【ニーズウェル】2021.9期 - 2Q

金融システム開発に強み。ソリューション事業強化。エンドユーザーと直接取引は売上高の5割。

【経営成績】

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★対前期、売上微増。営業利益+14.6%とコロナ禍中でむしろ増進。営業利益率は9.5%→10.9%と1.4ポイントも改善させている。
★業績予想の消化もいい具合である。業績予想の営業利益率は9.3%見込んでおり、+1.6ポイントで進行中。
★総じて良い決算。営業利益率が10%の大台に乗っている。

★営業CF

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★営業CFは+1.2億円の仕上がり。対前期でわずかに減少。
★マージンは0.4ポイント低下。4.4%とまあまあ。
★主な増減内訳。

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★税引き前利益+38m, 売上債権▲120m, 棚卸資産+17m, 仕入債務+54m
★売上債権の増加分と利益+棚卸資産減少分+仕入債務増加がいってこい。

【財政状態】

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★自己資本比率 75%
★無借金
★流動比率 354%
★ネットキャッシュが+20億円で対総資産比率58%超。
★御覧の通り、財政状態はすこぶる良い。カネがいっぱいあるので安心して見ていられる経営。
★時価総額 53億円。ネットキャッシュで20億円以上持っている会社にしては不当に安く評価されているようには感じる。

【各経営指標】

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★ROE, ROAのスコアとても良い。特にROAが10%超えているのがGOOD
★PBRが2倍。グレアム指数で29倍と全然高くはないというか安いと思う。
★ROIC13%と良いスコア。15%の大台までもう少し。というか、ROAもROICもこれだけキャッシュ持っているのにかなり資本効率は良いと思う。しかも無借金。
★EV/EBITDAが5.8倍。安すぎる。
★FCFが2億円ほど。マージンで3.4%とそこそこ。
★配当利回り2.7%と悪くない。

【総括】

大きくは以下3つ。

★営業利益率が10%の大台を突破している。
コロナ禍中でむしろ営業利益率増進はお見事な経営と思いました。業績予想も着々。生損保システムや、携帯電話料金改定関連や物流向けで業績伸ばしている。コロナにむしろ強い。製造業も出遅れているが、残り半期で巻き返せるかも。

★安定した財政基盤。
引き続き、安定した財務運用。自己資本比率75%、流動比率354%、ネットキャッシュで20億円の真水のキャッシュがあります。そして何より無借金。CASH IS KING. 経営者の能力とか、スキャンダルなどはどの会社も将来的にどうなるか未知数ですが、キャッシュだけは裏切らない。

★キャッシュリッチなのに、ROE, ROA, ROICのスコア高い。
これは大きい。普通はキャッシュが重いと、これらのスコアに悪影響があるのだが、当社については、総資産の58%をキャッシュが占めている状況で、かなりの好スコアをたたき出している。資本効率がすこぶるに良い。そしてEV/EBITDAが5.8倍という破格の安さ。時価総額53億円は過小評価であろうとは感じる銘柄。

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