【FJネクスト】2022.3期-3Q決算

会社概要。以下四季報などから。

  • 首都圏で「ガーラ」ブランドの投資用ワンルームマンション販売が主力。ファミリー向けも展開。

  • 収益柱のマンションは投資用軸に新築が復調。

  • 引き渡し2,400戸(前期比19%増)と大幅反発で営業益底打ち。増配。

  • 翌期も新築マンションは投資用・居住用とも引き渡し順調。

  • 中古再販や管理受託手数料も堅調で営業益高水準。

  • 地震や浸水を検知し、警備会社へ通報するセンサーを自社物件へ導入へ。

  • 当社運営の旅館は高価格帯軸に稼働復調。

【経営成績】

  • 3Q実績。売上高542億円。営業利益52億円。営業利益率9.6%

  • 対前期比。増収+60億円、増益5.6億円。営業利益率変わらず。

  • 対計画比。売上進捗率67%、営業利益65%、営業利益率は9.9%を見込む。

  • 現状におけるガイダンスの修正はない。

★営業キャッシュ・フロー

  • 開示されている情報をもとに、簡易的な営業CF計算書を作成。

  • 3Q実績として、+140億円。マージンは25.9%にも。

  • キャッシュはかなり潤沢。特に棚卸資産の減少分で+71億円も。上記した通り、当期の販売はかなり好調。

【財政状態】

  • 自己資本比率 66%

  • d/e Ratio 0.33倍

  • ネットキャッシュ+139億円。対総資産比率16.5%

  • 時価総額328億円。売上800億円超を狙う会社のサイズとは思えない。

  • ネットネット株も75ptと66ptとかなり接近。

【経営指標】

  • ROE 10%弱、ROA 6.4%、ROIC 7%弱。バリュー株としてはなかなかのスコア。

  • PER 6倍弱、PBR 0.59倍。かなり安い。

  • マルチプル 2.2倍。安い。

  • 配当利回りが4.8%弱とかなり高い。一方でWACC 2.1%, 配当性向28%となっており、株価の安さが際立つ。

【総論】

  • 営業利益率9.6%、営業CFマージン25.9%、ROE 9.8%, ROA 6.4%, ROIC 6.9%と、バリュー株としては大健闘。

  • 不動産会社としてはD/E RATIO 0.3倍、自己資本比率66%、ネットキャッシュ対総資産比率16.5%と財政状態もかなり良い。良すぎるか。

  • 安い。PBR0.59倍、マルチプル2.2倍、予想配当利回り4.8%弱。安すぎるのでもう少し何とかならんか、と言ったところ。

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