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否定される辛さはみんな同じ

人がストレスを感じる要素の一つに『否定』があります。

ストレス研究に生涯を捧げた生理学者ハンス・セリエが、「我々は常に他人からの賞賛を強く望んでいる。と同時に他人からの批判もまた同じように強く恐れている。」と、名言を残したくらいです。

ちなみにハンス・セリエは、40人の助手と15000匹の実験動物を使ってストレスの研究を行った人でして、研究報告を1700、学術論文を15、そして本の出版を7冊行った、まさに「あんたマッドだよ!」と言いたくなるような異次元の学者さんです。

ちょっとこれらを読んでもらいたんですけど、おそらく中には文字を読んだだけでも「うっ!」となってしまうものがあるんじゃないでしょうか。

・主張を全て否定される
・コミュニティから存在を拒否される
・これまでの行いを無下にされる

どーでしょう??あまり気持ちのいいものじゃないように感じられたかもしれません。

なんですが、世に言うハラスメントとされるものは、全てこのレベルでの『否定』を相手に与えてしまってることがほとんどなんです。

だから人々も敏感になってしまうので、常に話題として世の表面に出てきてるんですね。

もちろん、みんながみんなこのレベルのハラスメントおよび否定をしているとは言いません。ですが、実はぼくたちも無意識レベルで人を否定してしまってることが多々あるんです。

例えば、「でもね」という言葉なんかがそうです。

仕事の場面では、よく主張と主張のぶつかり合いが起こります。

とあるトラブルが起きていて、上司が「この状況だったら〇〇を最初にすればいいじゃないか。そうすれば解決できる。」と言ったとします。すると部下が「いや、XXの要素がないんでやりたくないんですが、、」と返答しました。

何気ない、よくある仕事上の会話だと思うんですが、部下が上司をバッチリ否定してしまってるんですね。

関係性が崩れていると、このような会話の最後には決まって上司の方が「口答えするな!」と部下を抑え込もうとするんですが、こういうのも部下を否定することになります。

完全に悪循環になっちゃってますよね。

「でもね」だけじゃなくて、「ちょっと待って」「いや」「けど」といった言葉も、相手に否定を与える要素の仲間です。これらは、本当によく会話の節々に使ってしまうワードなんですけど、実は完全に相手に否定してしまってるんですね。

じゃあ、どうすればいいの?って話なんですが、根っこから改善をしたいんであれば『相手を受け入れる心の余裕を持つ』に限ります。

人は否定されたくない生き物です。当たり前の話なんですが、これは自分だけじゃなくて、相手もそう思っています。

なので、まずは自分から相手を認めてあげる。メチャクチャしんどいこと間違いなし!な解決策なんですが、長期的に良好な関係性を築きたいのであれば、これに勝る方法はありません。

反対に、長期的な改善とは行かないけど、今すぐ使える簡単テクニックも存在します。

それは「否定語を使わないこと」です。

つまり「いや」「でも」「ちょっと待って」「けど」などといった否定語を使う代わりに、別の接続詞を使うということです。

例えば「その上で」とか「なるほど、そうですね」とか「ちなみに」といったものですね。

もちろん、これらを使うと会話のつながりとしては違和感バリバリになります。ですが、そんなものはお構いなしなんですよ。そんなことより否定語を使ってしまう方が問題です。

特に口グセとして「けど」「いや」「でも」を言ってしまってる人ほど、この方法をオススメします。

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。