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テレビ壁掛け⑪ 露出配線に使う幅木タイプのケーブルモール徹底比較


室内で水平方向の露出配線を目立たなくするための、
幅木タイプのケーブルモールを比較してみました。

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下地のある壁で、
垂直方向は空洞なので壁裏にケーブルを通すことは比較的簡単ですが、
壁裏を水平方向にケーブルを通すことはなかなか難しく、
天井や床下を通す比較的大がかりな工事が必要です。
ウチは水平方向は壁裏を通すことをあきらめて、露出配線にしました。

露出配線を目立たなく工事するための定番である
モール(ケーブルモール)。

壁に両面テープやネジで固定するベース部分と、
ベースにかちっとはめ込むカバー部分からできていて、
必要な長さにカットしたり、
ジョイントや曲がりパーツで壁に沿って取り付けられます。

いろんなメーカーから発売されていて、カラーもいろいろあるので、
壁の色にあわせて選べば、まずまず見栄えよくおさまります。

壁には壁紙が貼ってありますが、床から5cmほどの範囲は
横方向に飾り木材やビニール素材の帯が貼ってあります。
これを幅木といって、
壁と床の取り合い部分を納まりよく仕上げ、
足や床掃除(ルンバ)から壁を保護する役目もあります。
(【取り合い】 建築用語。2種類の材料の切り替わる部分のこと。)

モールを幅木や廻り縁(壁と天井の取り合い)に沿って貼り付けて、
それらと馴染む色で目立たなくするという方法もあります。

幅木を利用したケーブルモール

幅木に沿わせるのではなく、
幅広のケーブルモールを幅木と重ねて馴染ませる
という材料がネット検索でいくつかヒットしました。

ELPA 幅木モール

家電店やホームセンターでも扱いが多い、
ELPA(朝日電器)の幅木モールです。

1mのモール本体のほか、
出隅、入隅、エンド、入線口など一通りのパーツが揃ってます。
モールの斜め上のカバーを開閉するようです。
カラーはチョコ(濃茶色)のみで、丸みを帯びたデザインが特徴。

東都積水 配線革命

幅50mmのMタイプと、幅30mmのSタイプあり。
それぞれに出隅、入隅、左右エンド、
コードストッパー(途中からケーブルを引出す)、
接続カバー(ジョイント)があります。

軟質樹脂のシャッターに押し込む仕組みで、色はホワイトのみ。
角張ったデザインイメージです。
(通販で小売しているサイト見つけられず)

大建工業 配線すっきり幅木

検索で2002年のニュースリリースがヒットしましたが、
メーカーホームページでは見つけられず。

未来工業 巾木モール

東都積水の配線革命と同様、
軟質樹脂のシャッターからケーブルを押し込む仕組みです。
幅55mmで、ミルキーホワイト・チョコレート・茶の3色展開。

出隅、入隅、左右エンド、
引出しカバー、ストレート(ジョイント)と一通りのパーツがあります。

大きな特徴は次の2つ

  • 配線スペースが2段に分かれていて離隔がとれている

  • 各パーツにモールと接続するためのノックアウトがついている

ウチは、この未来工業の巾木モールを採用しました。

未来工業 ウォールダクト・巾木ダクト

未来工業のラインナップに、
同じく離隔がとれるウォールダクトという商品や
巾木ダクトという商品もあります。

ウォールダクトはグレー系で、
巾木ダクトはチョコレート色ですが幅95mmと大きく、
いずれも長さが2mで、住宅用としてはあまり向かないと思います。

未来工業 巾木モール ミニレビュー

必要な分を一式購入しました。
本体は1m単位なので、長い距離では「ストレート」を使って継ぎます。

巾木モール パーツ一式

巾木モール(本体)

巾木モール ミルキーホワイト

2段に分かれていて、強電と弱電を離隔をとって通せます。
軟質部がついているので、コードの取り回しが楽にできます。

エンド

エンド(左)

こちらは左エンドですが、他に右エンドもあります。
ノックアウトがついていて、1号モールと接続できます。

(1号モールの内腔とほぼ同じサイズのノックアウトです。
 モールを穴に差し込めるわけではない)

入ズミ

入ズミ

Cモール(入り隅部分に固定できるモール)と接続できる
ノックアウトが付いてます。

引出しカバー

引出しカバー

モールの途中からコードを引出したいとき、
ハサミやカッターで軟質部に切れ目を入れて引出しますが、
引出し位置からコードがズルズル抜けてこないように
固定するためのカバーです。

ストレート

ストレート

巾木モール同士のジョイントです。
上向きのノックアウト(1号モール接続用)あり。

実際の施工については別記事で。

(2020-04-20に投稿した記事の移転・再投稿です)

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