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緊張している時は実況中継をしよう

おはようございます。たむです。

今日は僕が高校時代から実践している緊張のほぐし方について書いていきます。僕は得意分野に関しては自信をもってやり遂げることができるのですが苦手なものになると急に緊張して本来のパフォーマンスができなくなってしまいます。そんな自分がどんな状況でも最小限の緊張で乗り越えてきた方法を紹介します。
今回の方法は 植木理恵著「シロクマのことだけは考えるな! 人生が急にオモシロくなる心理術」に書いてあるのでぜひ読んでみてください。

感情をそのまま声に出す「1人実況中継」

その方法とはずばり自分の感情をすべて声に出したり書き出したりする「1人実況中継」を行うことです。

これは緊張している際に
「俺は緊張していない。絶対に大丈夫。」
と暗示をかけるのではなく逆に

「さあ、たむ選手冷静を装っていますがその額からは冷や汗とみられる液体が流れ出しております。非常に緊張している様子が見て取れます。」
といったように客観的に自分を見て感情をそのまま声に出す方法です。

緊張していないと自分にはっぱをかけ、ありもしない自信に身を委ねるよりも、自分がどれだけ緊張しているのかを客観的に判断し、冷静に今できる最大限のパフォーマンスを発揮するほうがいい結果が見込めます。

この実況中継のことを心理学用語では「セルフモニタリング」というそうです。

シロクマのことだけは考えるな!

心理学には皮肉過程理論というものがあります。これは〇〇のことは考えないようにしようと思えば思うほど皮肉なことにその○○が頭からこびりついて離れないというものです。

こんな実験があります。
3グループ数十名に同じシロクマの動画を見せ、一年後にその動画の内容を覚えているかという実験です。ただその伝え方に差をつけます。

Aグループ:「四六時中シロクマのことだけを考えて生活してください。」
Bグループ:「シロクマは覚えていても覚えていなくてもいいです。」
Cグループ:「シロクマのことだけは考えるな!」

1年後、シロクマの動画について鮮明に覚えていたのは絶対に忘れるよう伝えられていたCグループでした。

人はAについて考えないようにしよう!と感情をコントロールするとき(実行過程)、Aってなんだっけ?とその内容が何なのかを詳細に考えようとします(監視過程)。この例で行くとシロクマの動画を見たことを忘れようと思った時には脳内ではすでにシロクマの映像がよみがえってきており、結果的にはシロクマを思い出しているのと同じ、というわけです。

日常生活にもこの皮肉過程理論は当てはまります。
あの子のことはもう忘れようと思えば思うほど好きになってしまったり、
タバコをやめようと思えば思うほどタバコが吸いたくなってしまったり、
といった具合です。

冒頭の緊張の例で行くと緊張していないと思えば思うほど実際は緊張してしまっているということになります。
この皮肉過程理論の対処法としてセルフモニタリングが非常に有効となります。

あの子のことを思い出してきてしまった、タバコが吸いたくなってきた、緊張してきたと自分の感情に素直になるだけでいつの間にかその出来事は忘れることができていることでしょう。

まとめ

今日は緊張の対処法としてセルフモニタリングを紹介しました。
中学生の時に読んだ本の内容がずっと頭に残っていたので一度文章に起こしてみました。
心理学は面白い!と思えているのにどうして心理学の講義の単位を落としてしまうんでしょうか。心理学的に解明してみたいものです。

読んでいただきありがとうございました。ではまた!



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