怒ることをやめてみませんか?
仕事で京都に来ています。僕は京都で育ちましたが、冬の寒さはほんとに厳しくて。でも、冬のこの地に流れる静謐な空気が、僕はたまらなく好きです。
今日のテーマは「怒りとビジネス」です。
誰しも仕事で怒りが湧いたことがあると思います。
真剣に仕事に取り組んでいるからこそ、怒りの感情も沸き起こるものだと思っていませんか?
あるいは逆にパワハラやモラハラが怖くて、怒りを抑え込むのが常態化してしまい、ストレスとなっていませんか?
いっそ、怒るのをやめてみるのはどうでしょうか。
人は思い通りにならないから怒りの感情が湧いてくることが多いのではないかと思います。
自分ならできるのに、なぜあいつはできないんだ。
やっておけって言ったのに、なぜできてないんだ。
そんなやり方してるからミスをするんだ。
すべての怒りは、見当違いの過度な期待のような気もしてきます。怒ればスタッフは気持ちがシュリンクしてミスを恐れ、能力を発揮しづらくなる。怒りを抑えれば、自分の胃が痛くなる。やはり、怒りというのは仕事においていいことなんて何一つない無駄なことのように思えてなりません。
ひとりでやる仕事なら、怒りをエネルギーに変えて頑張ることもあり得るでしょう。しかし、ほとんどの仕事は、チームでやっていくものです。さまざまな能力が集まって、ひとつのプロジェクトを完遂させるはずです。であれば、1+1+1が3ではなく、30にも300にもなってほしいものです。
進むべき方向、ビジョンとミッションさえしっかりしていて、各自が納得・理解・共感してさえいれば、いろんなルートを通ってゴールをめざすこともできるのです。
怒ることをやめてみませんか。
チームのために。あなたのために。ゴールのために。
アンガーマネジメントという心理プログラムを耳にしたことがある方も多いと思います。自分の怒りをコントロールする方法です。その理論の中でも立証されているのですが、怒ることをやめると社内のストレスの解消に繋がるだけでなく、安心安全な環境が醸成されて成果が出る組織になっていくこともわかってきています。
全ては相手をリスペクトしてから始まります。そうすると不思議なくらいに部下が、そして家庭が安定します。
そもそも僕は、怒るというのは妄想力の欠如に他ならないと思っています。相手の立場、環境、怒ることで周囲が受ける負の影響。そこまでイメージできないから、突発的に怒りが湧き上がるのではないでしょうか。ムカッ!イラッ!と来たら、一度落ち着いて、妄想力について思い出してみてください。
昭和のリーダーは、モーレツ体育会系。厳しくてバリバリお尻をたたいて、ぐいぐいみんなを引っ張っていけるのがいいリーダーでした。
平成は、ゆとり世代との付き合い方を模索するリーダー像。ニュージェネレーションを見守り、この子たちよくわかんないけどやさしく一緒に走る。
さて令和はどうなるか?みなさんも妄想してみてください。
田中安人
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?