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メタバースの現実的な活用は・・・

9月にJERAという東京電力と中部電力のエネルギー関連の合弁会社が千葉の姉ヶ崎というところにある火力発電所でDDP(デジタル発電所)というのを導入しているという記事がありました。(同社のプレスリリースにも載っています)

このDDPでは、マイクロソフトと共同開発でメタバースを活用した遠隔監視システムも含まれているとか。

ちょっと面白いなと思ったのでこのDDPでは、「時を超えてつながる」、「空間を超えてつながる」、「曖昧さを形にする」の三つのテーマを置いているところ🧳

「時を超えてつながる」はAIを活用して過去のデータから未来を予知することで、電力不足とかを無くすことにも取り組むとか。
「曖昧さを形にする」は、熟練者の匠の技をAIで学習させて、いつでも再現できる😮

そして、「空間を超えてつながる」はメタバース上でアバターとなり、国内と海外の発電所の監視と問題発生時の課題解決を行うそうです。要するに、発電所勤務の人々の勤務先がメタバースになり、そこでコントロールするのが実際の発電所という、MR的なものですよね。この時に、AIを活用して、熟練者の技や予知なども駆使して、課題解決するんだと思う〜

ちょっと、ワクワクする話だなって思いました😊

私が、発電所と聞いて思い出すのは、ちょっと暗い話ですが、やっぱり福島第二原子力発電所や、チェリノブイリ原子力発電所。どちらも、発電所の事故で多大な犠牲が直接的、間接的に出た場所です。こういう危険な場所で働くというのはとても勇気がいることで、できるならこういう場所で、実際の人が働かなくても良いならそれがいいと思います。もしその当時にメタバースがあったら、もっと素早く問題を解決できたのかもしれませんね。(といっても、実際に放射能がある場所では機械が使えないかもしれませんが・・・)⌚️

世の中には、本当にたくさんの仕事があって、中には危険だけれど人々の生活を維持するために欠かせないものがたくさんあります。こういった分野でメタバースが活用されるのは、いい使い方なのかなって思いました。特に、こういう仕事は人気がなかったりしますが、アバターならばリスクもだいぶ軽減されるはず。

こんな話を書いていたら、VRChatのPROJECT:SUMMER FLAR を思い出してしまいました。どんなに危険な場所でもアバターなら大丈夫と言う意味でですね。(あんまり書くとネタバレなので、書けないけれど)🧸

一年位前までのメタバースブームって、企業の広告宣伝的な意味合いの強いものが多かったように感じています。ただ、あたし達、メタバース内のユーザーは、最初は企業のそういうワールドを面白半分に楽しむものの、長くそこで何かをするっていうふうにはまだまだなっていないよう感じています。そもそも期間限定なものが多いのと、そこで何か売り上げを産むという段階まではまだまだ時間がかかりそうです。そもそも、それがどこまで求められているのかも、まだまだよくわかっていない。(ドズル社のドズバーズは最近話題をさらっていきましたね)当面模索な状況が続くような気がしています🔎

これと、ユーザーが作り上げる世界がどうリンクしていくかはちょっと楽しみです。

一方で、現実的な社会課題解決にメタバース(というかMRやXRかも)が活用される分野の方が進みそうな気もしています。特に、人手不足が深刻な分野と危険が伴う分野では活用する効果も大きそうですね。よく耳に入ってくるのは、上記でもあった、熟練者の技をVRで学ぶというもの。本や動画と異なり、VRだとその場に一緒にいて、体を使って学べることが効果的みたいです。あと、医療(高齢化)の分野では、体の不自由は人にVR機器でさまざまな体験をさせてあげるというのもありましたね⭐️

ちなみに、ガートナーという調査会社が、新しい技術についての状況を、定期的に発表しているんでね。8月に出した「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2023年」では、メタバースは「過度な期待」のピーク期をすぎ、幻滅期に入りました。幻滅という言葉を使ってはいますが、現実的にどうしていくのかを考える時期と捉えるといいですね。このなかでは主流の採用までに要する年数が5〜10年とあるので、まだまだどうなるか楽しみではありますね〜🤗

ちなみに、生成AIは「過度な期待のピーク期」の頂点で主流の採用までに要する年数は2〜5年とのこと。こちらの方が進みそうな気配ではあります。

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