見出し画像

フィルム絵本をどうして始めたか、どうして続けたか

2022/10/7~11日 タナベサオリ×大津美紀 絵と音楽による作品展ー猫はユメをみていたー東東京市《ギャラリーねこの引き出し》現在開催中でして、始まり方や作る過程などの質問がちょくちょくあって、あまり意識してなかったけど振り返って纏めてみようと思いました

始まりは小さいところから
フィルム絵本の始まりは、大津美紀さんのライブ中映像でした。2008年に《at night cafe》と《silvery night》を制作。この時の形は、絵が移動してテキストが出て音楽がついている。それだけのシロモノでした。 絵が動いただけで嬉しかったし、絵本みたいな形式も自分に合っていて、この形をもう少し深堀してみたいという気持ちも同時にありました。


1年に一度の動画チャレンジとお披露目

次の年からは、毎年個展での作品の一つとしてフィルム絵本を制作するようになります。一度動画を作ったこと、メッセージやコメントで、良かった点、問題点、やりたい方向が見えて、結局編集ソフトをグレードアップしていました。

年一回個展をさせて頂いてた大阪北堀江のギャラリーART HOUSE

動画も展示に合わせてディスプレィ
町がテーマの時は、映像を投影する壁面に切り抜いた影絵の町を装飾したし、珈琲とカフェがテーマの時は珈琲豆と珈琲カップを作りました。星の物語の時は流星群の極大日の夜に上映会をするなど、体感型の作品展のような。楽しめるものを作りたかったのだと思います。

動画の原画展示と珈琲カップ


作ったフィルム絵本のうち半分くらいは大津美紀さんに曲を担当して頂きました。
宿場町街道 草津宿 灯り祭り 町屋画廊での幻灯上映会
クレアホール 冬ののおくりもの展 等身大パネル
アートmachi 星灯りの宴 ジャコビニ流星群極大日+月食の日



気が付いたら色々作ってた
それからほぼ毎年、個展には動画を作り、気が付いたら20本くらい。作品展に添える彩としてフィルム絵本という試みは良かったと思う。動画集としてのまとまりはないけど、今では360度動画みたいなyoutubeで遊べるVRもあって、その時1本1本にかけてきたまなざしや、好奇心、頑張っていたこと、その全てが大切にしてきたこと。 

作っている時はひっしでつくることばかりで、纏めたり振り返ったりこうして数を並べると見えてくるものもあり、簡単に手放してはいけないもの、これらは、ただの映像や、グッズ用素材とか、ポストカードの絵ではなくて、自分の一部、大事にしていかなければと思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?