判断と量の2原則 および 4ルール/量、批判、粗削り、組み合わせ

(本稿はブレイン ストーミングをご存じの方向けになっています)

ブレイン ストーミング、略してブレストの唯一のルールは、全てのアイデア
を採用すること

と前述しましたが、この解釈は、いつもながら(笑)、このメルマガの筆者こと小笠原流でして、

ブレストの発案者であるアレックス・F・オズボーン氏によると、ルールは4つ。

そのルールは、2つの原則に基づき、
https://en.wikipedia.org/wiki/Brainstorming
(以下、筆者意訳)

原則1.アイデアへの判断を延期する
原則2.アイデアの量を(一定まで)到達させる

ルール1.量を追求する

アイデアの数が多いほど、根本的かつ効果的な解決策を生み出す可能性が高くなる

ルール2.批判を差し控える

判断を保留することで、参加者は、自由で変わったアイデアを生み出すことができる

ルール3.粗削りなアイデアを歓迎する

仮定を停止して生成される※粗削りで新しい視点、新しい考え方は、よりよい解決策を与えてくれる

ルール4.アイデアを組み合わせて改善する

アイデアの関連付けが、アイデアの構築を刺激する


仮定を停止して生成されるとは、推察するに、「このように決めておこう」という、仮の決定を下さないこと(かも)


以上の2原則および4ルールを筆者が「すべてのアイデアを採用すること」のシングルイシューにまとめるのは、

・オズボーン氏が開発したブレストのやり方を守ってやってきて、

・グループ インタビュー(略してグルイン)で身につけた技術を加えて、破り、

・最終的には、和気あいあいと話し合う、歓談の域に達し、師説を離れたからです。

誤解を恐れずに極論すると、グルインでいうところの進行役やモデレーターと、ブレストでいうところのファシリテーターやディスカッションリーダーが担う

役割は同じ

という現実。アイデアが出るも出ないも、MC次第。司会者が、いかに楽しく盛り上げるか?に懸かっているといっていいでしょう。

その事実を、筆者のクライアントでしたら、コンサルティングという形で体験なさった通り、会議らしからぬ、歓談ゆえにリラックスでき、自由に発想でき、やる気も湧いてくるというもの。

その反対に、初対面同士が一堂に会するグルイン(~10人前後)で、ガチガチの緊張をほぐし、アイデアやインサイトを引き出せるかどうかも、進行役次第。

それに、お菓子と飲み物も。

冗談ではなく、考え作業は、莫大なエネルギーを費やしますので、すぐに脳のエネルギーになる糖分は、必須です。

甘味がもたらす恍惚感は、くつろぎを促しますし、長丁場での空腹も紛れます。

いきつくところ、グルインにしても、ブレストにしても、10人未満の小人数が最も意思疎通しやすく、

否定しないコミュニケーションを意識することで、歓談し、笑い合い、肯定し合えるという経験則です。

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