見出し画像

独自ノウハウと差別化

昨日の夕方くらいだったと思います。

なんとなくテレビを流してたんですけど、ついつい中身が気になってしまうお店が紹介されてたんですね。

どんなものかというと、『白シャツ専門店』です。

そうなんですよ。Tシャツ専門店でもなく、インナー専門店でもなく、ただの“白シャツ”専門店だったんですね。テレビではお店の中も紹介されてたんですが、もちろんお店の中にあるものは白シャツ一択。

壁に飾ってあるのも、棚にたたまれて置かれているのも、ワゴンに入っているのも、全部全部ぜ〜〜〜〜んぶ(苦笑)白シャツでした。

「こんなの需要あるんか、、、」

正直、第一印象でそう思ってしまったのですが、現実はまったく違うみたいなんですね。というのも、いくら白シャツと一言でいっても、小さいところをみるとたくさんの種類があるんです。

たとえば、わかりやすいもので言えば素材がありますよね。綿なのか麻なのかコットンなのかシルクなのかによって、触れた時の質感は大きく変わってきます。

それに同じ素材でもネックの形によっても、印象はおおきくかわってきますよね。

なのでそのお店では、世界中から白シャツを集めまくって、約250種類もの商品を取り扱ってるみたいなんです。

といっても、ですよ。例えたくさんの白シャツの種類があるいっても、やっぱり白シャツです。なので、どれだけ種類があってもそもそもの需要があるかは考えものだったんですね。

ですが、このお店の凄いところはここからでした。

なんと、その白シャツ専門店は、白シャツを売る前に『Tシャツに関する深い教育』を行なっていたんです。つまり、販売よりも先にさっき話したような、素材の違いによる特徴の差だとか、服を着た時のシルエットと使い道だとか、シャツやメーカーの歴史なんかを、とことんお客さんに伝える工夫をしてたんですね。

すると、お客さんとしても、白シャツを楽しむための教養が身につきます。そして、必然的に白シャツのことが欲しくなります。

とはいえ、これはお店がたくみなセールスをしたわけでもないんですよね。お店としてはただ単にTシャツの楽しみ方を伝えただけです。そして、知識が身につくことでちょっと質の高い生活を送ることができるようになりました。

その上で、「あ〜、だったら白シャツを1枚買ってみようかな」と、みずから決断を下すわけです。

ただのシャツ屋さんなのに、やってることは完全な教育産業だったんですよね。これには、本当に心からアッパレでした。

この教育ビジネスなのですが、実はどんな事業にも使うことができます。というよりも、このような物やサービスがあふれた現代では、『まずは教育をおこなう』というモデルを組まないと継続するのは困難だと言えます。(とくに小さな会社では)

なぜなら、少しでも優位になろうと思ったら差別化が必要だからです。ですが、その差別化というのをやろうとしたら、いまの世の中ではかなりマニアックなものになってしまいます。

となると、とうてい素人レベルではついていけませんよね。ならば、素人でもついていけるようにまずは教育をすればいい。これこそが、教育産業への参入というわけなんです。

これは、かなりおすすめのビジネスモデルです。

「自分のビジネスは何か教育できるものはないか?」という視点で、一度考えてみるのもいいかもしれませんね♪

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。