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GF80mmF1.7を最初のレンズにして大正解だった話【GFX100S #005】

GFXの魅力を手っ取り早く体験できるレンズ

ひさしぶりの更新になりますが、2021年4月にGFX100Sをお迎えしてから早くも1年以上経過したので、急にレンズの話を書きたくなりまして、まずは一番使用頻度の高いGF80mmF1.7の感想をまとめてみます。

※前置きとして、私はスナップしか撮りませんのでポートレート観点の感想は何もありません。GF110mmと並んでポートレートレンズっぽい立ち位置のレンズかもしれないので予めお断りしておきます。

GFX100S装着時

スペック別

大きさと重さ:795g

標準域の単焦点1本の重さとしては割とあるとは思いますが、GFX100Sとのバランスはよく、つけっぱなしで撮り歩く身としてはギリギリ許容範囲の重さという印象です。GF32-64とかはこれより重いのでちょっと辛くなりますね。

ちなみにフルサイズで比較対象となりそうなレンズが50mmF1.2かと思ってるんですが、SONYのFE50mmF1.2が778gとやや軽い以外は、CanonのRF50mmF1.2が950g、NikonのZ50mmF1.2が1,090gもしますので、画角は若干狭いもののフルサイズと差はないどころかラージフォーマットのGF80mmの方が軽いという逆転状態で非常に好感が持てます。

見た目ですが、こんな感じです。富士ユーザならみんな持ってるであろう(完全なる偏見)、XF35mmF1.4と並べてみました。

GF80mmF1.7とXF35mmF1.4のサイズ比較

フィルターサイズ:77mm

ブラックミストNo5を使うことがたまにある程度の私ですが、GF32-64mmと同じなのでフィルターの使い回しが便利です。私は持っていませんがGF110mmF2も同じフィルターサイズのようですね。PLとかNDを使う人なら気になるところでしょうか。

焦点距離:換算63mm

前提として私は換算50mmが全ての画角の中で一番好きです。
で、この50mmでも85mmでもなく63mmという使ったことがない焦点距離が不安でしたが、使ってみると絶妙な焦点距離で今ではすごく気に入ってます。フルサイズでざっと探すとシグマが65mmF2というレンズを出しているくらいで他にはあまり無い珍しい画角なんですが、このレンズを気に入ってる理由の一つでもあるくらい63mmにハマりました。

換算85mmだとスナップにはちょっと狭くて使いづらいと感じるのですが、50mmだとあと1歩前に出たい時が割とあるので、絶妙な距離感ですね。
あとぶっちゃけ換算85mmであれば1億画素もあるので少しトリミングすればその画角になります(笑)
私はここ1年ぐらいずっとGFXで6:7の比率で撮ってるので、もう少し画角狭くはなってますけどね。

最短撮影距離:70cm〜

寄れないのが不便です。とはいえ、GFレンズはXFレンズと比べるとどのレンズもあまり寄れないので、正直このレンズだけの欠点でも無いです。
フィルムカメラを使ってる人ならわかると思いますが、もはや私は中判フィルムカメラを使ってるつもりで寄れないレンズであることを受け入れてます。
ローライフレックスだと最短撮影距離1m〜ですからね。どうしても寄りたい時のためにローライナーも持ってますが。

開放F値:F1.7

2022年7月現在でもGFレンズの中で一番明るいです。これこそこのレンズを使いたくなる一番の理由だと思います。
以前の記事にもGFXを買おうと思った理由にこのレンズの存在について書きましたが、YouTubeのカメラ部TVさんが言っていた通りですと中判フィルムカメラ用レンズの105mmF2.8と同等の空気感が得られるということです。実際に使ってるとそれを実感します。ここがまさに中判(富士フイルム公式の言葉ではラージフォーマット)を感じられる要素だと思うので、GFX使うなら一度は使うべきレンズと言っていいでしょう。

AF速度

遅いです・・・。
GF32-64とGF50とこのレンズの3本しか所有していないため、他のGFレンズのAF速度は知りませんが、所有する3本のレンズの中では一番遅いです・・・。あと音もうるさいです。
動きモノを撮ることはほぼ無いですが、昨年知り合いのお子さん(4歳くらい)を撮ろうとしたんですが、走り回ってるというという条件の悪さがあるものの、案の定全くピントが合いませんでした。犬とかも難しいのでは無いでしょうか。

スペック別の感想はこんなところになります。
次は写りそのものの感想です。

写り

画質は文句なし。空気感も最高

先ほど開放F値のところに書いた感想と似た内容になりますが、中判ミラーレスカメラの魅力を一番感じられるレンズだと思います。
中判ならでは立体感から得られる空気感がすごく、開放F1.7から画質も良いですし、絞るとさらに良くなりますし言うことありません。GFレンズ自体がものすごく良く写るレンズなのでどれも画質はいいんですけど、GF32-64より良いです。

色収差は少し気になる

F1.7の開放で撮るとパープルフリンジがひどく出る場合があります。これだけは要注意かなと思いますが、2/3〜1段くらい絞れば気にならなくなりますのでそんなに問題でも無いです。どうしても気になる人はLightroom等の後処理でなんとかなると思います。

最後に

終始個人の主観による感想ですが、GFXでの1本目のレンズをこのGF80mmにして大正解でした。ラージフォーマットの魅力を一番感じやすいレンズだと思います。

GF110mmF2とよく比較されると思いますが、好きな画角の方で良いかと思います。110mmは1,010gもあるので重さが許容できるかも検討時に気にすべきところではありますね。

私は換算50mmが好きで逆に85mmは苦手なので、使いやすい画角です。

以上、GF80mmを1年ちょっと使った感想でした。
ちなみに来年GF55mmF1.7という同じ明るさでもう少し広角寄りのレンズも出るのでこれからGFX使う人には選択肢が増えて良い感じです。

作例

例によって最後にまとめて作例を公開しておきます。

以上です。1年間でかなりの枚数を撮ってました。
そのくらいGFXにハマってしまったということです。
しかも半分以上の写真がこのGF80mmで撮ってますので、正直写真のセレクトに苦労しました(笑)

長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
インスタグラムもやってます。GF80mmのタグで検索してみてください。
Instagram: https://www.instagram.com/tamunyan/

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