こいついつも焼き鳥屋でRIVERばっかり頼んでるんだよ〜とんでもない作品と出会った話〜
前回までのあらすじ
2022年11月9日、私は初めて見た舞台「魁‼︎男塾」
にて俳優 添田翔太さんという人物と衝撃的な出会いをし,12月にまた添田さん出演作の観劇に行く期待にそわそわとしながら添田翔太さんの配信を見ていました。
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添田翔太さん個人配信
なんつく(添田翔太がなんかつくる)
毎週水曜午後10時※変更あり
↓みんな見てね‼︎↓
↑↑↑
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そして11/9の配信回 、ある演出家が登場いたしました。
アーカイブはこちら↓
https://twitcasting.tv/soedashotapeace/movie/750755790
林 将平 氏
私のnoteではすでに二作ほどこの方の作品を記させていただきました。すばらしい脚本家であり演出家であり作家さんであり、あとプロデューサーとかラジオMCとか団体の代表さんとかYouTuberもしていらっしゃる方。あと最近一児のパッパになっていらした。(本当におめでとうございます。)
舞台の五大栄要素の塊のような方が同じく舞台の五大栄養素の塊である添田翔太氏と親交持ってるのって最高ですねーってホクホクしていましたら今回の配信で共演作が語られました。
RIVER〜桃太郎漂流記〜
2015年9月21日-23日
武蔵野芸能劇場で公演されたこの作品。
9年前というと今の私(2022年11月時点で私は27歳)と年が近い時の添田翔太さんが演じられた作品……
自分と同年代の添田さん見たすぎる
人間の欲って深ければ深いほど動きが早くなりますね。
てなわけではい、ドン
配信の最中に注文して買いました。
俺でなきゃ見逃しちゃうね。
内容は古典の桃太郎をベースにしたSFアクションヒューマンドラマ(ざっくり)。私の貧相な脳みそでは上手い例えを捻り出せないのでこれまた公式サイトさまからあらすじ引用ドン!↓
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21XX年 地球は荒廃し生命体の存続も危ぶまれる世界と化していた。 終末を待つばかりの未来は、ただ一縷の望みを過去に託す… しかしそれはまた…別のお話。
――2010年代、日本。青年ボランティア団体で活動するゆかりと雄一は、一方的に雄一が片思いしているというシンプルな関係性である。その日も当たり前を絵に描いたような、平凡な1日が始まる予定だったはずが……突然、ケアセンターの前に大きな桃が流れ着いた… ひょんなことから、若者たちは世界の存亡をかけた戦いへと巻き込まれていく?? アクション×タイムトラベル×ファンタジー!! teamオムレットおとぎ話シリーズ待望の第4弾!!
――人はみな、やり直したい過去がある――
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舞台観劇歴1ヶ月の私、ここで一瞬手が止まりました。
舞台一本で表現できるボリュームじゃないでしょ絶対……
SF長編シリーズでいうならこれ多分全4巻ぐらい出ててもおかしくないボリュームじゃないですか?過去,未来,現在を飛び交いつつ物語をベースにして世界の存亡に関わる話が青年ボランティア団体を中心に行われるって、これをどう舞台で表現するっていうのですか。例えば映画ならシーンごとのカットやらツナギ編集やらで収められるかもしれませんが、それだってかなりなボリュームにきっとなるでしょう。本編120分⁇
範馬勇次郎が握力だけで石炭を圧縮してダイヤモンド作ったのと同じぐらいギッチギチに詰まってやしませんかそれ?
※バキ道参照
ほんの数グラムのDVDが異様に重たく感じました。私は果たしてこの作品を理解し切れるのか。もしかしたらこれでやっぱついていけない舞台怖いーっ!てなるかもしれないですし……しかし12月に舞台見に行くチケット買ったし……。
でも今の私と年が近い時の添田翔太氏見たくない?
ーーー見たい。
底の見えない世界へ、添田翔太という命綱を捕まえていざ初のオリジナル舞台観劇‼︎‼︎
感想
私この作品大好きだ
見終わった後に体に広がる鳥肌,そして涙は流しているのに思わず拳を固く握るという感動で震えまくる衝撃。
前提ボリュームにたいして怖気付いていたのが嘘みたいと言いますか、観終わった後にはこの尺でこの物量だからこそ至高という考えに至りました。マスターピースすぎる。
本当に話の構成も演出も何もかもがすごすぎる作品です。
Yes,you could.(あなたはやりとげた)
話のボリュームに身構えつつ挑んだ今作なんですが、舞台美術自体は非常にシンプル。SF作品だからなんか仰々しい仕掛けとか出てくるのかなーと思ったのですが出てくる仕掛け自体はとてもシンプルというか今作の主人公であるジンが登場する時に使う桃とかそのあたりだけですね。
ワイヤーだったりスクリーンをつかったりとかは一切なし。
もう序盤はビビりまくりました。
この狭い,舞台上で時間を飛び越えた話を展開できるんですか?と。
タイムジャンプやいろんな時間軸をめぐる作品というのは元々すきではあったのである程度の理解力が必要ならば持っている知識総動員する覚悟で鑑賞するっきゃない。の勢いでいましたが初めて見る小劇場という一つの世界。あまりにも狭い。
ただそんな心配も消し飛ばすくらいの迫力も熱もある作品!
そこに切り込むようにして登場してくるのが我らが筆頭、添田翔太
今とあんまり外見変わってない!!!!
たしかに技を切り出す時の表情は今よりも切れ味するどいような……、力の入れ方なんかもポンプみたいな感じ(今の添田さんとはギアの入れ方かえてるかんじ)だとかが違うようには思えました。しかし変わらぬ存在感と言いますか、内から伝わる空気。素晴らしいですね。
応戦しつつ、相棒である皆川と連絡をとりながらなにやら任務へと向かうジン。
桃太郎じゃなかった……
ジン「またの名を,桃太郎‼︎」
桃太郎だった……
なんで桃太郎なんですか?というと未来は荒廃し環境破壊や汚染が進み太陽の下での生活も困難な状況でそこに生きる人類の中に"鬼"と呼ばれる不死の存在たちがいる。その不死の存在たちはならずもの集団となって暴虐の限りを尽くしており,ジンはその"鬼"を倒す軍人であることから桃太郎という呼び名を得ているという現実の話を2015年の若者達に伝えるという構図から、
なぜジンが未来から来たのか。
そもそも鬼とはどうして生まれたのか。
鬼を生み出す元凶はなんだったのか?
こうした疑問にたいしてつまり過去変えれば万事解決!という話かといえば物事そう簡単じゃないというのが今作の面白みでもあり,時間というものに対して我々人がどう向き合うかっていうのがテーマでして。
なるべくこの記事を読んだ方にはRIVERという作品を新鮮な状態で鑑賞してほしいのであんまり確信には触れられないのですが……。
だれにでもある後悔に対して、すごく優しく寄り添ってくれる作品でして、その寄り添いとなってくれる、目を見て大丈夫と言ってくれる主人公がジンという人物なんですよ。
ただ、一つ言えるのはジンという人物はあくまでも未来からきていて、今の時代、これからの未来を作っていくのは私たちなんだよ。というテーマ。凄いんですよこれだけの感情を120分で心に打ち込まれるというか今作を見た人の未来って絶対いいものになるんじゃないかなって思うぐらい凄く響きます。
ジンに影響を与えられる雄一やゆかり、ツバメたちなど現代の若者。そして何かあったという未来を容赦なく現代の若者達,観客達にあらゆる形で叩きつけてくる。このあたりがすごく容赦ない。
本当に容赦のない叩きつけ方をする。
過去に苦しみつつ未来を憂わなければならないっていう状況、辛くないですか?
この作品公開されたのは2015年ですが,2015年。皆様はどう過ごしていましたか?
そして今、2024年。どう生きてますか?
"あんな事"があったけど生きていけてますか?
この問いかけ,多分この作品見るたびにずっと頭に残るんだろうなぁて思う。
それでも、前に進むものなんですよ。
"前に進む"が今作のキーワードでもあり主題歌にもありであとここは重要視したいのが時間とはどういうものなのかー、てとこなんですけど。
そこでこの作品名ですよ
「RIVER〜桃太郎漂流記〜」
RIVER(川)
いやかっこよすぎか⁈!!!!
そのタイトルがどう回収されてくのかとか、登場人物達がどんな結末に向かうのかとはもう是非本編で確かめてください。
そしてジンの戦いは終わるのか、はたして続くのか見届けてください。
なんなら100年以上生きてみんなでジンに会いましょうよ。
それぐらいジンという人物が与えてくれる影響ってすごいしもうこの主人公は決して芯が折れないしまっすぐだし、不器用に見えるけどだれよりも誰かを守りたいと思える力が強くて……!
そんなジンが守りたいと思える世界がこの作品にはあります。
もうなんかジンの話してたらテンション上がりまくっちゃってプレイリスト作っちゃいましたからね。
平成から前に進めてないプレイリストなのは猛省
RIVERは主題歌もはちゃめちゃにかっこいいのですが権利上販売や配信もなく,三日ぐらい涙を流す羽目になるのでこれからRIVERを見る方はぜひ一緒に泣いてください。
ここまで語らせていただきましたがRIVERは素晴らしい作品であり,さらに私が小劇場という世界を知ったきっかけでもある作品です。
時間の流れの演出,立ち位置での意味合い,階層をつけてるように各場面が進んで結ばれる結果などなどどれをとっても素晴らしい作品ですし,この作品をきっかけにこれから観劇始めれたら多分幸せだろうなって思います。
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「RIVER〜桃太郎漂流記〜」
team Omlet 様公式オンラインストアにて販売中!
↓
https://omelet.stores.jp/items/5858bc32a458c0e1670006a8
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今年はRIVER公演から9周年!!!!
これを見て100年後にまた会いましょう!
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