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良い研究論文を発表するために必要な能力について

私が仕事ができる人と定義する人は、安定して内容がある成果を残す人です。それではそういう人になるためにはどのような能力が必要なのかを今から述べたいと思います。

一つ目は論理的な思考ができる人です。普段から本やネットから沢山の情報を入手して、その情報を理解して仕事で使えるように整理することができます。なんでも物事を合理的に理解して納得することができます。論理的思考は学校の勉強で好成績をとったり、本を普段から沢山読むことで磨かれていきます。

二つ目は自分が考えている事を、周囲の人に分かりやすく説明したり、書き記したりする表現力があります。表現力は、普段から人と話して相手に説明したり、文章をたくさん書くことで磨かれていきます。

三つ目の力は実際に体を動かして、物事をきちんとやり遂げる力です。周囲の人に気を配って意思疎通をとって協力して物事を進めることができます。
作業や研究や調査を、一回一回を丁寧に精密にこなしたり、道具を正しく使いこなしたりして頭で考えている事を、しっかり行動に移して成果を積み重ねることができます。

仕事に関して私は若いころはあまり目上の人に評価されることはありませんでした。私自身も何かが欠落している自分に気付かざる負えませんでした。特に欠落していると思われるのは三つ目の、実際に体を動かして物事をやり遂げる力です。論理的思考は、私は学校の成績が良かったので、恵まれていたほうだと思います。表現力は、そこまで磨かれていませんでしたが、自分の考えていることを人に伝えることはできていました。

大学時代に所属していたゼミは、毎年優れた論文を発表するような、学科の中で一番人気のあるゼミで、私と一緒に研究していた仲間のほとんどが、きちんとした中身のある論文を作成して提出して卒業しています。

私は、卒業前に研究を一通りやり終えて、論文をきちんと作成して提出しましたが、ゼミの先生からは評価してもらえませんでした。それでも一応卒業の許可が下りて大学を卒業することができました。

何故大学時代の自分はあまり評価されなかったのか?これからきちんとした論文を書いて卒業した仲間と、良い論文を書くことができなかった自分との違いを述べていきたいと思います。

きちんとした論文を提出した仲間は、普段の行動が安定感があり、調査一つにとっても、しっかり間違う事なくやり遂げられていました。普段から周囲の人に気を配ったり、自分の考え方をしっかり伝えることができます。先生とも一方的にならずに大人同士の対等なコミュニケ―ションがとれます。だれからみても信頼されるような態度をとっています。

書いている文字も筆圧が変ったりせずに、他人が読みやすいような字をいつも書いています。周囲の状況をよく読んで一番ふさわしい行動を自然ととっています。

一方で私の場合はというと、先生に対して、自分の考え方をきちんと伝えられなかったり、先生の考え方の意図をきちんと読み取れなかったり、集団の行動でも、上手く他人に合わせられなかったり、気を配れなかったりしていました。

普段の調査でも、集中力にムラがあって、きちんとできたりできなかったり、筆圧にもどことなく安定感が無くて、相手が読みにくい字になっていました。調査を終えた後に振り返ってみて、あの箇所はしっかりできていたかな?と後になって思うこともありました。

それでは普段の行動がきちんとできる人とできない人との違いはどこからくるのでしょうか?私はこれらは普段の習慣によって出てくると考えます。

できる人は、身体感覚もきちんとしていて手先がぶれることもなくて、自分の意図した動きを毎回正確にこなすことができます。こういう感覚は、日常的に、手足をよく動かしたり、丁寧にものを扱ったりすることで身に付きます。

それ以外の特徴として、できる人は普段から好奇心が旺盛で、フットワークが軽くて、行動にとりかかるのが早いと感じるところがあります。先生から指示が与えられるよりも先にこういうことがしたいと先生に伝えるところがあります。これもいつもの習慣からきていると私は思います。

私はこういうできる人の能力が欠落していました。その理由の一つとしては、子供のころからの母親との関係が挙げられます。私の母親は過干渉なところがあり、例えば、子供の靴ひもがほどけた時に、子供が自分で靴紐を結ぶまで待ってくれなくて自分でやってしまうような人でした。

その他にも、私が本来管理しないといけない、道具の整理整頓や部屋のかたずけまで手を出してしまうような人だったので、自分で自分の物を管理したり、部屋をきちんとかたずける習慣を身に付けることできませんでした。

そのため、私は直ぐ落とし物をしてしまったり、紙の提出物を直ぐくしゃくしゃにしてしまったり、学校では遅刻を良くしたり提出物の期限をきちんと守れなかったり、一人暮らしでは、食べ物を直ぐに腐らせたり、服を、上手く乾かせなかったりアイロンがけをキチンとできなかったり、部屋を直ぐにちらかしてゴミ屋敷にしてしまっていました。

私は、最初の大学の頃に大きな失敗をして、その後、自覚して修正することを試みるようになりました。大学時代と会社員時代はなかなか結果は出ませんでしたが、少しずつ改善していきました。

こういう症状を引き起こさないためには、普段から自分の持ち物を自分で管理したり、自分の部屋をいつも清潔に保ったり服のアイロンかけを普段から自分で行うようにする必要があります。

親を頼ろうとする気持ちをできるだけなくして、自分で何でもこなせるようにして、普段から他人に気を配って、迷惑にならないように行動する必要が有ります。

さらに最近の世の中は便利になりすぎて、ついサービスや道具に頼ってしまうようなところが有ります。普段の食事をコンビニ弁当で済ますところを自炊に変えてみたり、掃除を手作業にしてみたりすると、脳に良い刺激を与えて仕事力の向上に効果があると思います。


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