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田村隆久
2020年3月24日 16:57
西陣織の技法の一つに引箔というものがある。和紙に金箔や銀箔を貼りつけて細かく裁断して絹糸と交互に織り込む。色々な箔があるのだけれども、個人的に古箔と呼ばれる物を好んで使う。 和紙の上に漆を塗って金箔を貼ってゆく。そのまま織るのではなく、硫黄であぶって色変化をさせて何年か寝かせて色を整える。それを約0.3ミリに裁断して織り込むのだ。上の帯が出来上がった帯。若冲の菊花流水
2020年3月19日 10:53
鯨柄の織額を作ってみた。織物は友禅などが生地に模様を描くのとは違って図案ができたら、紋紙と呼ばれる設計図を作らなければならない。基本的に帯の柄は繰り返しなので、柄の縦の長さが短ければ作業は早く終わるし、長ければそれだけ1本の帯の紋紙を作るのに時間がかかるわけ。なのでこの鯨君相当な時間をかけて紋紙が作られました。普通の帯の柄が10柄出来るくらいかな。どっかのホテルのロビーにでも
2020年3月18日 14:54
西陣のど真ん中で産まれて、機場の2階で育った。家業を継ぐなんて思わずに居たけれど、西陣織を生業として25年経った。西陣が大好きだ。このnoteに西陣への想いや作品を綴っていきたいと思う、