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うどんから最低賃金への考察

ニックネームでも推測されるように、私は麺類が好きである。
パスタなどのオサレな麺ではなく、うどんやそば、魚介系ラーメンなどの出汁のきいた麺類に心惹かれ、満たされる。

ちょっと底冷えする日、仕事で嫌なことがあった日、納得できないことがあっても、無理やり自分を納得させてモヤモヤした日...
心も体も少し冷えた時、温かい出汁の旨みがじんわりと包み込んでくれる、あぁ、至福の時(*´ω`)
まあ、特に辛いことがなくても麺類は食べたいのですが(;^ω^)

うどん、蕎麦、ラーメンと各ジャンルでお気に入りのお店があるが、ここ一年ほどで、各店舗での求人募集ポスターをよく見かけるようになった。


最初は、「やはり飲食店は人手不足なんだなあ」と見ていたが、社労士の勉強をしていると労働条件、特に時給が気になってしまい(・.・;)
最低賃金下回ってるやん!?みんな意外と知らないの??と驚くことも。
その後、そのお店の募集要項では時給が上がり、最低賃金以上になっていて勝手に安心したのだが、それでも人が集まらないらしく、提供メニューを減らしたり、営業時間を短縮して対応していた。

他のお店でも人が足りず、平日の夜営業を取りやめる店や、店のマスター一人で切り盛りするワンオペ店など、長期にわたって求人をしているが、人が集まらない状況だった。

どこのお店でも時給は地方の飲食店としては標準、店によっては、正職員としての採用で社会保険の加入あり、店長への昇格も有り、という条件だった。

求人方法もお店にポスターを貼り出すだけでなく、ハローワーク、求人サイトへの掲載、SNSでの拡散など情報提供への努力も見られた。

しかし、もっと時給が安い喫茶店やカフェでも常に従業員が複数人確保できているお店もある。(同じエリア内で)
異なるのは、うどん、ラーメン等の食事処か、カフェ・喫茶店等の繁忙のイメージだろうか。

これは私が勝手に抱くイメージだが、飲食店、特にお昼時に近くで働く労働者やサラリーマンが良く通っているようなお店で求められるのは、学生または20代の元気があって愛想の良いアルバイトかと思ってしまう。

求人のポスターを見ても、店主と若くて可愛い女の子や誠実そうな男の子が笑顔で写っている写真が多い。
40代以上の従業員が笑顔で楽しそうに写っているポスターがあってもいいのになあと思う。

近所の喫茶店では、働いている人はみんな40代以上の女性で店のマスター(男性)よりも年上のように見受けられた。もし求人があれば、同世代の人が応募しやすい雰囲気があった。

求人の際にも、年齢問わないことを強調する、平日昼間なら主婦の方も大丈夫!といったアピールが求めらるのだろう。

後は、同じエリア内にあるお店で同職種なら、単純に時給が高い方が良いだろう。しかし、経費の中でも人件費の割合は大きいので、人が集まるギリギリで抑えたいという経営者側の気持ちも察せられる。難しい...

などと、考えているうちに注文したうどんが運ばれてきた。
この一杯に対する原価、人件費、光熱費などを考えると、このうどんが今まで以上に尊い食べ物に感じられるのだ。

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