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大人が「目標もなくスポーツに熱中する」ってなんか楽しい

大人になってからスポーツを始めて、「なんでこんなに真剣に打ち込んでるんだろう」と、たまに自分のことを不思議に思う。

いま、パデルというマイナースポーツを週1〜2回、レッスンを受けたり大会に出たりと、結構な頻度でプレーしている。

一応断っておくと、自分はそんなに上手くはないし、自分では敵わないくらい打ち込んでいる人はたくさんいる。

とはいえ、自分も可処分所得の多くをパデルに費やしていて、レッスンは1時間20分で2,500円は超える。

用具代も合わせれば、たぶん年間で30万円以上は注ぎ込んでいると思う。

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自分はスポーツ少年で、学生時代からスポーツに打ち込んでいた。というわけでもない。

中高はソフトテニス部で、小学生時代もスイミングを習っていたので、運動が苦手というわけではない。

が、得意でもなければ好きでもなかった。

むしろ部活を休む理由に「試験勉強」という大義名分を掲げるために、国家資格を取ったりした。

そんな自分が、毎週5,000円近い出費を叩いて、真剣にレッスンを受けている。

しかもコーチはスペイン人で、英語でしゃべることが多い。英語はすこぶる苦手でニュアンスしかわからない。
それでも耳を傾け理解しようと真剣になっている自分がいることに気づいた。

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普段、自分は目標や目的がないと走れなかったり、理由なく物事を進めることが苦手だ。

昔はイラストレーターになりたいと思っていたが、描き込むことが苦痛で、次第に描くことが減った。

そんな自分が、何を目指すでもなく、ただ勝ちたくてスポーツに打ち込んでいる。

試合で負けたら、どうやったら勝てたか頭の中でずっと考えているし、早く練習がしたいと思う。

本当に「トップを獲ってやる」というレベルではなく、楽しんでいたら勝ちたくて仕方なくなっただけで、「勝てないからやめたい」なんて思ったことがない。

だからこそ、いままでいろんなことを諦めてきた自分にとって、得意ではなくてもパデルは特別に感じる。

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何故かはわからないけれど、たぶんこれからもパデルは辞めないだろうし、できるだけ勝てるようになっていきたいと思う。

得意でなくとも、大人になってからでも、急に何かに取り憑かれたように熱中する。

大人になったからこそ、「面白そう」という理由だけで何かを始めてみるって大事だ。

どうか、あなたも夢中がある人生を。

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