パン窯

現役で天狗堂海野製パン所のパンを焼いているのは、昭和58年製のパン窯。三代目店主海野滋さんの代から使い始め、今年(2019年)で約37年目になる。
ダイヤルの文字や、銀色が少しくすんだボディから風格を感じる。
じっと見ていると、温もりのある優しい顔つきをしているようにも見えるから不思議である。

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この窯から1日、約300個ほどのパンが焼き上がるらしい。約40年ほど使用した機械でこれだけ量のパンを毎日焼き上げるから大したもんだ。

ちなみに天狗堂の初代は、レンガでできた窯を使っていた。
当時(1922年頃)は、電気ではなく、薪をくべて窯を温めてから余熱でパンを焼いていたという。
「昔の人はきっと大変だったんだんじゃないかな」と、3代目の海野滋さんは想像する。
レンガでできた窯、一度見てみたかったなぁ。
どんな味のパンが焼き上がるんだろうと想像する。


■天狗堂海野製パン所
住所:京都府京都市中京区壬生中川町9
電話:075-841-9883
定休日:日、祝

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