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「土偶ってなんのために作ったのか?」


「あ~養老先生がおっしゃる人間らしい暮らしってこの事か!」というのがあったのでご紹介。(目がテンでおなじみ養老孟司先生:医学博士、解剖学者、東京大学名誉教授、著書「バカの壁」)

(ちょっと弥生時代を調べたついでに縄文時代の事をネットで調べた程度で、歴史とか全く詳しくない人の話である事をご留意くださいませ)

学校で習うように縄文時代が1万年以上も続いて急に稲作の弥生時代に切り替わる訳ですが、それまで個々に作物を栽培していたスタイルから
「お米に重点を置きシステム的に量産する」
というやり方を外国から教わって劇的に変化した。
というように教わります(新しい発見があれば変わる可能性あり)

で推計約20万人前後の人口(マックス25万人)から弥生時代には急に約60万人、次の古墳時代には更に約540万人へと急激に増えた、というような流れだと。

「あれ、変だな?」と思ったのは

天皇や王族、豪族の話は殆ど「西日本」の話

あれ?東日本は?と調べてみると

なんと縄文時代は関東平野を中心に人口が多く全体の約40%、近畿には全体の1%くらいしか居なかったらしい、へ~。

で、縄文時代後期には寒冷化が起き、食糧難で関東平野の人口は5%まで減ってしまうという説、もはや絶滅の危機に瀕していた訳ですが、

そこで飛びついたのが外国の「お米に重点を置き量産するシステム」だったのかな~と。

そのお蔭か危機をだっしたのか食料は安定し人口も増え始め弥生時代へ。
しかしそれと引き換えに人口が増えた事により諍いが増えおのずとルールも増えた。人口密度が上がるとこうなるんですよね、またお米に頼りすぎて不作の時は一気に飢饉になるから餓死者がエグかったらしい、なんでも一長一短ですな。

まぁそれはさておき、ここからが養老先生の話との類似点

ではなぜこのシステムがすんなり受け入れられたか?の話のところで、元々稲は量産していないけどあったというのと湿地帯や川が多く適していたというのと

もう一つは「分け合う習慣があったから」という説があるんですよね
(諸説あり)

説によると、縄文時代は
狩りが好きな人は狩りに行き、そして狩り過ぎない
料理が好きな人は木の実を探し、そして採り過ぎない
海が好きな人は魚や貝を捕り、そして捕りすぎない
作物が好きな人は畑を耕し、そして食べ過ぎない

そして仲良く分け合って楽しくやりくりしていた、だから1万年も続いた

っていうんですよね、へ~

つまり自然の摂理(システム)を壊さない程度にちょっと頂き
自然の理を邪魔しない程度に介在し増やしながらも
自分の得意を活かして、独占せずに皆で分け、和を作る

これ↑はあくまで説ですが、養老先生のお話のイメージと重なるな~と。

こりゃ偉い人の「爪の垢を煎じて飲む」ではなく
これからは「縄文式土器から出汁を取れ」ですな~(冗談です)


※ただそれは良いように推測した良い部分の話で
寿命は今より短かかったと言われ、その多くは15歳までに亡くなり
それより長く生きたとしても平均31歳・・・そういう世界観
富や名声や出世や権威や威厳や成功とか言ってる場合じゃなかったのかなぁ

縄文時代と言えば、縄の跡がある土器と土偶

何の為に作られたのか様々に推測され、特殊な土器は儀式に土偶は

・作物の精霊を形にして豊作を祈った
・精霊を形にしてお守りにしていた
・狛犬や鬼瓦みたいな意味合いだった
・奇形や病の記録
・地域のユルキャラだった(表札の変わり)
・何でも形にしするのが流行っていた
・焚火の前で乾かしながら遊ぶ趣味に丁度よかった
・普通にフィギュアとして作って飾っていた
・子供の時に描いた家族の絵を親が大事にするように
子供に時に作った家族粘土細工を大事にする親が居た

などなどの説、たぶん全部正解だと思うんですよ、
だから一括りに「あれは精霊」とかって分類できないのかなと

あと、それともう一つ私的には

「遺影の代わり」というのもあったんじゃないかな~と
(奇形や病の記録の役割もあったのかも、だから顔はお面で隠してある?)

ズングリムックリなのは幼児だから
生まれた時にプレゼントした物、しようと思っていた物を着せて埋葬する
その時の姿を形にするから飾られた形状の物があるのかなと。

ムッチリした女性が多いのはお母さんだから
出産した後に亡くなったとして、
子供にお母さんがどんなだったか説明するために作る
だから女性の土偶は着飾られていないのかなと。

この二種が多いのはこの二つが人類にとって最上位の悲しみだから。

そして一番大切にしていた物を一緒に埋葬する、だから後に出土する。

形や情報に目を奪われないで、当時の世界観に思いをはせ

心の目で見るとそう見える、ような気がします。。。

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