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小さな黄色のお家のはなし

このお話はフィクションです。
あるところに小さな小さな黄色のお家に住んでいる親子がいました。ある日忙しいパパが時間を作ってくれたので、大喜びした子供はパパにたくさんのお願いをしましたとさ。

第一話 パパ僕のお家を広くしてよ!

パパ!僕の部屋狭いよ!もっと広くしたいんだ!本当は雨の時だって本当は濡れたくないんだよ。京ちゃんとか、大ちゃんとか超カッコいい部屋住んでるし、高田くんのとこなんか遊園地みたいなすごい家建てるって!僕羨ましいよ!

確かに京ちゃんとか大ちゃんとかは格好良い家に住んでるよね。高田さんもすごいよね。でもウチだって小さいけどいい家じゃないか。なにもかも同じ敷地にあるから使い勝手もいいし従業員の皆にも好評なんだよ。
それにあの子達の家は借り住まいだからね、貸してもらわないと使えないんだよ。それに引き換えここは自分達の持ち物だから好きな色塗ったり、急な時に困った人を助けたりとかできるんだ素晴らしいと思わないか?

貸家だって格好いい方がいいよ!ウチが好き勝手できるなら大きくすればいいじゃないか!屋根付ければいいじゃないか!今年はオリンピックなんだよ、5Gだって一般的になるんだ!なのに我が家ときたらテレビだっていつまでも小さくて何映ってるかわからないし、この前なんか数字の「10」がキュっと小さくなってビックリしたんだよ!

友達呼んでもさ、みんなジュース手に持って立ったままだし、座れても狭いし、お前んち背もたれも無いから疲れちゃうって!横の鉄骨むき出しのとことか大丈夫か?って心配されてるんだ。

あと屋根無いから雨が降ると濡れちゃうだろ!慣れてる友達は準備万端で来るけど、新しい友達とかは歩くの疲れちゃうし来たくないって言うんだよ!

ねぇ! ずっとずっとずーっとこんな家なの?パパはそれでいいと思ってるの!

いいかい。お家大きくするにはお金がかかるんだよ。去年パパの会社の人件費で結構無理しちゃったからそんなにすごい増築するお金が無いんだよ。それに大きくしてもこの先、住む人も少なくなったら勿体ないと思わないかい?

あと部屋を増やしたり大きくするのに工事をしないとダメなのはわかるだろう。そしたら近隣から騒音とか日陰がどうとか苦情くるかもしれないだろ?ただでさえお前の友達が沢山来た時にうるさい!って言われちゃうのに、せっかくいい感じで皆さんとうまくやってるのに、そんなことしないで今のままだって十分楽しめると思わないか?

あと外に置いてあるテレビだけど、あの裏の土地はじいじの持ち物だからそんな勝手なことできないんだよ。いいかい。何もしないって言ってる訳じゃないんだ。パパはそんなに急がなくても今がとっても良い家だと思わないかと言いたいんだ。

他所と違ってナンバーワンじゃなく、オンリーワンを目指すのもいいと思うんだよ。

でもね。急に雨漏りしたり、床が抜けたり、衛生面だったりと安全・快適に過ごすために直さなきゃいけないところが出た時はもちろん優先的に直すよ!あと諸々の基準は満たしてるから安心しなさい!鉄骨のところだって大丈夫!安全だから誰にも怒られないよ。パパが太鼓判を押すから

お金が必要なの?じいじに頼んでお金もらうとかできないの!じいじはパパの事が大事じゃないの?

確かにじいじはお金持ちだけど、じいじが電車とか色々なものを世界中に作ってるの知ってるだろう?じいじにもやらなきゃいけないことが沢山あるんだよ。パパの兄弟も一杯いるからそんなにパパにばっかりお金は使えないんだよ。

じゃあもっともっとパパがお金稼いでよ。パパは社長なんでしょ!

はははは、そうだな頑張らないとな。ワッハッハー

ウチに来るお客さんからお金取ればいいじゃないか。だってみんなこの家が好きなんでしょ。少しくらい多く取ってもいいって言ってくれないの?

たくさん人が来てくれるのはすごく嬉しいよ。でもその金額を上げたとろこで実はそんなのは大した額じゃ無いんだよ。お家に付いてる看板あるだろう。あの人達から収入を得てるんだ。それが我が家の一番大きな収入源なんだけどそのお陰で色々な事が出来るんだよ。だから魅力ある場所にすることでそこに希少性を見出して支援して頂く、何でも大きければいいってもんじゃないのがわかっただろう?

新しい看板出してくれる人を頑張って探すよ

第二話 ママの作るグッズを何とかしてよ!

ママの作るグッズはどうなの?「あんなの普段持ち歩けないよ、ダサい」ってみんなに言われてるよ!ママには言ってないけどさ、ダサいしから売り上げも低いんでしょ

ママが作ってるグッズだけど、そんなに大した売り上げにはならないから無理には作っていないんだ。ウチはグッズ屋さんじゃ無いしね。それに売り上げは茂さんのところに卸してる分は入っていないからそう見えるだけだよ。でも収入源としては低いけどね。それにママだってわざとダサくしてるわけじゃ無いのはわかってほしいな(笑

そんなこと知ってるよ。もっと普段使いして広めたいんだよ。持ち歩きたいんだよ。誰か違う人に格好いいの頼んだりとかできないの?考えておいてよ

わかった、少し考えてみるよ。

あとパパの会社は川向こうの人達に全然知られて無いよ。あんなに近いのに。少し足を伸ばしてウチに興味を持ってもらうことできないの?会社のお兄ちゃん達に行ってもらうとかできないの?

気持ちはわかるけどそっちに行くより、まずは近くの人達へという考えなんだ。エリアを増やすって色々大変だからね。そこはまだまだ難しいかな。

じゃあその近くの隣町へもっともっと行ってよパパ!看板つけてくれる人が出て来るかもしれないでしょ?

はははは、そうだな頑張らないとな。ワッハッハー

第三話 パパの会社ってどうなるの?

パパの会社に伝説の親方戻って来てから外国の人達が増えて昔から知ってるお兄ちゃん達が別の会社へ行っちゃうようになったのは気のせいなの?

昔はウチに修行に来てからずっと一緒にやっていたのに、そういう考えはどうなっちゃったの?やめたの?最初に親方やめた後、色々あったのは何で僕に説明してくれないの?

パパの会社は去年親方に戻ってもらって頑張ったおかげで技術力の高い外国の人達を去年より多く使えることになったんだ。今年は大変な年だからね。

だからと言ってお兄ちゃん達はどうでもいいなんて思うわけないよ。従業員全員そう思ってないから安心していい。第一親方もお兄ちゃん達を高く評価してくれるんだよ。あと親方が辞めた後のことは、歴代の親方達との契約の都合上詳しくは話せないんだ。そこはわかって欲しいごめんね。

わかったよ。大人の事情なんだね、でもパパ、少し安心したけれど。何も解決してない気がするよ。パパがもっと稼いでくれれば結構解決する事が多いと思うんだけど・・・

はははは、そうだな頑張らないとな。ワッハッハー

またお話しできるんでしょ!これっきりじゃないんでしょ?

もちろんだよ。パパも聞けて嬉しかったよ。いつやるとかはすぐ約束できないけど、是非聞かせてくれ。

おわりに

冒頭でも書いた通りこのお話はフィクションです。真面目に捉える方には無理かも。想像を楽しんでください。(漫画にすれば良かったかな)

オフィシャルから発表後にもう一度書きますが、伝えたいのはどちらかというと場の雰囲気ですかね。色々と改善したら楽しいのになって思ったことは沢山ありましたので。




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