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そこら辺の大学生が『グリーン・ナイト』を観に行ってきた【感想】

※この記事には、『グリーン・ナイト(2022)』のネタバレが多分に含まれています。閲覧の際にはご注意を!


こんにちは。
そこら辺の大学生、田中なもです。

つい先日(2022年です)、『グリーン・ナイト』を観に行ってきました。
とは言え、年末まで上映している映画館がほとんどなく……。
県外まで、1泊して、観に行きました。
(「年末の話だから年末に観よう」と思っていた私がアホだった……)

というわけで、今回は『グリーン・ナイト』の感想をまとめてみました。
細かい話も、後日するかもしれません。


【ここがおすすめ!】

*映像がきれい! すてき! ワンダフル!(???)
私、芸術とか美術とか、そんなに詳しくないのですが……。
この映画はとても美しかったです!!
もっと細部にまで注目して、じっくりしっかり、もう一度観たい……。

*ガウェインのキャラクターが良い!
ガウェインのどことなく怠惰で諦念感の漂うキャラ付けが良かったです。
伝説によくある「凄い! 強い!(語彙力)」みたいなキャラ設定よりも、「どこか頼りない」ぐらいの方が、物語的にも盛り上がるし、何より受け手が共感しやすい。
そういう意味では、『キング・アーサー(2017)』のアーサーと同じような、自己同一化しやすい描かれ方だったと思います。
俳優さんも、ガウェイン役がぴったりとハマっていたと思います!

*終盤で(良い意味で)「やられた!!」となる!
ネタバレ満載なこの記事ですが、終盤はぜひとも自分の目で確かめてほしい!!
私は本当の本当に「やられた!!」と思いました……。
アーサー王伝説って、話を忠実に作れば作るほど、物凄く胸糞悪くなるんですよね……。うーん……。


【ここが微妙かも?】

*ファンタジーはファンタジーでも
まず最初に、王道のファンタジーとは全然違います。
これはアーサー王伝説系あるあるなのですが、ド派手な魔法演出・爽快なバトルシーン等は特になく、全体的にしっとりとした雰囲気が続きます。
人によっては、「思ってたファンタジーと違う……」となるかもしれません。

*飽きる人は飽きる
「飽きた、眠くなる」というレビューも一定数あり、私もそれは何となく分かります。
個人的には、「聖ウィニフレッド」から「城の主人との約束」の部分が、どうしても冗長で退屈するポイントなのかなぁと思いました。
とは言え、これでも十分圧縮されてるんですよ! 特に城の下りを1日半(ぐらい)にまで縮めたのが凄い!
上手く言葉にできないのですが、何となくダラダラとしていた方が、伝説っぽくはあるんですよね……。
なので、飽きてしまう人がいるのも、仕方がないような気もします。

*ストーリーの説明がほとんどない
ストーリーに関しては、「アーサー王伝説に興味がある・知識がある」という人にとっては、かなり分かりやすいと思います。
逆に、事前情報が全くない状態だと、不明瞭な部分が多いかもしれません。
この手のぼんやりとした作風が好きな人にはおすすめですが……、やはり人を選ぶ作品です。
少なくとも、アーサー王伝説に興味関心がないと、途中でしんどくなる気がします。


【総評】

ここまでグダグダと書き連ねてみましたが、田中なもの総評は……

「皆におすすめの映画」とまでは言えないけれど、「アーサー王伝説のおすすめ映画 10選」には入るのでは!?

……です!!

皆におすすめとは、正直言い難い。
けれど、アーサー王伝説好きには、TOP10に入るぐらいにおすすめできる!
そんな作品でした。



【超絶余談】

中盤で出てくる、あの巨人が……。
物凄く……、CGです……(な、なぜ……)。
いや、他にもCGの箇所はあるとは思うのですが、なぜかこの巨人はとてつもなくCGでした。
巨人が登場すること自体は、伝説の雰囲気を感じられて非常に良かったのですが……。
ひょっとすると、あえてあの質感にしたのかもしれません。
ちなみに私の頭の中では、「紅蓮の弓矢」が高速で駆け抜けました……。
(Nein, wir sind der Jäger~!)チャーラ チャッチャー チャッチャッチャッチャー


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