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僕が今、歴史を学ぶ理由


「お前はもう、自己啓発に囚われるのはやめろ」


それは突然友達が僕に投げかけてきた言葉だった。

その時の僕は『成長しなければ』という、焦りなのか自分の意思なのかわからないまま成長マインドに囚われて、自己啓発系の本を読み漁っていた。



だからこそ、その言葉は衝撃と共に、なんとも不愉快な気持ちに。


しかし、そのまま話を聞いていくと、


「こう言ったのは理由がある。まずは啓発というのは『無知の人を教え導き、その目をひらいて、物事を明らかにさせる。』という意味がある。つまり、自己啓発を読み進めた瞬間、そうなれていない自分を受け入れてしまう事になるんだ。例えば『コミュニケーション向上』の本を読んだとすると、お前は『コミュニケーションができない人間』というレッテルを自分で貼り付ける事になる。」


なんとも納得がいく。

読めば読むほど自分の無力さに打ちひしがれるからだ。


さらに話は続いて


「さらに言ってしまえば、その啓発された状態を目指して努力しても辿りつかなかった場合が恐ろしい。啓発された状態を『正』と捉えるがあまり、辿りつかない自分自身を真っ向から自分で否定してしまうんだ。つまり、自己啓発は自己否定に陥る可能性が大いにあるぞ。」


本当に衝撃だった。腑に落ちる。必死にもがいているときは気づかないけど、いつの間にか、ずっと持ち続けた『自分らしさ』という輝きを自ら消しにいく恐れがあったのだと気づかせてもらった。


そんな大切なことを真っ直ぐ伝えてくれた友達に本当に感謝した。



※もちろん、自己啓発本を否定するつもりは全くありません。本当に困った時、生産性の高い行動を行いたい時、役に立つのは間違いありません。僕もこれから頼ることはたくさんあると思います。ただ、そんな危険性も帯びているということを読んでくれた人たちにも少しでも残ってくれていたら嬉しいです。



「お前はそれよりも、歴史を学べ


そんな言葉が頭に残り、

今、『日本史と世界史』を勉強中です。
(高校で地理選択だったのでその辺の知識は空っぽなのです。(笑))


ここからは、自分なりに考えた歴史を学ぶ意味を話していきます!


1:『今』を深く見つめる


コロナのご時世でこの先が見えづらくなりました。

目まぐるしく動く日本人の価値観や言動。荒れていく世界情勢。

そんな物に、目を向けざるを得なくなっています。



このかたがまとめてくださっている内容にもあるように、

歴史を学ぶという言葉を、『過去を振り返る』ことだと思わずに


『今』を深く見つめる


これが僕にとって歴史を学ぶことによって得られる価値だと感じます。


2:『本質』を学ぶ


「歴史には本質的なことが詰まっているかもしれない」


そう思ったのきっかけは2つあります。


1つ目は就活。

就活において大切だと感じたことは、まず自分の価値観やありたい姿・なりたい姿を過去の経験から見つめて掘り起こすこと。また、営業系のインターンにおいても、相手先の企業の歴史を読み取って未来の提案をすることが大切だと学びました。


2つ目はお金の勉強。

コロナで自粛期間の時に「お金の勉強を今のうちにしておこう」と思い立ち

「インベスターゼット」という漫画を全巻買って読み漁りました。笑

この漫画の面白いところは、投資にまつわる知識や考え方・スタンスを学べることもそうなのですが、投資(お金・株・不動産・保険・FXなど)に取り組む前に全て歴史から読み解くところです。一見遠回りそうに見えても、本質に向き合うことによって最適な意思決定をしているように僕には見えました。


3:『人』として大切なことに向き合う


これは不謹慎かもしれないけれども、コロナの自粛期間のおかげで気づかせてもらいました。

もちろん自己実現など、心に炎を燃やして毎日をひたむきに頑張ることは素晴らしく尊い物であります。


しかし、自粛でいろんな物が失われたり、控えるようになって、そんな時に一番渇望するものは何だったかというと、



『一番身近にある繋がり』



です。


家族とのありふれた時間。
おじいちゃんおばあちゃんとの連絡。
本当に大切な友達との何気ない時間。

自然を眺めて何でもない時間をゆっくりと噛み締めること。
日頃お世話になっている人に「ありがとう」と伝えること。
帰ると、家にご飯とお風呂があること。


これってきっといつもは当たり前のように思うかもしれないけど、一番、何よりも大切なものかもしれない。この価値観は変わらないものの、今の当たり前は昔はそうでなかったかもしれない。


だから、今一度歴史を見つめ直して


『人』として大切な

毎日に感謝すること
自然と触れる時間
礼儀や人への思いやり

などを深めていきたい。
今ある日常が当たり前ではないことを噛みしめたい。


そう考えて歴史を学んでいます。


4:最後に


いろいろつらつらと書きました。


今はとても大変な時代に置かれているかもしれない。

しかし、そんな時代だからこそ『今』にしっかりと向き合うことができるかもしれない。


ピンチはチャンスです。


一人一人が『今』できること、考えられること、取り組めること。

少しずつ進めていきましょう!

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