英会話が苦手な陰キャ家族でもできた!【初めてのホストファミリー体験記】
1.ホストファミリー応募のきっかけ
息子の高校には、オーストラリアに姉妹校提携をしている高校がある(どちらも普通の公立高校です)。
でも、息子自身は「ふぅん、あっそ」くらいのノリで、留学とかにはあまり興味ないみたい。
日豪両校には今まで数十年の交流実績があったものの、コロナ禍の数年間は、オンラインでの交流だけ。
それが2023年後半からようやく状況が少しずつ落ち着いてきたのもあって、今年(2024年)から「久しぶりに両校のリアル姉妹校交流が復活するよ」とのお知らせが!
さて、もう30年ほど前の話になるけれど、実は私が高校生の時、アメリカに同じように姉妹校提携をしている高校があって、交換留学生として2週間ほど現地の姉妹校生のお宅にホームステイさせてもらうという経験があった。
そのときのホストファミリーには、本当に感謝してもしきれないくらいお世話になった。
家族みんなが本当に親切で、私を温かく迎え入れてくれた。
だから、いつか私もホストファミリーをやってみたい、そして、我が家に来てくれた留学生には、あの時のご恩を返すべくご恩送りがしたいという夢があったのだ。
ちなみに、私自身は引っ込み思案で影の薄い子どもだったけれど、昔からなぜか外国の文化にはとても興味があって、英語が好きだった。
大学時代の趣味は旅行で、バイトでお金をためては、長期休みにはバックパックでアジアや欧米を気ままに旅行をするのが楽しみだった。
とはいえ、我が家は私以外みんな、国際交流を積極的にしてきたようなタイプではなく。
どっちかっていうと
そんな訳で、家族みんなに「ホストファミリーとか面倒くさいだけ」って早々に拒否された(泣)。
だから、「きっと我が家がホストファミリーをするなんて到底無理だろうなぁ」と半ば諦めていた。
けれど、何度も何度もホストファミリーをしたい理由やメリットを熱烈にプレゼンしていたら、息子がそのうち「ママがそんなにしたいなら、10日ぐらいだったらやってもいいけど」って言ってくれるように。
そのあとは「息子がOKなら仕方がないなぁ」とオットも折れてくれて、最終的にはホストファミリー募集に応募できることになったのだ。
2.受け入れが始まるまで
応募してから、実際に受け入れが正式に決まるまでは数か月。
決まるまではソワソワしたけれど、ホストファミリー応募の中でも男子は少なかったのか?応募の母数自体が少なかったのか?そのあたりの真相はわからないけれど、無事に我が家への受け入れが内定した。
とはいえ、その後もどんな子が我が家に来るのかが判明するまでも時間がかかったし、いざ受け入れ留学生のプロフィールが届いても、息子から留学生に送ったメールには全然返事がこない、つまり無反応(笑)
メールアドレスは間違っていないはずだけれど、内容は挨拶程度だから気にしないでおこう、とそのままにしておいた。
つまり、結局実際に会うまでは、どんなキャラクターの子なのか全然わからないまま、受け入れ当日を迎えることになる。
あとから留学生本人になぜメールを返してこなかったのか聞いたら、「週4バイトが忙しくて、なかなか返事かけなくて~」という軽いタッチの理由が返ってきた (おい!笑)
ま、とりあえず無事に我が家に来てくれたから、それでOK!
差し当たって受け入れが決まるまでに準備したことといえば、
くらいかなー。
あとは留学生が来てから本人の希望も聞いて、臨機応変に対応しようということで、ガチガチの計画は立てなかった。
ちなみに クラウティ は1日1回、最大25分講座×1回または10分講座×2回受講が可能。
オンライン英会話が初めての方、自分1人で毎日は無理だけど、家族複数で曜日を決めてレッスンをシェアしたい方にオススメです。
先生は全員フィリピン人で、フレンドリーで優しい先生が多い印象。
価格帯もわりとリーズナブルなので、とりあえず英会話に慣れたい方にはいいかも。
※クラウティの回し者ではありません(笑)。あくまで個人的な感想なのであしからず。
3.実際の受け入れ始まる(9泊10日)
週末の金曜日の夜、高校で簡単な受け入れ式があって、その後すぐにそれぞれのホストファミリーの家に留学生を連れて帰るという流れ。
帰宅後、家のルール(玄関、お風呂、個室などの使い方等)を軽く教えて、晩ご飯食べて、お風呂入ってもらって、そのまま寝る。
どうやら日本語は多少勉強してきたので少しわかるみたいで、こちらの英語がうまくなくても、簡単な日本語と、ジャスチャーと、その場の雰囲気でも察してくれる理解力のある子でホッ。
ちなみに留学生はフィリピン生まれで、小学生のときにオーストラリアに家族で移住したそうだ。
数か月のオンライン英会話の効果もようやく少し出てきたのか、一生懸命伝えようと努力しているうちに<私は英語が話せない残念な日本人ですブロック>も、ちょっとずつ外れてきたようだ。
たどたどしくても、伝えたいことが伝わるってうれしい!
中学生英語だけど、気になることは食事のときや移動の車の中など、色々と質問してみたよ。
【ホームステイ中に留学生と行った場所や一緒にしたこと】
(※関西在住のため、オール関西です)
大阪城にお花見&天守閣見学
京都市内散策(学校から日帰りで)
嵐山、金閣、清水寺、錦市場など神戸市内散策(子どもたちだけ)
ハーバーランド、南京町、旧居留地など外でランチ(ラーメン、回転ずし)
家で一緒にたこ焼き作り、しゃぶしゃぶ
猫カフェ(子どもたちだけ)
ゲームセンター(子どもたちだけ)
習字体験(義母宅)
生け花、茶道体験、授業参加(高校にて)
などなど。
4.困ったこと
①湯船に浸かる文化がないから、シャワーだけなのはいいけれど、ずーっとお湯は流しっぱなし(使わないときは止めてもらうように、水の大切さを伝えてやんわり注意)
②香水がきつい(私が香水や柔軟剤などの人工的なケミカル臭で頭痛が起きるので、こちらも滞在中は使うのを止めてもらうようにお願い)
③トイレや身支度が長い
なぞに朝20分以上こもっていた(瞑想してた?それとも…)お風呂と洗面所がある脱衣所に鍵をかけられると、たまに朝の身支度が被って渋滞起こす(笑)。
④リアクションが薄い
こればっかりはお国柄というよりは個人の性格だと思うけど、感想を聞いても一言か多くて1文くらいしか返ってこない。だからイマイチ楽しんでくれているのかとか、何がしたいのかとかがわからないときがあった。強い自己主張をするよりも、日本という土地柄、場の空気を大事にするため遠慮していたのかな?
5.ホストファミリー体験後記
週末の朝、留学生を見送った後はしばらく寂しくて、ボーっとしていた。
でもしばらくしたら、「切り替えて現実に戻らなきゃ!」と敢えて日常のルーティンを忠実にやっていくことにした。
本当あっという間の9泊10日だった。
初めてのホストファミリーには短すぎず、長すぎず、ちょうど良かったかも。
めちゃくちゃ疲れたけど、うん、心から楽しかったと思う!
どんな子が来るのかドキドキだったけど、言葉の壁を越えて、ふわっと懐に入ってくる不思議な空気感の子だった。
時々見せるニヤリ笑いが可愛かったなぁ。
いわゆる癒し系、末っ子愛されキャラ。
お別れのときも、しんみりと泣くでもなく、照れ笑いしながらハグして、「また来ます!」だって。
息子も最初は初めてのことばっかりで戸惑っていたけれど、なんだかんだ楽しんだ様子。
ひとりっ子だったから、余計年齢の近い誰かとずっと一緒にいるという体験がレアすぎて、正直疲れたこともあったと思う。
でも、ホストファミリーにチャレンジして本当に良かった。
家族みんな、すごくいい経験になった。
英語と日本語を交えての異文化同居生活、学んだのは言葉だけじゃなかったな。
言葉ではうまく表現できない部分もあるけれど、自分や日本の常識は世界共通ではないことを、今回の体験で身を持って感じた。
あとは、細かいことは気にしない精神が大事!(笑)
おおらかに、ありのまま、今を一緒に楽しむ。
互いに我慢しすぎず、気になったらちゃんと伝えること。
I(アイ)メッセージ(私はこう思う、理由はこうです)を誠実に伝える努力をする。
そして、やっぱり意思疎通、コミュニケーションをとるためには、英語をもっと駆使できるようになりたいと思った。
引き続き、英語学習も楽しみながら頑張ってこ!
6.おまけ(副次効果)
さて、これはうれしい予想外。
家で英語を発する頻度が急に上がったので、たまにかかってくる職場での外国の方からの電話対応にひるまなくなった!
May I help you?
May I have your name please?
がすぐに口から出てきた。
これには自分でもびっくり。
今までは、国際電話の番号が電話機のモニターに表示されるだけで、アタフタして身構えてたから。
慣れ(口慣れ)って本当大事だね!
という訳で、ホストファミリーをすることに興味があるけれど、色々ハードルもあって、実際のところどうなんだろう?って思っている方の参考に少しでもなれば幸いです💕
ここまで読んでくれてありがとう!
Tammy
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