見出し画像

夜明け前があまりにも美し過ぎる。地球のどこかで常にこの美しさが生まれつづけている奇跡

暗闇の中にポツリと浮かび上がっている街灯に照らされた小さな空間。
夜明け前の淡いオレンジから透明な水色、そして藍色へとグラデーションしていく空。
アオサギが古代の翼竜のように低空を優雅に流れていく姿。

鳥たちが夜が明けることに歓喜し、自分の歓びで世界を埋め尽くそうと鳴き叫ぶ音のシャワーを浴びながら、スロージョギングをする。

冷んやりとした、少し湿り気のある空気を顔で感じ、やっぱり今日も早起きをして外に出ることができて良かったと思う。

夜明け前のこの瞬間は、いましかないと思うと貴重に感じる。しかしそれと同時に、地球上のどこかで常に夜明けつづけている。地球の回転が止まらない限り。

いまはもう朝の9時だ。日は上り日差しは強い。
しかし、いまこの瞬間も夜明け前の冷んやりとした空は、オレの西側に存在しつづけている。

オレのように夜明け前に魅了された誰かが、同じように早起きをし、外に出ていっているんだろうなぁと想うと、目に見えないつながりを感じた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?