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人が集まれば何とかなると本気で思ってんのか?

妻が今月末で今の仕事場をやめます。

なので、挨拶と同時に渡す手土産を買いに、福山駅の近くにある百貨店に出かけたんですね。

そこはそんなにたくさんの種類のギフトが置いてあるわけじゃないんですが、それなりに喜んでもらえるものをゲットすることはできます。なので、そこでサクッと買い物を終わらせて家に帰ろうとしたんですね。

ですが、その時です。

たまたま近くにいた人が「外の屋台を見に行こうよ〜」ということを仲間内と話してるのが耳に入りました。ぼくら家族は、そんな情報は何も持ってなかったので「なにかやってるのかな?ちょっと見に行ってみようか」ということになったんですね。

百貨店から出て周りを見渡してみると、地元商店街でなにやら普段は見かけないような屋台がたくさん並んでるのが目に入りました。しかも、人もまあまあ集まってて、活気付いてます。

なので、予定も特になかったぼくたちは、ブラついてみることにしました。ですが、その人だかりに近づくことで初めてわかったことがあったんですね。

その商店街にある屋台集は、遠目からみるとたしかに人が群がってて、どの屋台も賑わってるように見えました。ですが近づいてみると、その実態は賑わってる屋台はたった1つだけだったんですよね。

つまり、そのたった一つの屋台のために人が大量に集まっていた。だけど、屋台が所狭しにならんでいるせいで、どの屋台も行列ができて繁盛しているように見えてただけだったんです。

ちなみに、その人が集まってたたった1つの屋台というのは牡蠣小屋です。『袋に牡蠣詰め放題1000円』というものをやってたんですが、どうやらそのイベントのメインがそれみたいでした。

なので、集まった人が意識してるのは牡蠣だけ。なので牡蠣が買えたらさっさとズラかるという状況になってたんです。

まあ、その状況が別に悪いということではありません。地元の活性化という共通目標のもと、みんなでイベントを切り盛りするのは、ぼくとしてはとても素晴らしいことだと思います。

ですが、他の屋台もちょっと声かけくらいはやってもらいたかったですね。

そうなんですよ。たしかに牡蠣をメインイベントに据えたことで、人はたくさん集まりました。ですが、牡蠣小屋ばっかり活気付いてて、他の屋台は商品を出してはいるものの、ただ人が屋台にくるのを待ってる状態だったんですよね。

いくら人がいるといっても、それじゃあ残念ながらそんなに商品は捌けることはありません。

まあたしかに、メンバーの共通認識として「牡蠣小屋だけ売れるように誘導しよう」ということになってたのであれば、今回のイベントは大成功といえるでしょう。ですが、そんな「メインさえうまくいきゃあいいや」という弱小マインドでイベントをする地域なんか、この日本には無いと思うんです。(そうであってほしい、、苦笑)

やっぱり、イベント出店者全員が満足いく売上をだして、お客さんにも喜んでもらうというのが大成功だと思うんですよね。

だったら、いくら人がたくさん集まったといっても、やっぱり道ゆく人たちに声をかけるべきです。だって現に人々は、牡蠣さえ手に入ればもういいやという心情になっていたからです。

なので、しっかりと声かけして、興味を持ってもらうようにしないといけません。

祭りの主催側がしらけてたんじゃあ、祭り全体がしらけるってもんですよ。

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。