ヒト・モノ・カネのモノを形式知化できるマーケティング

カネとヒトの責任は経営者の責任

1)経営戦略(ヒト・モノ・カネ)のうちのモノは、事業

2)マーケティング(marketing)の和単語も、事業

このように、モノと、マーケティングを、事業の二文字に収斂させると、経営戦略の、

3)人事戦略(ヒト)と財務戦略(カネ)は、一般的な社員の皆さんに無関係であることがわかります。

ぶっちゃけ、一億円を銀行から借りてくるのは、一般的な社員の皆さんの役割ではありませんね?

その(財務の)責任もありません。

たとえ借りられなくて、給料を払えなくなる責任も、
仕入れ代を払えなくなる責任も、
すべて、経営者の(カネの)責任になります。

逆に、その責任を果たしている経営者には、高給を受け取る権利があります。


たとえば、カルロス・ゴーンさんの給料が高いのは当り前。ですが、99.8%を占める中小企業には、その額が当てはまりませんけれども、ね。

人事も、然り。

たとえば、部長へ対する人事権を発動するのは、課長ではなく(笑)、経営者です。

翻すと、ヒト・モノ・カネの経営戦略における

4)事業(モノ・マーケティング)戦略が、一般的な社員さんの仕事領域

になります。

人事戦略(ヒト)と財務戦略(カネ)の責任が経営者にあるならば、一般的な社員の責任は?

(事務職や作業部門を除き)、事業(モノ)=稼ぐのが責任になります。

事業(モノ)戦略の可視化がマーケティング戦略

4)の、事業(モノ・マーケティング)戦略が、一般的な社員さんの仕事場

といっても、ヒト・モノ・カネのうちのモノですから、むろん、経営戦略にも関係します。

経営者の判断によって、

・人事戦略(ヒト)と、

・財務戦略(カネ)が、

・事業戦略(モノ・マーケティング)

へ投じられます。

なぜ、経営者の判断か?というと、カネとヒトを動かすのは経営者だからです。

そうして、事業(モノ・マーケティング)戦略は動き出します。


とはいえ、経営者みずからテストマーケティングしたり、リサーチすることは(ごく小規模を除き)ありません。

それは、組織(担当それぞれ)の仕事。

是この通り、マーケティング(モノ・事業)戦略は、社員はもとより、経営者を含め、全社に及ぶ企業戦略であることが分かります。

その、

・モノ戦略

にしても、

・事業戦略

にしても、体系化されていません(筆者が知る限りでは)

体系化されていないと、社長から新入社員まで、同じフレームワークを共有するのが困難になります(各人の経験値や価値観やバイアスや暗黙知で考えます)


そこで、マーケティングの登場。

モノ=事業をマーケティングに置き換えることで、何を、どう考えればいいか見えてきます。

よく、ヒト・モノ・カネといわれる経営戦略のうちの、

モノ(事業)戦略を 形 式 知 化 できるのが、マーケティング戦略

なんですね。マーケティング戦略の基本といえば、ご存じ、

1)4P's

2)ベネフィット

3)STP

です。

1~3をつなげると、誰に?何を?どうやって売る?のかを考えるフレームワークになりますが、

考えるのみならず、やってみるマーケティングが、マーケティングサイクルです。

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