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前略前澤様、zozotownの成功にならうタナベ式の発明。

2010年頃までは、柔らかい布で複雑な人体を形成する洋服はnet販売に超不向きであるというのが一般的アパレル内勤者の常識でした。

しかしzozotownの成功&功績によりその常識は大きく変化していくのです!

デデン!

実はzozotownがあれだけ大きくなった成功の秘訣はnet販売には無買ったハイブランドを扱った等いろいろありますが、、、
私は何よりもその秘訣は絶対「これ」だと思っています。と言ってもその「これ」とは誰もがわかっている、当たり前のことなんです。

その秘訣「これ」とはなにかといいますと

ズバリ!
「実売する製品のサイズ別実寸をzozoスタッフが測り、それを販売サイトに表記する。」です!


なんと今では当たり前のことですが、昔は当たり前ではなかったのです。

というのはひと昔前(2010年以前)ストリートブランドやクリエイティブなコレクションブランドにとって、寸法を厳密に仕上げるというのは重要ではありましたが、検寸行為に対してはかなりめんどくさい意識があり、積極的ではなかった気がします。(百貨店ブランドは違うと思うけど)

今だに検寸は仕事としてめんどくさいわー、、、

それはなぜか、
1、洗い加工製品、製品染め製品などが多くなり仕上がり寸法が不安定になり、寸法に対しての正解がはっきりせず責任の所在が不明確でめんどくさい
2、海外生産が主流になり縫製技術の差が様々すぎて上がり寸法が不安定で誤差があってめんどくさい
3、パタンナーの記す型紙寸法と担当パタンナー以外の人が実物の寸法の測る位置、測り方によって誤差が多く(昔から)「測る人によって違うから」という理由がまかり通っていて微妙

上記3つが代表的な理由で、アパレルメーカーにとって寸法を明確に記すのは、不安であり「クレームがありそうでめんどくさい」ものだったので、なるべくぼんやりとしていたかったのです。(きっと)
(実際にパターン寸法80cmだとしても79cm~81cmに納まってたらマシな方で、、78cmで上がっていたり83cmで上がっていることも余裕であったなぁ。。)

実際zozotown以前は楽天などで服は売られていましたが、寸法をS,M,Lとしか表記してないものも多く、表記寸法と実物寸法が違うことも普通でした。。。。(その大きい誤差を了承してくれという注釈も当たり前に付いちゃったりして)

そりゃーーお客さん買いにくいわw

それを変えたのが前澤さん率いるzozotown。
製造側ではないzozotownは販売する倉庫に入れた現物商品を純粋無垢に寸法を測って寸法表記をします。さらに「ここを測った数値です」とやさしいガイドもしています。
(サイズピッチが結果的に一定でないものも実寸で表記 例:パターン寸が3cmピッチだとしても実寸S-77.5 M-80 L-84とかそのまま表記)
消費者はその寸法を頼りに自分に合った寸法の服をシンプルに注文できちゃいます。
自分の履いてるズボンのウエストが自分で測って80cmなら、zozotownでウエスト80cm(実寸)と表記されているズボンを買ったら正解というだけの話で、、、当たり前で簡単なのことですね、、、


この当たり前の「販売現物商品の実寸を自分たちで測って表記する」を繰り返すことにより、消費者からの寸法の信頼も積み重ね、安心して買えるファッションnetセレクトショップを確立したのです。

洋服好きの購入者感覚を失わなかった前澤さんの姿勢の勝ちですね!

そしてそれは製品上がり寸法を正確に仕上げることが、お客様が安心して買いやすく、売り上げ増につながるという証明になり、製造する側もそこをきちんと意識するようになりました。

「誰もがわかる現物の実寸」という現実世界には重要な要素に、いかに当たり前に気づいて向き合ったかが前澤さん率いるzozotownの成功の秘訣だと思っています。

そして私もそんな当たり前の「誰もがわかる現物の実寸」にきちんと向き合える発明をしました!(対洋服ではないよ)

買う人も売る人も満足できる仕掛けと道具の発明です!


その詳細はまた今度!


▶︎▶︎▶︎すべての始まり(今日から発明家)
▶︎▶︎▶︎6月22日意匠登録完了!
▶︎▶︎▶︎名刺の概念ごと新しくデザインする。
▶︎▶︎▶︎目次

厄年抜けきらないある時、天から降りてきた発明案。試行錯誤しながらそれを実現するまでの壮大な記録。笑