【パデル】カウント別でバンデッハのコースは変わるのか？（その４）

photo credit: JOSE-MARIA MORENO GARCIA = FOTOGRAFO HUMANISTA PADEL - I OPEN SOLISS - gympadel Madridejos via photopin (license)

今回も引き続き女子選手のバンデッハコースをカウント別で見ていっています。

▼こちらのnoteの続きです。

さて、どんなコースへのバンデッハがどんなシーンで選ばれているのでしょうか。

検証動画

World Padel Tour Estrella Damm Barcelona Master 2020 Cuartos de final
Mari Carmen Villalba / Verónica Virseda vs Ariana Sánchez / Alejandra Salazar
より、Villalba / Virsedaペアのバンデッハをピックアップ。

検証結果

まずはフォアサイドのMari選手のショットから見ていきます。

カウント：センター｜フォア｜バック
合計：44%（27本）｜46%（28本）｜10% （6本）
0-0：57%（8本）｜36%（5本）｜7%（1本）
0-15：20%（1本）｜80%（4本）｜0%（0本）
0-30：0%（0本）｜100%（2本）｜0%（0本）
0-40：0%（0本）｜100%（2本）｜0%（0本）
15-0：50%（1本）｜50%（1本）｜0%（0本）
15-15：60%（3本）｜20%（1本）｜20%（1本）
15-30：50%（3本）｜33%（2本）｜17%（1本）
15-40：0%（0本）｜0%（0本）｜0%（0本）
30-0：0%（0本）｜0%（0本）｜0%（0本）
30-15：0%（0本）｜0%（0本）｜100%（1本）
30-30：42%（5本）｜58%（7本）｜0%（0本）
30-40：29%（2本）｜42%（3本）｜29%（2本）
40-0：0%（0本）｜0%（0本）｜0%（0本）
40-15：0%（0本）｜0%（0本）｜0%（0本）
40-30：100%（2本）｜0%（0本）｜0%（0本）
40-40：67%（2本）｜33%（1本）｜0%（0本）

1set目までの計測と比べるとフォアの本数が増え、比率も38％→46％となっています。
その分、センターの本数が抑えられ、54％→44％へと下がったようです。

相手との点差が大きくない時は比較的センターへのバンデッハを打っていますが、リードを許すとフォアに打つことが増えていました。

ストレートへバンデッハを打つ回数はほとんど増えず、たった6本（10％）止まりとなりました。
先日検証したSanyo選手は9本（39％）はストレートへのバンデッハでしたので、この差は有意性があるのかも含めて引き続き検証していきましょう。

続いてバックサイドのVeronica選手のバンデッハコースです。

カウント：センター｜フォア｜バック
合計：15%（5本）｜3%（1本）｜82% （28本）
0-0：12%（1本）｜0%（0本）｜88%（7本）
0-15：0%（0本）｜0%（0本）｜100%（1本）
0-30：0%（0本）｜0%（0本）｜100%（1本）
0-40：0%（0本）｜0%（0本）｜100%（2本）
15-0：0%（0本）｜0%（0本）｜0%（0本）
15-15：17%（1本）｜0%（0本）｜83%（5本）
15-30：25%（1本）｜0%（0本）｜75%（3本）
15-40：0%（0本）｜0%（0本）｜100%（1本）
30-0：0%（0本）｜0%（0本）｜0%（0本）
30-15：0%（0本）｜0%（0本）｜100%（1本）
30-30：0%（0本）｜25%（1本）｜75%（3本）
30-40：33%（1本）｜0%（0本）｜67%（2本）
40-0：0%（0本）｜0%（0本）｜0%（0本）
40-15：0%（0本）｜0%（0本）｜0%（0本）
40-30：0%（0本）｜0%（0本）｜0%（0本）
40-40：33%（1本）｜0%（0本）｜67%（2本）

バックサイドは2セット目もあまりロブが上がらず、本数はそこまで増えませんでしたが割合としてはクロスへのバンデッハばかりが伸びています。
センターに打つこともあまりなく、ストレートへ打つことはほとんどありません。

先日の男子の検証結果と比べると、ストレートへのショット比率がVeronica選手は3％、Stupa選手は18%となっております。
センターへの比率はそこまで差はないですが、フォアサイドへのバンデッハ数には差が見て取れます。

男子はストレートへのバンデッハも織り交ぜつつゲームを作っていくのに対して、女子はクロスへのバンデッハで丁寧にゲームを進めていく印象がついてきました。

まだまだ上辺が掴めた程度に過ぎないので、もう何試合か見ながらバンデッハについての理解を深めていきましょう。