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僕の愛する音楽(海外ロック その1)

まず始めに、私の愛する音楽にはロックやポップなどジャンルは人に説明しやすいだけの分類分けにしか過ぎず、私の友人はアンパンマンマーチをレゲエだと言うし、私は松任谷由美をロックだと思う。音楽にはカッコいいカッコ悪いは無く、自分の好みか好みでは無いかだけだと思っていると言う事を先に伝えておきたい。

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今日私が紹介したいのは超有名パンクロックバンド「グリーンデイ

全世界でアルバムを7000万枚以上売り上げて、ロックの殿堂入りも果たした彼等の何を今更ながら紹介しようと言うのか、わざわざこの記事を読まなくとも少し調べるだけで幾らでも素晴らしい文でわかりやすく紹介されているであろうが、それでも語りたい、と言うよりも紹介でもなく一個人の好みの発表である。

グリーンデイとの出会い​

私のグリーンデイとの出会いは中学2年生の頃、GReeeeNや湘南乃風や隣の席の女子が聞いていたRADWIMPSなどが流行って話題に遅れない様に軽く聴き、隠しながら聴いていた日本語ラップやレゲエを分かり合える友人とだけ話し合い、たまたま1度の再生で2分程しか観られなかった頃のガラケーのYouTubeで観たWood Stock 94である。

丁度私達の世代はGLAYなどもギリギリ知らない程で、とても流行りの音楽とはいえなかった。そんな中で初めて観たグリーンデイは泥だらけになりながらもヒッピー相手に爆音で何と楽しそうな嬉しそうな顔をしながらプレイするのだろうと想い観ているとこちらも気持ちも自然と楽しくなっていった。

音楽の知識や今程の愛情もなく、海外の曲やライブの知識など当然無かった頃でも「Basket Case」「When I Come Around」の2曲の飛び抜けた素晴らしさは肌で感じ、すぐにグリーンデイにどっぷりとハマっていった。

いざ私がアルバムを買い集め様とした頃には8枚目である「21st Century Breakdown」まで発売されていたので、3枚目の「Dookie」から買い始めて一通り聴き漁りながら同梱されている和訳を読んでいる内に、心の内にある鬱憤を晴らすかの様な疾走感を覚えるメロディからの青臭い恋愛と悪口に共感を覚えた。

そこから周りの友人達が知らない物を聴いていると言う優越感に浸りながら、他には目もくれず父親から借りたギターを弾き、洋楽へ段々と傾倒していく。

先程も挙げた「Basket  Case」はNirvanaらが作ったグランジブームの陰鬱な雰囲気を吹き飛ばしたと言われているが、まさに私の日本の音楽しか聴いていなかった視野の狭さを大きく拡げてくれて、「When  I  Come  Around」からは90年代アメリカの古臭くもあり、その時代も土地柄も知るはずも無いが何処かセンチメンタルな気分にしてもらえる格好良さと今風に言うならエモいと言う感情を初めて教えてもらった。

そこから聞いていくとグリーンデイの転換期として私は5枚目の「Nimrod」を挙げたい。それまでも当然あったがこのアルバムからギターの数を増やしたり色々な楽器の音を増やし始めて、「Good Riddance(Time of your Life)」と言う名曲を作ったことでそれ迄パンク色が強かったが数々の工夫がこなされたこの1枚は、ノスタルジックな雰囲気を醸し出すグリーンデイ語るべき上で外せない1枚であろう。そして是非とも数少ないエレキで演奏されたこのLive映像どうしても紹介したく、見ていただきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=1PK2R0IwCiY

No.1AlbumAmerican Idiot

そしてグリーンデイ史上No.1アルバムであろう「American  Idiot」と対面する。The  Whoの「Tommy」の流れを汲んだ「パンク・オペラ」である7枚目の「American  Idiot」は数々の賞を受賞し、今までのグリーンデイの取っ付きやすいメロディとパンクバンドである事を再確認させてくれてより強い社会的メッセージでありながらも、組曲を含んだアルバムを通してのストーリーは1つの小説の様であり、アメリカではミュージカルにもなった様に音楽の枠組みを越えて芸術に成ったと言えるだろう。

個人的な今の好みとしては「Boulevard  of Broken dreams」と「Homecoming」が好きで、特に「Boulevard~」は人生において1番聴いた曲かもしれない。だが初めて聴いた頃はタイトル曲の「American Idiot」や「Holiday」「She‘s A Rebel」などの分かり易く格好良い曲が好きだったが、色々な音楽を聞いていくにつれて、本人達も好きだと言っていたレゲエのLove&Peaceの精神や、今迄は批判に対して直接的に返す曲もあったが、1人の主人公を作り、その人物の心情を語る様に歌詞を作ることで作品に対する没入感が増してメロウな曲がより聴き心地良く感じる。

その後のアルバム

そして8枚目の「21st~」から2020年現在12枚目となる「Father of All」が発売され、もちろん好きなのは好きで、聞いてはいるのだがいつまで経っても「American Idiot」や「Dookie」の時や衝撃を超えられず、期待はするものの過去の焼き直し感が否めない。

「21st~」も売り上げや評価は悪く無いが、やはり前作の偉大さを感じてしまい、無理やりもう1度ストーリー仕立てで多少の変化をさせただけに過ぎない様に感じる。もちろん全てが駄目と言う訳では無くて、曲単品で聴くとなると「The Static Age」など良い曲も当然ある。

それならば最新作の「Father~」や前作11枚目の「Revolution  Radio」の方が年齢を重ねた事で熟された味のあるサウンドと、変わりゆく音楽業界の中変わらないブレない彼らの言葉を感じ、また違った格好良さを感じさせてくれる今の方が良いであろう。

感想と豆知識​

最後に、グリーンデイは世界最高のロック・パンクバンドの1つであり、私の人生を変えた原因の1つである素晴らしいグループだ。

10代の少年少女がもしこの記事を読んでくれたなら是非とも出来るだけ早く聴いて欲しい。人生を変えるだけのエネルギーをこの「グリーンデイ」は持っているはずだから。そして10代に限らず今迄聞いたことの無い方がいるのならば、是非聴いてみて欲しい。どこか懐かしさを感じさせてくれて、熱くて青かった気持ちを思い出させてくれるから。

そして私は生涯「Green  Day」を聴き続けるであろう。



最後に2つ豆知識を教えておくと、名曲「Wake  Me  Up  When  September Ends」は毎年9月になるとSNSなどでいじられている事に対して面倒臭くなり、「Shut The Fuck Up When  October Comes(10月が来たから黙れ)」と言う曲を作ろうかと冗談半分で言ったと言う。

もう1つは初めにも言ったWood Stock94にて、最後の曲「Paper Lanterns」は、途中Twisted Sisterの「We ‘re Not gonna Take It」のカヴァーを挟みながらも前日に降った雨の影響でぬかるんだ足元の泥を本人達が煽った影響もあって、ステージに物凄い量を投げ込まれ、途中でLiveを終了する。それ以来、この時か今に至るまで、まだ「Pepar~」終わっていないと言って一度もLiveで演奏されていないと言う。

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