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メタバースに大手通信が参入?!

 まぁ、以前からいろんな会社が参入を表明しているんだけど、なぜか今朝の新聞各紙がこれを報じていたのでね・・・
 きっかけはKDDIの「αU」なんだけど、チラッとみた数紙の記事の内容が全く同じ文面なので、又聞きの情報なのかなって少し思ってしまいました。

 さてさて、この記事の内容をちょっと読み解いていくと、KDDI、ソフトバンク、ドコモの各社が結構な投資をしてメタバースに参入するという内容で、どこの会社もメタバース空間を作ってそこで、現実世界でそれぞれの会社がやってきたことと同じように統合的にサービスを提供しようとしている点は共通してるな〜(ドコモはデバイスまでやるとか・・・)

 最近の経済界のバズワードにメタバースが上がっているように注目度が高いのは確かね。ただ、その話も共通しているのが自前で世界を作ってそこにヒトを囲い込んでいこうという点が、まだまだ混沌としているというか、めばバースで何をやればいいのかがまだわかっていないんだろうなって印象。

 すでに現実世界ではそれぞれの分野に特定の企業が根付いて、その中でビジネスを進めるのは大変。(専門用語で参入障壁っていうんだけど)しかも、企業ごとの取り分ってのもある程度決まってきているし、その戦いも日本だけでなく世界レベルで起こっている中で、メタバースってのが出てきたので、「これは、新天地の登場ね!」って感じでこぞって何が何だかわからないけどこの新天地で稼ぐぞーっていうのが今の今なのかもしれない。ただ、先日の日経の記事で「メタバースには仮想通貨が必要」って間違えが堂々と掲載されたように、誤解されている部分も多いですね。そんなスタンスなのを今回の発表記事を眺めてて感じてしまいました。だから、通信大手3社のメタバース投資の内容も、それぞれの陣営が関係性のある企業と組んでメタバース上で自社ビジネスを行っていこうという感じで、リアル店舗から大型EC店舗へ移行した時と同じで、世界を作って囲い込むというこれまでのビジネスモデルの範囲を出ていないよう。

あぁ、そんな時代あったなぁ〜てなるんだろうな

 でもね、世界ってもっと進み始めていると思うんだよね。そもそもメタバース上でビジネスをおこなうとして、どういう価値を参加者に与えようとしているのかなって?それぞれのモデルがわかりやすいのは既存のビジネスモデルなので、不動産ならモデルハウスをメタバースで展示して実際の住宅購入とか、音楽業界なんかはわかりやすくてこれまでリアルでライブしてたアーティストをそのままメタバース空間でアバターになってもらってシークレットライブだろうし、広告代理店は宣伝をメタバースでやろうというもの。想像つきやすいよね。

 一方で、メタバースという言葉以前からバーチャル空間でのSNS的なものは、それぞれのサービスの利用者(参加者)がクリエイターとなってメタバース独自のアバターやアセット、ワールドといったものを自分達で作る文化がここ数年進んできていて、その売買も行われてきている。(以前書いたクリエーターズエコノミー)また、複数のサービスを渡り歩けるようにファイル形式などの統一も測られているので、VRChatとクラスターで同じアバターや同じワールドを作るということもできてる。また、各種イベントも参加者が主体となって自分達の楽しみを共有する文化が生まれてきてる。(企業が考えるよりも断然面白い)当然ここ一年では企業も実験的にClusterやVRChatでワールドやイベントに参入してきているけど単発的だし、それにファンがつくというところまではまだ行っていないように感じるなぁ。

クリエイターズエコノミーの可能性を!

 でも、日本企業がメタバースに対してかなりの投資をこれからしてくるのは既定路線(ただ、これがDXとかSDG'sとかAIとかの流行りに対する投資で失敗する可能性も大きいと思う)だけど、これに対して、クリエイターズエコノミーがどう関わっていくのか?主導権を取ることができるのか(想いとしてはとってほしい)というのが、実際にメタバースと言われる中に身を投じてきた今の感想です。このテーマは、これからどんどん新しいことが起こっていく気がする。

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