『魂の光』解説年間講座 第9回レポート（前編）

今日は『魂の光』解説年間講座 第9回レポート前編を書きます。

エソテリック・ヒーリング年間講座は1月～12月だったので、もう最終回を書きましたが、『魂の光』解説年間講座は4月～3月の講座なので、あと3ヵ月続きます！

でも今回書くのは12月に受けた講座の内容なので、記憶が薄れ気味。。がんばって記憶を蘇らせながら書きます。

今回のスートラ18～25は、サンヤマ（ダラーナ・ディヤーナ・サマーディ）を達成したあとに発現する能力について書かれています。全部説明すると長いので、いくつかピックアップして書いてみようと思います。

過去世の知識を得る

想念イメージを見る能力を獲得したとき、過去世の知識を得ることができるようになるとのことです。前世だけでなく、前々世、前々々世、と歌を口ずさむ勢いで？遡ることができるようです。

想念イメージを見る能力は、マインドを統御しなければ得られないものです。
ちまたでは過去世リーディング等が流行っていたりしますね。それはアカーシャの記録（巨大な写真フィルムのようなものであり、この惑星のすべての欲求とこの世の経験が記録されている）を読んでいるのですが、メンタル的な統御や装備が不十分だと、そこで見たものを識別することも、その真偽を正確に確かめることもできないそうです。

過去世リーディングで一喜一憂するのはあまり意味がなさそうですね。
アカーシャの記録は読んでみたいですが。

他人の心を読む力

集中した瞑想を通して、他人のマインドの中にある想念イメージが明らかになるそうです。

誰かに心を読まれるなんて怖い！と思っちゃいますが、これらの想念の対象は、知覚者には明らかではないため、彼が見るのは想念だけであってその対象ではない、とのこと。誰の思いなのかはわからないのでプライバシーは守られるということですかね？

しかもこの能力は、ハイラーキーと進化の諸計画を知的に遂行するためだけに使うことが許されるとのこと。そして、この能力の使用には危険が伴うため、訓練を積んだ弟子たちだけに許されるそうです。

不可視になる能力

透明人間になる能力。超能力人気ランキングで上位に来そうなやつですね。

形態と肉体の違いに集中した瞑想を行うことで、肉体を人間の目に見えるようにしている肉体の特性を打ち消し、自分の姿を見えなくすることができるそうです。

自分の意識を物質界から撤退させてメンタル界に置くと、意のままに「光を遮断する」ことができ、そのとき可視性は打ち消され、（人間の目から見ると）彼の姿は消えるとのこと。このとき、彼に触れることもその音も聞くこともできなくなります。

これは、エネルギーは三重であるという仮説の真実性を実証する事実となります。
物質(肉体)はこの存在界層に魂が顕現するための媒体であり、魂はより高い螺旋上において霊が顕現するための媒体なのです。

死期を悟る力

この力はカルマに完全に集中した瞑想を行うことによって得ることができるのですが、著者によって説明が少し違って面白かったので全部書いてみようと思います。

アリス・ベイリー著の『魂の光』では、自分があとどれくらいで解脱できるか（輪廻転生しない体になるか）がわかるようになると書かれています。

向田みお著の『やさしく学ぶYOGA哲学～ヨーガスートラ』では、死の兆しを感じる知恵が現れる、と書かれています。

スワミ・ヴィヴェーカーナンダ著の『ラージャ・ヨーガ』では、死の時を正確に知ることができる、と書かれています。ギーターの中で「臨終の瞬間の思いが次の生を決定する大きな力を持つ」と書かれているので、ヒンドゥはそれを非常に重視します。

伊藤武著の『図説ヨーガ・スートラ』でも、死期を悟る力を得る、と書かれています。
解脱ないしはより良い次生を得るための「死のヨーガ」という、自らの意志で死ぬ術があるそうなのですが、それを行うとき寿命を全うしないうちにやるとアヒンサー（不殺生）を犯すことになるので、死期を悟る力は重視されるそうです。

象の力をはじめとする諸々の力が生じる

象ってパオーンの？と首をかしげてしまいましたが、このスートラについては多くの論争があって、通常の解釈は、文字通り動物の象について瞑想すると、象の強さを得られる、というものだそうです。

多くの注釈者はこれらの言葉から、他の動物について瞑想すると、その動物の特性が得られると解釈していますが、『魂の光』は違った解釈をしています。

まず、象がなんのことかと言うと、脊柱基底センターのことです。脊柱基底センターの象徴は象です。それは強さ、集中した力、偉大なる原動力の象徴であり、ひとたび目覚めると何も敵ではなくなります。

脊柱基底には象がおり、頭長では千枚の蓮華がその中心に座すヴィシュヌを隠しています。これは動物的な性質の変性つまり昇華の一つの描写になっています。

つまり、ラージャ・ヨガの目標である魂と肉体の完全な一体化を引き起こすということを意味しているようです。

いかがでしたか？サンヤマ達成後はいろいろな能力を得ることができるようですが、面白そうなような、別にいらないような・・・。

後編でも引き続き、サンヤマ達成後に獲得できる知識などを紹介していきます。