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いつか
「いつか会おう」。「うん、いつかね」。何でもない会話に見えても、そこには〝いつか〟への温度差があるものだ。「いつか会おうね(…すごく忙しそう。予定を聞くのも悪いほど。いつか、と言うしかないな。こちらはいつでも会えるけれどね)」。「うん、いつかね(…誘いは嬉しいけれどこの忙しさの中では難しい。いつか、と言っておこう)」。どちらもわかる。そしてよく言われることだけれど、未曾有の状況下ではその人の本質の一部がフッとあるいはヌッと顔を出すことがある。東京の1日の新型ウィルス新規感染者数が107人となった今日。「世界に比べ日本の感染率は低いのだから憂う必要ないのに(いつか元に戻れるよ)」。「こんな状況では怖くて元の生活に戻れない(いつかそんな日が来るのかな)」。〝いつか〟への温度差が生まれはじめる。どちらもわかるよ。そう言ったら無責任に見えるのかもしれないけれど。
〝い〟で始まる言葉:いつか
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