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そこら辺の大学生が「機動戦士ガンダムΖΖ」を観た感想【ネタバレ注意】

(画像はお借りしたものです。気にしたら負けです)

こんにちは、田中なもです。
今回は、「機動戦士ガンダムΖΖ」の感想記事です。

実は私、ファーストやΖは観たことがあるのですが、ΖΖは全くの未視聴だったんですよね。

というわけで、ここから先、ネタバレ注意です。

【概要】

「機動戦士ガンダムΖΖ」「機動戦士ガンダム」「機動戦士Ζガンダム」に続く、(制作順としては)3番目の宇宙世紀作品です。
今作はコメディー色が非常に強く、ファーストやΖとはかなり雰囲気が違います。
それに加えて、アーガマのクルーたちやティターンズのヤザンなど、前作からのキャラクターやMSも登場するため、人によっては「シナリオを(悪い意味で)上書きされる」ような感覚に陥るかもしれません。
そのため、ガンダム界における「好きな人は好き・苦手な人は苦手」の代表格とも言える作品だと思います。

【(ざっくりとした)ストーリー紹介】

<序盤>
ΖΖの物語は、アーガマがサイド1のコロニー「シャングリラ」に入港するところから始まります。
で、この「シャングリラ」にいる間は、ネオ・ジオン軍の「ハマーン様バンザァァァァァァァァァイ!!」青年マシュマー・セロ(19歳)と主人公のジュドー・アーシタ(「学校はズルけている!」)が、MSに乗りながら漫才のような戦闘を披露してくれます(は?)。
このジュドーとかいう少年、巷の異世界系無自覚主人公よりよっぽど無自覚主人公していて、いきなりブライトにNTの素質アリと認められたり、マシュマーをボコボコにしたりします。

マシュマー「やつめ、乗り慣れているな!(最早、何も言うまい……)」

……なんか、笑ったら負けだと思っていたんですけど。
ちょっとクスッときちゃいました。
と言うか、ハッチを開けたまま戦闘するな。

活躍するのはジュドーとその仲間たち「ガンダム・チーム」で、最早コイツらが強すぎて大人たちが不甲斐なく見えてきます。
ブライトは超苦労人艦長にパワーアップするし、ファもその場の流れで退場させられるしで、アーガマは徐々にジュドー一味と、ラビアン・ローズ(ドック艦)から来たルー・ルカに乗っ取られていきます。

そして、決まってこんな調子です。

【第9話】
ジュドー「ブリッジ! 敵の数は分かってんの?」
クルー「よく分かんない!」
ジュドー「他に出られるMSは!?」
クルー「よく分かんない!!」

……正直、この段階ですでに脱落した視聴者も多いはず。
とは言え、「前作? 知らないぜ、そんなものぉ!」と割り切ってしまえば、案外面白く観れちゃったり?
あと、クロスオーバー作品でも有名な、ザク頭のΖガンダム(イーノ搭乗機)も登場します。ちなみに第12話です。

ここで、この記事を読んでくれる皆さんに、ネオ・ジオンのイカれたメンバーを紹介するぜ!

①エンドラの騎士 マシュマー・セロ
「我が愛しのハマーン様。私は貴女の国の救いを求める哀れな子羊です。どうか、この子羊に知恵と勇気をお与えください。お願いいたします、ハマーン様、ああハマーン様(以下略)」
②おっぱいオバケ キャラ・ス―ン
「MSに乗ると、興奮して疲れちゃってぇ……」
③マシュマーの部下(?) グレミー・トト
「お~イヤだ!! あんたマザコンなの!?」(by ルー・ルカ)

味方がギャグなら、敵もギャグだぜ。
と言うか、あの有名なハマーン・カーンぐらいしか、マトモなやつがいないぜ。
まぁでも、このイカれたメンバーがいい味出してくれるおかげで、ネオ・ジオンもコメディーチックになれたのだよ。

ですが残念なことに、マシュマーは第12話で失踪して以降、第37話まで出番がありませんし、キャラも早い段階で逃走してから、終盤になるまで出てきません……。
本当に、何なんだよ、コイツら……。

<中盤>
その後何やかんやあって、ジュドー一行は本格的にネオ・ジオンとの戦いに巻き込まれることに。
ジュドーの妹であるリィナ・アーシタが攫われたり、アクシズでエルピー・プルと出会ったり、ダブリンにコロニーが落とされたりしますが、ここら辺からいつものシリアス路線になっていきます。
特に第29話のガンダム・チームのいざこざは、子どもたちの心境の変化が見れて面白かったです。

ですが、この路線変更の煽りを受けて、ネオ・ジオンのイカれたメンバーがどんどんキャラ変してしまい……。
特に序盤から出ずっぱりのグレミーは、明らかにギャグキャラからシリアスキャラにジョブチェンしています。
と言うかグレミーって、あの有名な「プルシリーズ」にがっつり関与しているんですよ。
なのでそもそも、マシュマーの腰巾着ポジで登場すること自体が、間違っているような気がしないでもない……。

あと、プルシリーズ仲間であるプルプルツーが戦うことになるのですが、あそこら辺は結構面白かったです。

<終盤>
地球連邦政府のなぁなぁな態度により、ネオ・ジオンの手に渡ってしまうサイド3。
ジュドーたちはネェル・アーガマを新しい艦として、敵と戦うために戦場へと赴く……。
奮闘するガンダム・チーム。
NTとして惹かれ合う、ジュドーとハマーン。
子どもたちの戦いは如何に? ……という感じです。

グレミーがハマーンを明確に裏切り、プルツーを核とした「ニュータイプ部隊」を動かし始めてからは、展開的にも盛り上がってきます。
そして、お待ちかねのマシュマー&キャラも再登場するのですが……。
キャラの辻褄合わせのためか、なんと強化人間に改造されています(!?)。
そんでもって、最後はジュドーとハマーンが一騎討ちをし、ジュドーは木星へと旅立って終わりです(!?!?)。

【田中の感想】

序盤は「うん、まぁ……(笑)」という感じですが、終盤にかけての流れは悪くなかったです。
個人的に、グレミーとプルシリーズの関係性が面白かった。
ただ、ちょいちょい挟まれる話が余談チックなので、サクサクッと観てしまうことをおススメします。

【田中の呟き】

・OP「アニメじゃない!」で、アムロ→カミーユ→ジュドーと変わっていく流れが好きなのですが、同志の方いらっしゃいますか?
と言うか、シャアはOP中に「いかにも」な感じで登場するのに、作中で全く出番がないじゃないか……。まぁ、ハマーン繋がりなのかもしれないけど。※どうやら、シャアは本編後半に登場予定だったらしいです。その後「逆襲のシャア」の制作が決定し、その話がナシになったのだとか。

・ΖΖの第1話ほど、「いや第1話じゃないだろ!!」ってなるアニメ、他にあります?
シャアにMSシルエットクイズをやらせるとか、赤い彗星の無駄遣いなのよ……。

(公式で無料配信されていましたので、よろしければ……)

・何だかんだ言って、序盤のコメディーもクセになるっちゃなるのよ……。

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