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トラブル続きのベトナム・ハノイ旅行5泊6日

  • 2023年12月に初めてハノイ一人旅に行ってきました。

  • お金やスマホを盗まれ大変だった。

  • でも良い出会いに恵まれ何とかなったので終わりよければ全て良しの旅でした。


1日目:成田空港→ノイバイ国際空港

ベトジェットエアで往復67890円。
もっと安い時期もあったんだろうけど休みがここしか取れなかったので仕方ない。
空港についたらバス代確保の為にすぐ両替所へ。
レート167で1万円が1670000VND。
大きいお札を出されたのでお願いして細かくしてもらいました。

空港→ホテル
86番バス45000ドンでハノイ市内へ。
スタッフさんに現金手渡し。
大きい荷物は預けることも可能。

Little Charm Hanoi Hostel
迷ったらここにしとけみたいに言われてたので滞在中はずっとここに泊まりました。安くて綺麗立地も良い。
デポジットがパスポートか200000ドンなのでどちらかをフロントで預けます。

カフェも併設されてるけど私は利用しませんでした

ホステルに荷物を預け付近を探索。
賑やかでとてもわくわくした。
久しぶりの海外旅行でこのときから既に物凄く浮かれていた。
ライムが本当に美味しくてだいたい何にでもかけてた。

ブンチャー好き好き45000ドン
ココナッツコーヒー初めて飲んだ45000ドン

2日目:ハノイ市内観光

バインミー25
有名店なので朝食に行ってみた。
パクチー入れるか聞かれたので抜いてもらった。ごめん苦手なんだ。

バインミーとライムジュースで70000ドン。ライム本当においしい
私が行ったときは空いてたけどすぐに席が埋まっていった

ホーチミン廟でカモられる


朝食に満足したあと付近を散策。
市街地は人通りも多くて一人で歩いてても何もなかったけど徒歩でホーチミン廟まで行こうとしたらまぁ色々な商売のおじさんに声をかけられまくる。
人通りがまばらになると日本人観光客の独り歩きは悪目立ちするんでケチらずGrabを使えば良かったと後悔。
勝手に写真撮って写真代請求する人、ガイドを名乗ってずっとついてくる人色々いた。何度も何度も断るのに凄く疲れた。
やっと歩いて到着したと思ったら入口を間違え反対側と言われてもう歩きたくなかった私の元に突然バイクで近寄ってきたおじさんが身分証を見せつつエントランスまで送ってあげると言うのでもういいやと思いうっかり乗せて貰ったのである。これが駄目だった。
その人にホーチミン廟入口まで送って貰いチップを渡そうとしたら断られたので本当にただのいい人なんだ!と思ってしまった。一度そこで別れたけど私が入場でもたついていたら見兼ねたのかその人が戻ってきて案内してあげると付き添ってくれたので本当にいい人なんだ!と勘違いしてしまった。
お互い英語力が酷すぎてコミュニケーションが成立していたか非常に怪しいが私はここで完全に相手を信用してしまい、その後もそのおじさんの言うままにバイクに乗り観光案内されてしまった。本当に愚か。
ただバイクに乗って街を駆け巡るのは風も気持ちよくて楽しかった。

ホーチミンの家
B52 戦勝博物館
おじさんはメニーボム!ボンボンボン!連呼してた
謎の寺

このお寺に案内された時ひとけが全然なくてあこれヤバいと思ったらそれまで笑顔を絶やさなかったおじさんの表情が一変。真顔で手を差し出しチップを要求してきた。
私:元々払う気ではいたので財布を取り出す→おじさん:突然近寄りそのまま財布からお札をごっそり引き抜く→私:キレる→日本人女がキレる事におじさんが驚き「返す返す!でもいくらかはチップとしてくれ!」みたいな事を多分言いながら彼の財布から札を出し手渡してくる(ここで確認しなかったのが悪いんだけど全部少額紙幣だった)→私は怒りがおさまらずタンロン城跡まで送るよう要求。でも結局連れてかれたのはハノイ皇城北門。なんでや。あとで確認したら800000ドンくらい抜かれてました。

  • 知らない人について行かない

  • 人に見える位置で財布を広げない

  • お金は小分けにして持ち歩く

基本中の基本ですね馬鹿者。完全に浮かれた観光客のやらかしです。
ただあのおじさん当初は本当に親切心だけだったのが私があまりにも付け入る隙だらけ過ぎてうっかり悪い心が出てしまったのではないかとそんな気がしないでもない。

タンロン城跡・総統官邸・キンティエン宮殿
入場料30000ドン。チケット売り場はちょっと離れた場所にありました。

地下会議室への階段

そのあと歩いて散策してたらホアロー刑務所を発見したので入場。
入場料30000ドン。オーディオガイドが100000ドン。
フランス植民地時代からベトナム戦争まで捕虜収容所として使われた施設で刑務所と名付けられているけど実際に収容された政治犯とされる人達は…
残酷な内容もあり私は途中で具合が悪くなって椅子に座って休んでた。

その後は市内観光と食べ歩き

フォー40000ドン
エッグコーヒー40000ドン
交通量多いときは写真どころじゃないんでこれらは少ない時の写真

ホステルに戻ったあと所持金を確認すると金額が合わない

おつりの間違いやちょろまかしがあったと思われ、マジで今後はおつりチェック真面目にやろうと思った。ベトナムドン桁数が多いので慣れるまで何度か額を間違って支払ってたみたいで大抵の店員さんはきちんと返してくれてたと思うけど…。まぁこれも自分で防げた事態なので反省。

3日目:バッチャン村へ

色々トラブルも有り現金が足りなくなったのでキャッシングしたくて朝からATM探し。海外ATMは手際よく使用しないとカードが飲み込まれることが有ると知りビビりながらも無事キャッシング完了。
市内をぶらぶら歩いてなんとなくチャンクオック寺へ。
入場無料でトイレは有料3000ドンでした。
ハノイは町並みがとても魅力的でただ歩くだけでも楽しくて
バスも片道7000ドンで安いから気軽にふらっと乗って景色眺めたりした。
次どこに行こうか考えてたらバッチャン村という陶器で有名な村があると知りバスで向かおうとロンビエンバスターミナルへ。

ここでスマホを盗まれる。

バスを待ってる間スマホでバスナンバー47Aで間違いないことをチェックしバスが到着したので乗車。みんな一斉に乗り込むのでもみくちゃにされながらも何とか座席に座れてホッとしてたら首から下げてたスマホショルダーが空っぽになっている事に気付く。あのときの軽さと絶望感は忘れられない。
頭が真っ白になる。
ついさっきまでスマホを手に持ってたし落として失くさないようスマホショルダーで固定してたのに…。
空のケースだけ首から垂れ下がってる。中身がない。
簡単に外れる物ではないと理解しつつも落としたのでは!?とバスの中を探すが見つからずスタッフさんに話しかけるも私のカタコト英語が伝わらず座れと合図される。その間にもバスは発車し高速道路に出てしまって戻るに戻れず。バスに揺られている間頭の中ではこりゃ盗まれたなと確信。相当強い力で押し出さないと外れないケースで自然に落ちる事は考えられなかったしなんか若干ケースが歪んで変形してるし。あのバスに乗り込む数秒の間に犯人が狙い定めて剥ぎ取ったんだとしか思えなかった。ショック。この中に犯人がいるのではと乗客も疑いの目で見てしまう。
そして私はベトナム語を話せない。困った。
ハノイ市内であれば英語でやり取りができたけど市外はベトナム語が話せないと厳しい。そもそもGoogleマップに頼り切って移動していたのでスマホ無き今これからどこへ降りればいいのやら。何番のバスに乗れば市内に戻れるのか。確かバッチャン村は最終地点だったはず…はず…とりあえずバッチャン村は観光地なはずだからそこのバスターミナルの人にハノイへの帰り方を聞けば確実ではないか英語話せる人もいるはず!と考えヤケクソ自棄になってそのままバッチャン村へ。元々行きたかった場所だし!
とりあえず反対車線のバスの番号見て帰りはこの中のどれかに乗ればいいんだと楽観。
そして私は看板も何も無い空き地に降ろされた。

ここは本当にバッチャン村なの?バスターミナルはどこ?職員は?もしかしてちょっと離れた所にある?と右往左往してる間に一緒に降車した他の乗客も皆どこかへ消え、乗ってきたバスも行ってしまいあっという間に空き地にぼっち。
看板や時刻表もなく人もいない。困った。
近辺を歩いてたら陶器のお店がちらほらあったし観光客らしき姿も見えたので多分ここがバッチャン村だろうとひとまず安心しお腹が空いたのでブンチャー食べてきました。お店でもやはりベトナム語しか通じない様子だった。
これからどうしよっか考えながらもう一度あの空き地に行き多分ここがバス停だろうしまさか次のバスが1週間後とかないよなと思ってたら観光客っぽい人たちが集まりだした!これはもうハノイ行きのバス来るでしょ!!!と興奮してたら来ました47Aバス!
無事ハノイ市内に到着しホステルまで勘を頼りに歩いて戻りました。
ちなみに再度ロンビエンバスターミナルに戻った際にスマホが落ちてないか頑張って探しましたが跡形もなかったですね。

とりあえずスマホがない事には帰りのフライトの時間も分からないので新しく現地で購入することに決めホステルスタッフさんにスマホが買える店がないか訊いたらバイクに乗せて連れて行ってくれました。落ち込む出来事があった後の人の優しさって沁みるよね。スマホが盗まれた経緯も軽く説明すると、ああ…あそこのバスターミナルね…て反応だったんでいわくつきの場所なんでしょうね。
モバイルショップにて一番安いスマホをくれ!てお願いして中古品のスマホを2390000ドンで購入。simは月契約になると言われたので市場で調達しました290000ドン(3日分を希望したのに15日分しかないと言われまた店探すの嫌でそのまま購入した)
早速新しいスマホでデバイス位置情報の検索をかけると案の定バスターミナルが最終位置となっておりました。
やっぱりあのバスに乗り込んだ時にやられたんだ。

  • スマホショルダー便利だと思ってたけど逆にスマホが有る事をアピールする結果となってターゲットにされやすくなるのでは?と反省。

多分どっかのタイミングで犯人にロックオンされて盗む隙を窺われていたんだと思います。
なにはともあれ事前に海外旅行保険に入っていたのでこういう時の為の携行品損害補償だ!と思い必要書類となる盗難証明書を発行して貰うために警察署探しへ。
これがまた大変だった。

警察署門前払い

Googleマップで警察署を検索かけるも全然出てこない。絶対近場にあるだろ!?と思いつつ道行く人に聞きながら探しひたすら歩いて到着したのがハノイトラフィックポリスステーション。交通課じゃん!?
まぁでも警察は警察だし入って話を聞いてもらおうと思ったけど英語が通じずグーグル翻訳でベトナム語に訳しながらなんとか説明。うちの部署じゃないよと言われ示された場所がこれまた遠い…。しかもマップに表示されないので本当にここで合ってるか何度も確認。この時担当してくれた警官の方が優しくて一筆書いて下さり、向こうに着いたらこれを見せればいいよと言ってくれた。もうあたりは暗くなってるし歩き疲れてヘトヘトだけど予想外の出費が続きもうこれ以上は本当にお金を使いたくなくて気合で徒歩移動。正直物事が全然うまくいかなくて意固地になってたと思う。そしてようやく到着した警察署にて門前払いを受ける。

理由は私がベトナム語を話せない外国人だから。何度も食い下がりGoogle翻訳で意思疎通は可能だし書類に必要事項を書くだけなら私でもできると伝えるが規則だから駄目なものは駄目と一蹴。先程の交通課で書いて貰った紙を見せるも駄目だった。証明書を発行して欲しいならベトナム語の話せる人を一緒に連れてきなさいと言われ帰されてしまう。泣きそうだった。
ベトナム語の話せる知り合いなんていねぇわ!そもそもなんで警察署の人間が誰も英語喋れないんだよ!いや私も英語ダメダメだけどさ!私の発音の悪さが問題??もう何時間歩いたと思ってんだよ!と疲れ切った身体とぐっちゃぐちゃの感情でホステルに帰宿。このまま泣き寝入りかよぉ…と泣きべそかいて寝た。いや、順当に考えればホステルスタッフに付き添いをお願いするのが一番の解決策なんだろうけどこの時の私は自分の英語力に一切の自信も無くなり、また誰かに無下に断られるのではないかと恐怖して思考放棄した。

4日目:ホアルー古都遺跡+チャンアン+ムア洞窟1日観光ツアー

事前に日本からチャンアンの観光ツアー(9780円)に申し込んでいてこの日を物凄く楽しみにしていたけどまさかこんな晴れない気持ちで迎える事になろうとは。
ホステルロビーでツアーバスを待っていると迎えに来てくださったのが今回日本語ガイドを務めてくださったDさんだった。
数日ぶりの日本語での会話がもうウン年ぶりの母国語のように感じられ痛烈に私を突き動かし、気付けばここ数日での出来事を捲し立てるように話してしまい、一緒に警察署に言ってくれないかと口が滑っていた。
OKだった。

救世主現る

このDさん本当に聖人のようなお方で明日仕事を休んで一緒に署まで行ってくれると約束してくれた。泣くかと思った。
そこから嘘みたいに一気に気持ちが晴れ世界遺産観光を大いに楽しみました。

ホアルー古都遺跡
キングコング髑髏島の巨神の撮影地でもあったチャンアン
陸のハロン湾とも云われるチャンアン
事前に漕ぎ手の方へのチップを推奨されていたので忘れず渡しました

こんな安物の中古スマホでなければもっと美しい写真が撮れたのにと思いはしたものの本当に素晴らしい光景でした。天候悪く霧の中雨も降っていましたが見惚れ続けていました。一応濡れないよう傘も手渡されたんですけど視界が少しでも遮られるのが惜しくて雨脚が強いとき以外は使用しませんでした。

5日目:盗難証明書発行

翌日、Dさんとの約束の時間まで余裕があったので洗濯物をランドリー店まで出しに行ってきました。重さが1kgをオーバーしてしまったので50000ドンでしたがおさまれば30000ドンだったはず。朝8時に出して当日の15時頃に出来上がるのでそれ以降に取りに来てくださいとのこと。

そしてDさん付き添いの元再度警察署へ。


結論から言うと手続きがめちゃくちゃ煩雑でした。一人じゃ無理だ。
まず手渡された報告用紙に日時や場所、個人情報やスマホの機種・金額、事のあらましや盗難を証明できる人はいるか等数ページに渡って記入しそれを日本語verとベトナム語verで全く同じ内容のものを2種作成、さらにそれとは別に証明書請求用紙も自分たちで自作しなければならずまず紙を調達し白紙の状態から項目を書き込み1から作成。こちらもそれぞれ2か国語分用意。そして書類コピーも我々で行わなければならず印刷屋さん(?)に行ってパスポートや書類の有料コピーをとり全て揃えてから提出というなんそれ?しかもチップも必要という??
本当にDさんには頭が上がらない。こんなに大変だとは思わなかった。
ホアンキエム方面の管轄署であればもっと簡略化された手続きで済むようなネットの書き込みもあったのでたまたま場所が悪かったのか。

お互い翻訳作業をしながら私は日本語verを、Dさんはベトナム語verの書類を必死に作成し提出後2時間くらいで証明書が発行されました。
これで保険がおりるーー!!!
Dさんに感謝のチップを渡そうとしたら断られ、最後まで笑顔で私を気遣ってくれました。この方本当は今日もガイドのお仕事があったはずなのにわざわざ他の人に変わって貰って縁もゆかりも無い私の為に無償で動いてくれたんですよ。本当にこの出会いに救われた。

お昼ご飯ぼられた気がする

Dさんと別れ、お腹が空いたので昼食にしようとお店に入って芽炒めを注文。
食事後値段をきくと100000ドンと言われ思わず聞き返してしまったが値段は変わらず。相場的にぼられた気がとてもするが凄く美味しかったのでとりあえず支払った。

  • メニューに価格表記のない店は避けるか事前に値段を確認しよう

ぼられた気がする100000ドン

16時を回っていたので朝出した洗濯物を回収に。
カフェも経営されてるお店でコーヒーの評価が凄く高かった為注文するとめっちゃくちゃ美味しかった!ハノイはカフェのたくさんある街ですが私が飲んだ中で一番ここが美味しかった。ちょっと量は少なめでしたが。

ちゃんと袋詰されアロマペーパーが入ってました。
コーヒー35000ドン

昨日まで散々な目に遭って1円でもお金を浮かせようと節約して狭量となっていましたが今日はもう知るか!どうにでもなれ私は今ハノイに居るんだ!!と思ってフットマッサージも体験してきました。チップ含め350000ドン。それでも安い。

あと旅行中食べた中で個人的No.1はこちらのブンボー。
物凄く美味しかった!観光地価格でしたが文句無し!もっと早く出会っていれば通ったのに!

ブンボー70000ドン

6日目:日本へ帰国

早朝4時にホステルチェックアウト。
時間も時間なのでノイバイ国際空港までの送迎(1524円)を事前に日本から予約していた為スムーズに移動できました。
ハノイで様々な洗礼を受け、本当に本当に勉強になりました。
狡猾な人や高圧的な人にも出会ってしまいましたが優しい人はどこまでも優しく不思議と最後は清々しい気持ちで帰国できました。
ずっと見たかったチャンアンの美しい風景も観れたし美味しい料理も食べ証明書を発行して貰った達成感もあり鬱々とした気持ちを抱えたまま終わらず本当に良かった。ありがとうDさん…!
帰国後すぐに携行品損害の手続きを行い数日後無事に保険金が支払われました。
こうして文字に起こすと自分でもほんと散々だなと思うんですが何やかんやハノイは楽しかったです。


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