営業学[15-2]

社員の職責と役割

社員を含む従業員の職責は、ご自分の職掌の範囲で、企業価値の向上に努めること。

わかりやすく、営業職を例に挙げれば(マーケティング・マネジメントの場合)

『既存客の流出を防止し、新規客を増やすこと』

です(マーケティング経営でなければ、営業の定義は、企業それぞれによって異なるはず。売ること(販売)のみが、営業の定義であり、職責であるという企業もあるでしょう)

たとえるなら、ヒト・モノ・カネを集めて動かす経営者はプロデューサーで、

社員は、現場を取り仕切るディレクターで、

アルバイトは、社員の指示通りに動くADのようなもの。


アルバイトだけは、会社の維持に協力しなくても構いません。アルバイトには、自分の生活のタメだけに働く自由があります。

その代わり、社員としての身分は保証されません。

パートタイム労働法があるとはいえ、社員に比べれば、社会的地位も雇用期間も年金も保険も不利です。

時間を切り売りするのがアルバイトですから、定時に帰宅できますし、定時に出社すること自体が仕事ですし、残業代もキッチリ出ます。


自分の都合の良いときに働けて、(勤務シフトの調整があるにしても)都合の悪いときに休めます。だから、時給や、日給で、給与は算出されます。

なので、プライベートな時間を優先したければ(プライベートな時間を使って本を読む等ブラッシュアップするのが嫌ならば)、アルバイトが向いています。

とはいえ、待遇だけは社員で、実質アルバイトのような社員が圧倒的多数ですけれどもね。現実は。

なぜなら、労基法では、社員もアルバイトも、労働者ですから、アルバイトのような社員もいますし、社員のようなアルバイトもいます。

法律が時代に取り残されているといいますか、社員もアルバイトも一緒くたにしたままなので、ブラック語大全https://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E8%AA%9E%E9%8C%B2%E5%A4%A7%E5%85%A8-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E4%BC%81%E6%A5%AD%E5%A4%A7%E8%B3%9E%E5%AE%9F%E8%A1%8C%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A/dp/4772611274

のような経営者の本音が飛び出すわけです。

おそらく、アルバイトのような社員へ向けて。


一方、時代は今、某政党が謳っているように、社員になるのが夢になりました。
某政党の主張の是非は別にして(失笑)

社員になれない人が、社員になるのが夢となると、席に限りがある社員として残るには、プライベートもヘッタくれもなくなります。明日は我が身ですからね

・リストラされない自分へと育てるには?

・会社を維持する人材であり続けるには?

・給料を受け取るのが当然な存在であるには?

等々、自分の生活を維持するために、会社の維持も、併せて考えるのが社員で、

移動時間や、休日に、ビジネス書を読むのは当たり前とは考えられませんか?


公私の分け隔てなく、自分のために(ひいては会社のために)勉強するのは

当然だと(筆者が知る限り)大企業の社員の皆さんは考えているようです。

もちろん、企業の99.7%を占める中小企業の、とりわけ、86.5%を占める小企業の皆さんが、どう考えようと人それぞれの価値観ですから、その人の自由です。

営業を、学ぶも、自由。学ばざるも、自由。

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