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馬と俺

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岩手県の馬事文化を深掘りしつつ、岩手競馬を楽しむマガジンです。 馬を知れば岩手を知れる。と信じて更新していきます。ぜひ。
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記事一覧

馬と俺 004 『名』

馬と俺 004 『名』

つくづく人との出会いというのは大事であると思わされた。
なんと、ひょんなことからお話しさせてもらうようになった馬主様から「馬名をつけてくれへん?」というお言葉をいただいたのだ。答えはもちろん「つけまんがな」の一択である。
該当のお馬さんは3歳牝馬、当然デビュー前である。デビュー前なら馬名を変更できるらしい。元々は『ボストーク』という名前で登録されていた。

さて、気になるのはやはり血統である。父は

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馬と俺003『盛』

馬と俺003『盛』

 2022.6.26 岩手競馬、盛岡開幕。
 前日午前中までは曇り予報であった。雨の覚悟もあった。しかし、その前日の天気予報が大外れの晴天となり、この日の天気予報もガラリと変わったのだ。梅雨ということもあって天気は不安定であるのはわかるが、最近天気予報が外れまくっている気がする。よく見ると降水確率は30〜40%が続いている。いつでも1塁ベースに戻れる位置までしかリードしていないようなものだ。とにか

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馬と俺 002 『開』

馬と俺 002 『開』



 4月3日。岩手競馬2022が開幕した。
 10時半の開門に合わせ水沢競馬場に到着すると、目を疑うほどの大行列が出来上がっていた。もちろん往年の先輩方もたくさんいらっしゃっている。水沢競馬場の正装とも言える「作業着」「長靴」「NOSAIのキャップ」を身に纏ったジェントルマンである。
 以前、僕の隣で先輩方がこんな会話をしていた。
「昨日、水沢休みだから他のとこの競馬やったんだけどよ、やっぱりこ

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馬と俺 001

馬と俺 001

 『馬と俺』では、僕の好きな岩手競馬のことはもちろん岩手県の馬事文化についてわりと真面目に書き殴っていくものである。

 僕の、いや俺の、最大目標は岩手競馬における年末の恒例レース『桐花賞』を『県民的行事』にすること。中央競馬の有馬記念が国民的行事であるのであれば、岩手の有馬記念と称される『桐花賞』は『県民的行事』になり得るはずだ。全国初の『県民的行事』。可能性があるのは人馬共生の歴史を歩んできた

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