用しています。
「森を守って健康長持ち」がコンセプトです
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?