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むずむず脚症候群の治療を始めました①

夜が近づくとはじまる、膝の中の方で虫が這っているようなゾワゾワした感覚…じっとしておれず、足を動かすと一時的にゾワゾワ感はなくなるが、動かすことをやめると不快感が襲ってくる。

むずむず脚症候群~レストレスレッグス症候群~という病気だと知ったのは二十歳を過ぎた頃。
その不快感を私の小さい脳みそをフル回転して文字にしてみると。
膝の関節の中心に虫の巣があって、夜が近づくとその巣からモゾモゾと数種類の虫がゆっくり這い出てくる。それが膝全体に広がって思わず足を動かしたくなる衝動にかられる。そして、動かすことで虫は巣に戻るが、またゾワゾワと這い出して来る。それを何度も繰り返し、やっとウトウトすると急に足が痙攣して目が覚める…


この病気は女性に多く、夕方や夜寝る時じっと座っていると時などに、主に下肢、症状が強く出る場合は腕、腰、でん部に妙な不快感を感じる。この不快感で足を動かしたくなり、マッサージ、屈伸、歩くことで不快感は一時的に解消されるが、動かすことをやめるとまた不快感が起こる。
原因ははっきり分かっていないようだが、脳の伝達物質ドパミンの機能異常、鉄欠乏性貧血、妊娠、じん不全、遺伝で起こることが多いようだ。
私の場合この症状が出現したのは十代半ば、そのころ貧血もなく、他の家族で同じ症状をもつ者はいなかった。二十歳を過ぎた頃治験のお知らせという広告に【こういった症状がある方はご相談ください】という項目にすべて当てはまり、「私のことじゃん!」と思わず声に出したのを覚えている。
まさか病気なんだとも思ってもいなかったし、私のほかに同じことで悩んでる人がいるんだ!と思うとなんだかほっとした。治験でもなんでもこの気色の悪いゾワゾワ感が何とかなるならと、記入されていた番号へすぐ電話をすると治験はすぐに決まった。しかし、指定された検査日にどうしても仕事を休めず泣く泣く治験を断念した。
その後、治療薬の認可が出たのを知り色々調べたが、薬を扱っている病院が少なく、私が住んでいる地域にはなかった。

なぜ今治療をうけることになったかというと、ある出来事で不眠傾向になり、ストレスの増加とともに、むずむず脚症候群の症状も強く出るようになった。そのためますます眠れなくなり治療を始めようと思い立った。いくつかの病院にかかったが、むずむず脚症候群の治療薬は扱ったことがないと、眠剤や精神安定剤を処方された。そんな時に近くの心療内科が診てくれるかもしれないと聞き、受診することにした。

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