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【パデル】カウント別で見る、ファーストボレーのコース(その4)

いよいよ第4弾となったカウント別のファーストボレーコースシリーズ。

▼こちらのnoteの続きです。

2試合分のデータが溜まりましたので、中間発表となります。

検証動画

以下、2つを検証。
(1)World Padel Tour Estrella Damm Barcelona Master 2020 Semifinales
Juan Lebrón / Arejandoro Galán vs Agustín Tapia / Fernando Belasteguín
より、タイブレークを除くファーストボレー
(2)World Padel Tour Vuelve A Madrid Open 2020 Finales
Juan Lebrón / Arejandoro Galán vs Agustín Tapia / Fernando Belasteguín
より、全ファーストボレー

検証結果

まずフォアサイドがファーストボレーを打つ時の傾向です。

カウント:センター|フォア|バック
合計:54%(63本)|22%(26本)|24%(28本)

0-0:37%(9本)|42%(10本)|21%(5本)
0-15:63%(5本)|0%(0本)|37%(3本)
0-30:100%(3本)|0%(0本)|0%(0本)
0-40:100%(2本)|0%(0本)|0%(0本)
15-0:42%(5本)|16%(2本)|42%(5本)
15-15:50%(4本)|12%(1本)|38%(3本)
15-30:54%(7本)|23%(3本)|23%(3本)
15-40:75%(3本)|0%(0本)|25%(1本)
30-0:50%(2本)|50%(2本)|0%(0本)
30-15:50%(1本)|0%(0本)|50%(1本)
30-30:37.5%(3本)|25%(2本)|37.5%(3本)
30-40:100%(6本)|0%(0本)|0%(0本)
40-0:50%(2本)|25%(1本)|25%(1本)
40-15:56%(5本)|22%(2本)|22%(2本)
40-30:60%(3本)|40%(2本)|0%(0本)
40-40:60%(3本)|20%(1本)|20%(1本)

ざっくりとまとめると以下の通り。

センターへのボレー:リードされている時ほど狙い、そうでなくとも半分以上は狙う傾向
フォアへのボレー:リードされている時ほど狙わなくなる傾向
バックへのボレー:ポイントを重ねる毎に狙わなくなる傾向

もちろんサーブのコースやレシーブのコースに影響されてくるでしょうが、フォアサイド選手のファーストボレーはセンター狙いが基本にあるようです。

続いてバックサイドがファーストボレーを打つ時の傾向です。

カウント:センター|フォア|バック
合計:28%(39本)|15%(21本)|57%(28本)

0-0:30%(7本)|26%(6本)|44%(10本)
0-15:22%(2本)|0%(0本)|78%(7本)
0-30:0%(0本)|33%(1本)|67%(2本)
0-40:100%(0本)|0%(0本)|0%(0本)
15-0:24%(4本)|0%(0本)|76%(13本)
15-15:18%(4本)|14%(3本)|68%(15本)
15-30:40%(2本)|0%(0本)|60%(3本)
15-40:0%(0本)|0%(0本)|100%(1本)
30-0:50%(2本)|50%(2本)|0%(0本)
30-15:33%(4本)|17%(2本)|50%(6本)
30-30:0%(0本)|30%(3本)|70%(7本)
30-40:0%(0本)|0%(0本)|100%(4本)
40-0:40%(2本)|40%(2本)|20%(1本)
40-15:63%(5本)|12%(1本)|25%(2本)
40-30:55%(6本)|0%(0本)|45%(5本)
40-40:14%(1本)|14%(1本)|72%(5本)

バックサイドの傾向は以下の通り。

センターへのボレー:リードされている時ほど狙わない傾向
フォアへのボレー:リードしている時や序盤などに狙う傾向
バックへのボレー:基本的にはこれが半分以上で、リードされている時ほど狙う傾向

狙いやすいのもあるのか、バックサイドの選手がファーストボレーを打つときはバックサイド側に打つのがベースで、余裕がある時ほど他のコースも狙っているように見えました。

こちらも当然リターンコースの影響を受けるとは思うものの、ほどほどに偏った結果になりました。

カウントがキツい時ほど無難にセンターを狙うのではないかなぁという仮説も持ってましたが、それはフォアサイドの感覚であり、バックサイドでは対角に流すのが無難なコースということなのでしょう。

もう1試合ほど計測するか迷いますが、ひとまずはここまでにして次回からはカウント毎のリターンコースを見ていきましょう。

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